りんごの糖質は?糖質制限ダイエット中に食べてもよい?食べると太る?

りんごの糖質はどれくらいか?糖質制限中にりんごは食べてもよいか?リンゴが糖質制限ダイエット向きな食べ物かまとめます。りんごと他の食べ物の比較を中心に行います。

りんごと糖質について

りんごとは

りんご(林檎、apple、学名:Malus domestica Borkh)は、学術的にはバラ科リンゴ属の落葉高木樹を指しますが、より馴染みが深いのはその果実のことでしょう。
りんごの果実は食用にされており、日本国内でも多数の品種がありますが、球形で甘酸っぱい味わいが特徴です。

日本国内でよく見かけるりんごの果実は、1個あたり、直径は約3cmから15cm、重さは約35gから1000gになり、さらにりんごの外皮は赤色や黄緑色、黄色をしていることが多いでしょう。
りんごの蜜は比重が大きいことが知られており、りんごの果実を水の中に入れると沈みます。
逆に、りんごの果実の蜜以外の部分は、比重が小さいことが多く水に浮かびます。

国内におけるりんごの果肉は淡黄色から白色の品種が多いことが特徴です。
一方で、かつては食用に向かなかったりんごの品種の中には、外皮に近い果肉が赤からピンク色になる赤肉系の品種もありました。
しかし、赤肉系も品種改良が進み、最近では「紅の夢」「HFF60」「HFF33」「ローズパール」「レッドセンセーション」などの品種が産まれています。

ちなみに、世界一生産量の多いりんごは日本でも馴染み深い品種「ふじ」です。
日本の農林水産省に登録されている品種は200種類近いですが、誕生が古く有名な品種は登録されていないことがあります。

りんごの収穫は日本国内では9月中旬から11月中旬ですが、品種によりバラつきがあります。
ただし、各品種とも収穫の期間は短く、およそ1ヵ月程度です。
りんごは高湿度・低酸素状態で冷蔵保存が可能であり、それにより長期間の貯蔵を可能とします。
この冷凍保存によって保管できる期間はおよそ9ヶ月ほどです。
冷凍保存が可能であるため、りんごは市場に9月から翌年の7月ごろまでのおよそ10ヶ月ほど出荷され、ほぼ1年中味わうことが可能です。

りんごの果実の表面には薄い外皮があり、よく皮をむいて食べられることが多いです。
一方で、食物繊維による便秘の改善目的に外皮ごと食べられることもあります。
酸味と甘みが強いおかげで、果物・デザートの定番といったポジションに納まっています。
生のまま食べる以外にも、食材としていくつもの調理方法で私たちを楽しませてくれています。

このりんごがダイエット向きの食べ物かを調べます。

そもそも糖質の役割とは

糖質とは三大栄養素のひとつ炭水化物のことを指すと考えてよいでしょう。
栄養学上の厳密な意味では、炭水化物とは糖質と食物繊維を合わせたものとなっています。
しかし、ダイエットについて考えるときは、ほぼ炭水化物イコール糖質と捉えても問題ありません。
なぜならば、食物繊維はほぼエネルギー源にはならず、太る要素にはなり得ないからです。

糖質は1gあたりおよそ4kcalのエネルギーを産み出します。
糖質はすぐにエネルギーに変えることが出来る、生体内の主要なエネルギー源と言って良いでしょう。

一方で、糖質は体内における貯蔵量が多くないため、使い切ってしまうと肉体は疲労の一途をたどることになります。
特に脳が利用できるエネルギー源はブドウ糖が唯一であると考えられています。
ブドウ糖、つまりは糖質を切らしてしまうと、脳の活動に支障が出るということです。
場合によっては、判断力が鈍ったり注意力が散漫になったりすることも考えられます。

糖質を多く含む食品として、ご飯や麺類、パンなどの主食系が考えられます。
また、芋類にも多く含まれることがわかっています。
他にも、砂糖や果物などの甘いものにも含まれていますが、ダイエット中に多く取れるものではないでしょう。

糖質制限ダイエットとは

糖質は体内に入れば、血液中でブドウ糖の形で存在します。
この濃度は一定になるようにインスリンやグルカゴンの働きによって保たれています。
もしも、糖質が余るようであれば、最終的にインスリンの働きにより中性脂肪として体に蓄えられることになり、つまりは糖質の摂り過ぎは太る原因と言えます。
糖質を制限する糖質制限ダイエットの目的には、インスリンの分泌を抑えることによって中性脂肪をつきにくくすることにあると言えるでしょう。

また、糖質というメインのエネルギーを制限したことにより、身体についている中性脂肪を燃やすことで体はエネルギーを作り出そうとします。
中性脂肪の分解もまた糖質制限ダイエットでは視野に入ることになります。

一方で、糖質制限ダイエットの定義はまだ曖昧なところが多く、厳密に糖質を省けばいいのか、それともゆるくしてもいいのかといった議論がつきません。
少なくとも、最初のうちは完全に糖質を抜いてしまわず、1日あたりの糖質量を普段よりも減らすことを心がけるところから始めると良いでしょう。

りんごの糖質やカロリーを他の食品と比較

りんごの糖質とカロリー

りんごの糖質とカロリー量を調べます。
りんご100gあたり
・糖質(炭水化物):15.5g
・カロリー:57kcal

特別にりんごのカロリーや糖質が低かったり高かったりとは見えません。
しかし、これだけではわかりにくいので、次は他の食べ物と比較します。

りんごと他の食べ物の比較

100gあたりの糖質をりんごと他の食べ物とを比較します。

・りんご:15.5g
・米:37.1g
・食パン:46.6g
・そば(茹で):26.0g
・バナナ:22.5g
・メロン:10.4g
・オレンジ:11.75g

100gあたりのカロリーをりんごと他の食べ物とを比較します。

・りんご:57kcal
・米:168kcal
・食パン:260kcal
・そば(茹で):132kcal
・バナナ:86kcal
・メロン:42kcal
・オレンジ:47kcal

主食よりも糖質やカロリーが多いということはありませんが、他の果物と比べて特に糖質やカロリーが低いとか高いとかはないように見えます。

りんごは糖質制限ダイエット向き?りんごを食べると太る?

りんごは糖質が多いため基本的には糖質制限ダイエットに向いていない食材です。りんごの取りすぎは太るため控えるに越したことはありません。
仮にご飯一杯をりんごで置き換えるダイエットをする場合、同じ量であることが条件ですが 、おそらく糖質やカロリーの差から成立するだろうと考えられます。

糖質制限ダイエットが、どれくらいの糖質を制限するかは実行者が決めるしかありません。
その点、まずはご飯一杯をりんごで置き換えるところから始めてみるのは、初心者向けと言えるでしょう。

りんごの栄養価

りんごの特徴的な成分

りんごには栄養成分として、食物繊維やビタミンC、ミネラルやカリウムが豊富に含まれると知られています。
ことわざにも「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」と言われるほど栄養価の高い果実です。

また、りんごの果実に含まれるポリフェノール(りんごポリフェノール)には、ダイエット効果として脂肪の蓄積を抑える効果があるとも考えられています。
うまく、ダイエットに組み込めば強い味方になってくれるでしょう。

りんごは糖質制限ダイエットに組み込める

りんごはGI値が低い果実です。
GI値とは血糖値の上昇の違いを表した数値です。
中性脂肪の蓄積の関係から、ダイエット中には高GI値の食べ物を避け、出来る限り低GI値の食べ物を口にするのがおすすめとなります。
もちろんこれらは、適量を口にしている場合の話です。

さて、りんごはGI値がかなり低い食べ物に分類されます。
果物を糖質制限ダイエットに組み込むつもりであれば、おすすめの食べ物のひとつとなるでしょう。