そうめんの糖質の量はどのぐらい?他の炭水化物に比べて糖質は多いの?少ないの?炭水化物である「そうめん」は糖質制限ダイエットに向いているかを詳しく解説します。ダイエット中でもそうめんを食べたい!という人のために、おすすめの方法も紹介します。
そうめんとは?そうめんの糖質やカロリーは?
「そうめん」ってどんな麺?
うどんよりも細く食べやすい「そうめん」は夏バテにぴったりの麺。
冷たくすれば薬味とめんつゆだけでもおいしく食べられますし、冬には野菜や鶏肉と煮て「にゅうめん」としてもおいしいですよね。
風邪を引いたり胃の調子が悪かったりするときでも食べやすく、常備しておくと夏バテ以外にも役に立ちます。
そうめんと似た麺類として「ひやむぎ」がありますが、細かくいえば太さが少し違うようです。
1.3mm未満と決まっているそうめんよりひやむぎの方が少し太いですが、均一に伸ばすのが難しい手延べは1.7mm未満であれば「そうめん」でも「ひやむぎ」でもどちらを名乗ってもよいそう。
1.7mm以上になると「うどん」に分類されます。
そうめんに栄養はあるのか?
そうめんときくと、栄養素がほとんどないと思う人も多いでしょう。
夏バテでそうめんばかり食べて、余計に体調を崩すという話を聞いたことがあるかもしれません。
イメージの通り、そうめんには炭水化物以外の栄養素は入っていないと考えた方がよいでしょう。
実際には炭水化物のほかにたんぱく質やビタミン類やミネラルなどが含まれていますが、茹でることでほとんどが失われてしまいます。
食物繊維や貧血予防を助ける「モリブデン」、抗酸化作用のあるミネラル「セレン」などの栄養素は生活習慣病やダイエット効果があるのではないかと注目されていますが、栄養としては不十分。
そうめんだけでは栄養バランスが崩れて体調不良を起こす危険性があるので、夏バテしているときこそ色々な食品から栄養素をまんべんなく摂ることをおすすめします。
そうめんのカロリーや糖質
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
そうめん(100g) | 127 | 24.9g | 0.4g | 3.5g |
そうめん(1人前270g) | 343 | 67.23g | 1.08g | 0.45g |
うどん(100g) | 105 | 20.8g | 0.4g | 2.6g |
そば(100g) | 114 | 20.6g | 0.7g | 4.8g |
パスタ(100g) | 149 | 26.9g | 0.9g | 5.2g |
ラーメンの麺(100g) | 149 | 27.9g | 0.6g | 4.9g |
白米ご飯(100g) | 168 | 36.8g | 0.3g | 2.5g |
そうめんは比較的カロリーが低いというイメージがあるかもしれませんが、ほかの炭水化物と比べてみると思ったよりもカロリーや糖質が高いことがわかります。
乾燥したそうめん100gのカロリーや糖質は一覧にある通りですが、スーパーなどで買えるそうめんは一束あたり50gごとに分かれているのが一般的。
そうめん一人前は乾燥麺を100g茹でたものですね。茹で上がると水分を含み、100gだった乾麺が270gにまで増えます。
茹でたそうめん1人前は約270gで、カロリーが343kcal、糖質が67gです。
白米をお茶碗一杯が160gだとするとカロリーが270kcal、糖質が52gなので、白米よりもそうめんの方がカロリーも糖質も高いですね。
そうめんは薬味とそうめんだけ、もしくはそうめんと天ぷらなどというように、そうめんをメインとして食べます。
そのため、自分が思っているよりも量をたくさん食べてしまい、カロリーも糖質もオーバーしてしまうので注意が必要です。
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そうめんは糖質制限ダイエットに向いていない
そうめんは糖質制限ダイエットには向かない
これまでに見てきたように、そうめんはダイエットに向いていません。
炭水化物なのでカロリーも糖質も高いですし、ダイエットに効果的な栄養素は決して多くないので、ダイエット中にそうめんを食べても太る可能性が高くなるだけでしょう。
成分表を見れば分かる通り、そうめんを一人前食べた場合、麺だけでも70g近くも糖質をとってしまいます。
これは角砂糖に例えるとおよそ23個分。そこにめんつゆなどの調味料に天ぷらなどのトッピングをのせれば、もっと糖質が高くなるのです。
ダイエット中はそうめんを控えるのがおすすめですが、どうしても食べる場合には味付けや具材の糖質も考えて選ぶ必要があります。
腹持ちが悪いので食べ過ぎてしまう
夏バテでそうめんばかりを食べたという経験がある人は多いのではないでしょうか。
そうめんはツルツルと喉越しがよく、食欲がないときにも食べやすい食材です。
たしかに、夏バテで食欲がなく食事をまともに取れない場合は、そうめんは栄養源として役に立ちます。
そうめんはほとんどが炭水化物でできているので、暑さで弱ったからだのエネルギー源としてはぴったりです。
ビタミンやミネラル、食物繊維やたんぱく質も入っているので、なにも食べないよりは体調がよくなるでしょう。
しかし、そうめんは噛むことがほとんどないので満腹中枢が刺激されにくく、つい食べ過ぎてしまう可能性が高いです。
天ぷらなどのトッピングなしでめんつゆのみで食べる場合はとくに、油ものがないので満足が得られず、味のバリエーションが少ないため量を食べて満たそうとしてしまいます。
さらに、消化がよく腹持ちしないのでお腹が空きやすく、間食をしてしまう恐れも。
そうめんは健康な人でも食べ過ぎて糖質やカロリーをとり過ぎてしまう原因になるので、ダイエット中の人はさらに気をつける必要があります。
皆さんは糖質制限ダイエットがどのようなダイエットか正しく知っていますか?「炭水化物を抜く」と思う方が多いと思います。しかし糖質が含まれているのは炭水化物だけではありません。この記事では糖質制限に向いている低糖質な食材をご紹介していきます。
コンビニやチェーン店など、外食でも低糖質に抑えるコツ・おすすめメニューをご紹介します。意外と知らない糖質が多い食材など、落とし穴があるので注意しましょう。外食でも楽しく、ストレスなく糖質制限ダイエットを成功させましょう!
糖質制限ダイエット中にそうめんを食べたくなったときの対処法
量を減らして食べる
糖質制限ダイエットをするには、1日に摂取する糖質の量を決めましょう。
厚生労働省のデータから算出すると、成人が1日に摂る糖質は260gまでに抑えるのがおすすめです。
厳しい糖質制限ダイエットの場合は1日に摂取する糖質を40gにまで制限しますが、かなり辛いでしょう。
そのようなときには、1日の目安摂取量の半分である130gに抑えるのがおすすめです。ゆるめの糖質制限であれば、量を調節して炭水化物を食べることもできます。
例えば、ご飯お茶碗1杯の糖質が55gだとすると、1日に3食白米を食べると糖質は165gです。
3食しっかり白米を食べてしまうと糖質が多くなってしまうので、朝食は白米の代わりに違うものを食べたり夕食に炭水化物を抜いたり、1回に食べる量を半人前にしたりすることで調節できます。
ダイエットは続けることで結果が出るので、無理なく続けられる方法を探しましょう。
糖質オフの麺を代用する
ゆるやかな糖質制限を意味する「ロカボ」という言葉を使ったロカボ麺というものを代用することで、糖質制限中でもお腹いっぱいに麺を食べられます。
「低糖質麺」や「糖質0g麺」という言い方もありますね。
そうめんの原材料が小麦粉であるのに対し、糖質オフの麺は大豆やこんにゃくを使ってつくられています。
そのため糖質やカロリーが低いのはもちろん、そうめんを食べるよりも食物繊維やたんぱく質を多くとれるのがメリットです。
中には水でサッとほぐすだけで食べられ、茹でる手間を省ける商品もあります。
小麦粉を使った麺のようなコシや歯ごたえはありませんが、糖質を気にせずお腹いっぱいに食べられるというのはいいですね。
糖質制限中にそうめんを食べるときの注意点、太る原因は?
野菜やたんぱく質を補う
そうめんのほとんどは炭水化物(糖質)です。ビタミンや食物繊維はわずかしか含まれていないので、栄養が偏ります。
そのため、そうめんを食べるときは他の野菜や肉類、豆や乳製品などでたんぱく質や良質な脂質を摂るように心がけましょう。
とくにダイエット中はたんぱく質が不足しがちです。
たんぱく質が不足すると肌荒れが起こり免疫力が低下し、痩せたとしても健康的には見えません。
美しく健康的に痩せるためにも、色々な食材をバランスよく食べるように意識し、糖質を摂りすぎないように注意しましょう。
消費カロリーより摂取カロリーが多くならないように
糖質制限ダイエットで太る原因は、大きく分けて2つあります。
糖質を制限しているつもりでも気づかない内に摂っているか、または消費カロリーを上回るカロリーを摂取しているかのどちらかです。
例えば、糖質制限中は肉類を食べてもいいですが、ハンバーグやミートボールにはつなぎや糖質の高い調味料が使われているので避けましょう。
また、いくら糖質を厳しく制限していても、消費カロリーよりを上回るカロリーを摂取していれば痩せられません。
消費できない分のカロリーや糖質は、脂肪としてからだの中に溜まっていくのです。
糖質制限ダイエットで太ったにも関わらずどちらにも当てはまらない場合には、病気が疑われるので専門機関に相談しましょう。
自分が食べるも食品の糖質をなんとなく把握しよう
糖質制限ダイエットは糖質をコントロールすれば食事の量を減らす必要がないので、お腹いっぱいに食べられてストレスが少ないダイエット法です。
糖質の量を管理すれば炭水化物も食べられますし、ダイエットにはタブーであるイメージが強い肉も食べられます。
しかし、そこで大切なのは自分が食べる食品にどのくらいの糖質が入っているのかを、なんとなくでいいので把握しておくことです。
糖質が低いのか高いのかが分からず食べた後に罪悪感を感じたり、糖質を気にして食事を楽しめなかったりすれば、ダイエットは続きません。
無理なく糖質制限を続けるためにも、自分の食の好みに合わせて食品に含まれる糖質量を知っておきましょう。