しらたきは糖質制限ダイエット向きか?カロリー・糖質・脂質・タンパク量を分析

しらたきに含まれる糖質はどのくらい?しらたきは糖質制限ダイエットに向いているのか?しらたきのカロリー、含まれる糖質、脂質、タンパク質他、糖質制限中のしらたきのレシピやしらたきの持つダイエット効果について詳しく解説します。

しらたきとは?

しらたきとは?

しらたきは、こんにゃく粉を水で溶いて糊状にしたものを、小さな穴の開いた筒状のものからところてんのように押し出して糸状にし、それを湯で固めたものです。
白い糸状のこんにゃくが押し出されて出てくる様が「白い滝」のようだったことから、「しらたき」と呼ばれるようになりました。
しらたきの歴史は古く、江戸時代から人々に親しまれてきました。
すき焼きや水炊きなど、様々な料理に使われています。

よく似ている食材である「糸こんにゃく」は、江戸時代に関西地方でつくられていた、板こんにゃくを細く切って板状にしたものを指しました。
しかし現在では、糸こんにゃくもしらたきと同じ製法でつくられるようになったため、製法で区別することはできなくなりました。
主に関東地方では「しらたき」、関西地方では「糸こんにゃく」と、地方によって呼び方が違います。
また、糸こんにゃくをより細くしたものをしらたきと呼んだり、白いものを「しらたき」でこんにゃく色のものを「糸こんにゃく」と呼んだりして区別されることもあります。

近年では、和食ブームや健康志向の影響でしらたきは世界から注目され始めています。
フランスやイタリアでは、低カロリーで調理時間が短く済むことからパスタの代用品として使われることもあります。
また、アメリカでは豆腐としらたきを混ぜてつくられた「豆腐しらたき」が大ブームとなっています。

しらたきのカロリー・糖質・脂質・タンパク質

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
しらたき(1玉200g) 12 0.2g 0g 0.4g
しらたき(100g) 6 0.1g 0g 0.2g
しらたきは100gあたりなんと6kcal。とっても低カロリーで、ダイエットに最適な食材です。
糖質量も極めて少ないので、糖質制限中でも安心です。
脂質も含まないので、ダイエット中でもお腹いっぱい食べることができます。

しらたきと他の食品とのカロリー比較

食品 カロリー
しらたき(100g) 6kcal
くずきり(100g) 135kcal
こんにゃく(100g) 7kcal
しらたきとこんにゃくは、原料も製法も大差がないのでそこまでカロリーは変わりません。
くずきりの原料はこんにゃく粉ではなく、葛粉を水で溶かしてから型に入れて、加熱して固めてつくられています。
しらたきや糸こんにゃくに比べるとカロリーが約22倍になってしまうので、ダイエットにはあまりおすすめではない食材です。

しらたきと他の食品との糖質・脂質・タンパク質量比較

食品 糖質 脂質 タンパク質
しらたき(100g) 0.1g 0g 0.2g
くずきり(100g) 32.5g 0.1g 0.1g
こんにゃく(100g) 0.3g 0.1g 0.1g
しらたきとこんにゃくは、前述のとおり原料と製法がほぼ同じなので糖質・脂質・たんぱく質量にも差はありません。
くずきりは、脂質とたんぱく質量は、しらたきと糸こんにゃくと同じで少ないですが糖質は多いです。

しらたきは糖質制限ダイエットに向いている?

しらたきは、低カロリーでなおかつ糖質もほとんど含んでいないので、糖質制限ダイエットにはぴったりの食材です。
カロリーを気にせずお腹いっぱい食べることができるので、ダイエットの挫折の大きな原因となる空腹感に悩まされることもありません。
また、鍋料理だけでなくパスタやラーメンの麺の代わりとして使用したり、細かく刻んでハンバーグなどに混ぜ込んだりと、様々な料理にアレンジすることができます。
飽きることなく継続することができるダイエット法です。

しらたきの特筆すべき栄養素・ダイエット効果

カロリーがとても低いことから、栄養価が低いのでは?と思われがちなしらたきですが、実はダイエットに効果的な栄養素も含んでいます。
しらたきに含まれている栄養素についてご説明します。

水分が多い

しらたきの主な成分は水分です。
製造時にこんにゃく粉と水を1:30の割合で割るため、しらたきの約9割以上が水分で出来ています。
水分を十分に体内に補給することで、体内の循環が良くなり、デトックスに繋がります。
その結果、体の代謝が上がるのでダイエットに効果的なのです。

食物繊維が豊富

しらたきには、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類あります。
しらたきに含まれているのは、前者の「不溶性食物繊維」です。
なんと白米の10倍もの量の食物繊維が含まれているんです。
不溶性食物繊維は、その名の通り水に溶けない性質をもつ食物繊維です。
胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみます。便をかさ増しし、腸を刺激して蠕動運動を活発にするので、便秘解消に効果があります。
また、満腹感が持続しやすく、食べ過ぎを防止してくれる効果もあります。
対して「水溶性食物繊維」は水に溶ける性質をもつ食物繊維で、水に溶けるとドロドロのゲル状に変わります。
炭水化物の消化と吸収を緩やかにし血糖値の上昇を防いだり、余分な脂質を排出する効果があります。
これらの食物繊維は、不溶性と水溶性が2:1のバランスになることが理想的なため、しらたきと共に野菜や果物などで水溶性食物繊維も意識して摂取しましょう。

カルシウムが豊富

カルシウムはミネラルの一種で、主に骨や歯の成分となります。
人間の生命活動には欠かすことのできない重要な栄養素です。
体液をアルカリ性に保って免疫力を維持したり、神経や筋肉の興奮を抑えることで筋肉をスムーズに収縮させたり、様々な働きをしています。
カルシウムが不足すると、血管が硬くなり高血圧の原因にもなります。
また、シワやくすみなど肌へ悪影響を及ぼすこともあるので、美容と健康のためにも積極艇に摂取するべき栄養素です。

鉄分

鉄分も、カルシウムと同様にミネラルの一種で、体の中で重要な働きをする栄養素です。
血液中の赤血球にある、「ヘモグロビン」という成分の材料です。
血液が赤く見えるのは、ヘモグロビンの色素によるもの。
ヘモグロビンは酸素と結びつき、身体の隅々までに酸素を送り込む重要な働きをしています。
また、貧血を予防したり、エネルギーを効率良く作って疲労を回復させたり、様々な役割を担っています。

しらたきダイエットのコツ・ダイエット効果を上げる工夫

せっかくダイエットするなら、より効率的に結果を出したいですよね。
そこでここでは、しらだきダイエットを成功させるためのコツと工夫についてご紹介します。

料理のかさましに使用する

しらたきは、味があまりないことからどんな料理に混ぜ込んでも違和感なく食べることができます。
ハンバーグやコロッケ、サラダ、きんぴらなど、様々な料理に使えるので毎日の生活に取り入れやすいです。
刻んで混ぜ込むだけで、美味しさはそのままで簡単にカロリーをカットできます。
ダイエット中でも我慢することなく美味しいごはんを食べられるのは嬉しいですよね。

ご飯と一緒に炊いて糖質カット

しらたきをご飯と一緒に炊いてかさましすると、カロリーも糖質も大幅にカットすることができます。
方法は簡単で、お米2合に対してしらたき1パックを刻んで加え、軽くかき混ぜたら、あとは普通のご飯を炊くのと同じようにして炊くだけです。
しらたきのこんにゃく臭さが苦手な人は、炊く前に軽く水洗いして、フライパンで空煎りしておくと気にならなくなります。
普通のご飯とさほど変わらずふっくらと炊き上がるので、味も食感も違和感はありません。
どうしてもご飯が食べたくて置き換えは辛いという方でも、無理なく取り組める方法です。

一食置き換える

また、長期間続けると体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、自分の体調と相談しながら行いましょう。

短期間で高い効果を得やすいのが、置き換えダイエットです。
主食をパンやお米ではなく、しらたきに置き換えます。
また、麺のようにして食べるのもおすすめです。
パスタの代わりにしても良いですし、たっぷりの野菜と共にラーメンのようにして食べても美味しく食べられます。
お蕎麦やうどんのようにして食べるのもおすすめです。
3食全てを置き換えると効果的ですが、いきなり置き換えるのはきついという方は朝食や昼食から始めてみるのも良いでしょう。
しらたきはカロリーが低く栄養が不足しがちなので、他の食材でしっかり栄養を補うことが大切です。

よく噛んで食べる

しらたきは弾力があるので、しっかりよく噛んで食べましょう。
よく噛むことで満腹中枢が刺激されて、より満足感を得ることができます。
ダイエットで辛い空腹感を軽減し、無理なくダイエットすることができます。

しらたきで太ってしまう理由

飽きにくく、無理なく続けることができるしらたきダイエット。
けれど方法を間違えると、太る原因にもなってしまいます。
しらたきで太ってしまう原因とその対処法についてご説明します。

味が薄いため、濃い味付けにしてしまう

しらたきは、そのままではほとんど味がありません。
そのため調理の際に、濃い味付けにしてしまいがち。
せっかく低カロリーのしらたきを使っているのに、調味料を使いすぎたら効果は半減してしまいます。
塩分の摂りすぎはむくみの原因にもなってしまいます。
濃い味付けが好みの方は、少しずつ調味料の量を減らして薄い味付けに慣れていくか、なるべくカロリーの低い調味料を選びましょう。

栄養不足になる

しらたきには、炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素がほとんど含まれていません。
そのため、しらたきだけでは人間の体に必要な栄養素を摂取することはできません。
しらたきダイエットに取り組むときは、しらたき以外の食材で必要な栄養素を補う必要があります。
栄養不足になると、身体は栄養を蓄えようとして脂肪を溜め込むので、ダイエットに逆効果になってしまいます。
また、肌がボロボロになったり、髪が抜けやすく細くなったりと美容にも影響が出ます。
野菜やお肉も積極的に取り入れ、バランスの良い食生活を心がけましょう。

糖質制限中におすすめのしらたきを使ったレシピ

しらたきラーメン

美味しいけれど、高カロリーで糖質量も多いラーメン。
ダイエット中は、大好きなラーメンも我慢しなきゃ…と思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのがこのしらたきラーメンです。
麺にしらたきを使っているので、ボリューム満点で美味しいのに低カロリー。
糖質制限ダイエット中でも安心して食べることができます。
お好きな具材やスープで、自分好みのラーメンにアレンジすることもできます。
ぜひ作ってみてください。

【材料】
・しらたき 300g
・水 300ml
・シャンタン 小さじ2杯
・キムチ 50g
・なす 1/2本
・しめじ 1/4株
・鶏むね肉 60g
・味玉 1個
・キムチ(トッピング用) 適量
・生姜 1かけ

【作り方】
1.鶏むね肉は茹でで割きます。しらたきは下茹でしておきます。
2.生姜、なす、しめじを一口サイズに切ります。
3.水、シャンタン、キムチ、野菜、しらたきを鍋に入れ、火にかけます。
4.具材に火が通ったら、器に盛りつけます。
5.トッピング用のキムチ、鶏むね肉、半分にカットした味玉を上に乗せたら完成です。