筋力トレーニングやダイエットをしている方たちが、頼りがちなプロテインやサプリメント。実はこれらだけをとり続けると、栄養が偏り身体に大きな負担がかかります。栄養素が過剰に摂取されてしまい健康を害してしまう可能性があり注意が必要です。プロテインとサプリメントとの付き合い方をここで解説します。
プロテインの役割とは
たんぱく質は、消化吸収に時間を必要とし、運動前などに摂取してもすぐに筋肉にとどけるのは難しい栄養素です。
市販のプロテインパウダーはたんぱく含有量が全体の70%~90%であり、少量の糖質も含むものが多いです。たんぱく質を単独で摂るよりも糖質と同時に摂取することで筋肉の回復と筋肉の合成を促進することが数々の実験報告からわかっています。
しかし、運動をせずにプロテインを摂取するだけでは、筋力を増やすことは出来ません。
食が細い方や、消化吸収する力が弱い方には糖質を多く含むタイプのプロテイン「ウェイトゲイナー」系をおすすめします。「ウェイトゲイナー」系のプロテインは糖質:たんぱく質の比率が7:3程度の割合になっています。ある程度余剰カロリーを多く摂らないと筋肉の効率よい発達は得られません。
みなさんは普段の食事でタンパク質を意識しているでしょうか?カロリーや糖質、脂質は意識していても、タンパク質は意識していないのではないでしょうか?しかしタンパク質は糖質、脂質に並ぶ身体の三大栄養素の一つで、実は筋肉など体づくりに非常に大切な役割を担っています。そんなタンパク質の特徴をおさえ、身体作りに活かしましょう。
プロテインは食事の代わりになるの?
最近では、ビタミンやミネラルなどの他の栄養素を含むミールリプレイスメントという一食の代替となり得るプロテインも発売されていますが、食事一食分としてはカロリーが低いので、ダイエット時の三食のうちの一食として使うか、筋肉をつけたい場合は間食として使うのが良いでしょう。
プロテインがダイエットに効果的であるということをご存知でしょうか?飲めば痩せる、というものではなく、食事を置き換えるのにはプロテインは最適なのです。そのメカニズムを知り、ダイエットに活用してみてください。
サプリメントの役割とは
錠剤タイプもあり、薬と勘違いする方も多いですが、食品に分類されています。健康補助食品などとして売られている場合もあり、摂れば摂るほど健康になるという勘違いをしている方も多いのではないでしょうか。
身体に必要な栄養素は何十種類もあり、現在サプリメントも数多く発売されています。タブレットケースに数多くのサプリメントを入れている方も最近は多くなってきました。しかし、あくまでも食事に不足しがちな栄養素を補充することを目的にするものなので、何種類も補う必要があるのであれば、食事を見直した方が良いのかもしれません。
サプリメントは食事の代わりになるの?
ビタミンを例に取ると、脂溶性ビタミン(脂に溶ける性質のビタミン)は身体に蓄積されやすいため注意が必要なのですが、脂溶性ビタミンであるビタミンAを過剰に摂ると、下痢や肝機能障害、だるさや皮膚トラブルが生じやすくなり、同じく脂溶性のビタミンDの過剰摂取は、肝機能障害や嘔吐、だるさや尿路結石、腎臓障害や高血圧などが生じやすくなります。
したがって、健康で生活しようと補うために飲んでいたサプリメントが、実は自分の健康を損なっていたという事態になりかねないのです。あくまでも食事で足りない栄養を補うのがサプリメントの役割なのです。
通常の食事と組み合わせて適切な量を摂るのがコツ
また、プロテインやサプリメントだけで生活していると、物を噛まなくなり噛む力が弱まります。
噛む力が弱まると、単純に硬い食べ物が食べられないだけではなく、唾液の分泌が減少し、虫歯のリスクや消化液の分泌の低下、脳の刺激の低下など、長い時間でみると多くの悪影響を及ぼすのです。また、噛む力は表情筋とよばれる表情を作り出す筋肉と関連しています。噛む力が弱まると、表情が乏しくなる可能性があるということです。
プロテインとサプリを上手に食事に組み込む
しっかりと効果を出すためにも、プロテインは効率的なタイミングで必要な量を摂るようにしましょう。そしてサプリメントは食事で不足しがちな栄養素を数種類程度に抑えることをオススメします。
筋トレとプロテインはよくセットで紹介されていますが、肉体改造に精通していない人には、イマイチ明確な理由がわからないと思います。そこで今回は、筋トレに大いに役立ってくれるプロテイン10選の紹介とその理由に加え、初心者でも迷わずプロテインが選べる情報をシェアしていきたいと思います。