カロリーメイトでダイエットはできるのでしょうか?カロリーメイトのカロリー・糖質はどのぐらい?カロリーメイトを使ったダイエットの方法、カロリーメイトでダイエットが失敗する理由を解説します!カロリーメイトは朝・夜、いつ食べるべき?
カロリーメイトってどんな商品?
カロリーメイトはすぐれた栄養補助食品
今や知らない人がいないほどの認知度を誇るカロリーメイト。脂質、糖質、タンパク質の3大栄養素のみならず、ミネラルとビタミンも加えた5大栄養素がバランスよく配合されたバランス栄養食です。
1983(昭和59)年の発売以来、30年以上たっても安定した売り上げを維持する大ロングセラーですが、歴史が古いだけではありません。2017年、発売元の大塚製薬が医師500人を対象に実施したweb調査では、97%の医師が「周囲に薦めたい」、82%の医師が「自分で続けたい」と回答し、そのクオリティの高さが再認識されました。
カロリーメイトにはどんな種類がある?
固形のブロックタイプ、缶に入ったドリンクタイプ、アルミパウチのゼリータイプと3つのタイプが出ています。
最初に登場したのはブロックタイプ。スコットランドの伝統的なバタークッキー、「ショートブレッド」をヒントに発案されたビスケット状の固形食です。意外なことに初代ブロックタイプはプレーン味ではなくチーズ味でした。
同時に発売されたのがミルク味のドリンクタイプ。
どちらも最初はちょっと変わったお菓子とジュースくらいに受け取られ、一般消費者の反応はイマイチでしたが、医療関係者やアスリートなど栄養バランスに敏感な層からの支持を得て徐々にその名を広めていきました。
その後次々と新作が発表されて、現在のようなラインナップが完成したのです。
カロリーメイトの現在の商品
・ブロックタイプ
チーズ味、フルーツ味、チョコレート味、メープル味、プレーン味
・ドリンクタイプ
コーヒー味、ココア味、カフェオレ味、コーンスープ味
・ゼリータイプ
アップル味、ライム&グレープフルーツ味
カロリーメイトのカロリーと栄養価は?ダイエットに向いてるの?
カロリーメイトのカロリーは?
カロリーメイトのカロリーは単純明快。
ブロックタイプは1本100kcalで、2本入りと4本入りがあります。
ドリンクタイプは1缶200ml入りで200kcal。
ゼリータイプは1袋215ml入りで200kcal。
いくつ食べたかさえ把握しておけば、ややこしいカロリー計算の手間がはぶける嬉しい設定です。
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
カロリーメイトの糖質・脂質・タンパク質、他の栄養素は?
もし「毎日これさえ食べていれば大丈夫」という完璧な食品があったら、日々の栄養管理はどんなにラクになるでしょう。カロリーメイトで実現は可能でしょうか?
フレーバーによって栄養素の含有量には若干の差があるので、ブロックタイプで1番人気のチョコレート味で見てみましょう。
1食1箱(4本)を3食食べた場合、
・カロリー…400kcal×3食=1200kcal。運動量の少ない女性でも基礎代謝だけでこのくらい必要ですから、1日分としては厳しい数字です。
・タンパク質…8.7g×3食=26.1g。1日の必要量は体重(kg)×1gとされていますから、半分くらいしか確保できません。
・脂質…22.4g×3食=67.2g。これはクリアしていますが、若干オーバーです。
・糖質…40g×3食=120g。糖質制限中の人なら他の食品が一切食べられないくらい上限ギリギリの数値です。
・食物繊維…2g×3食=6g。1日20g前後が推奨されていますから全く足りません。
・ビタミン類…11種類のビタミンのいずれも1日の必要量を確保できます。
・ミネラル…カルシウム、ナトリウム、鉄、マグネシウムはO.K.ですが、カリウムとリンが足りません。
このように、かなりの栄養素をクリアできるものの、やはり完璧ではありません。
ただ、4本で1日分のビタミンの半量をクリアできるのはあなどれません。ビタミン不足を補う上では心強い味方と言えます。
カロリーメイトでダイエットをする時の注意点
カロリーメイトはダイエット食品ではない
そもそもカロリーメイトのコンセプトは「5大栄養素をバランスよく、いつでもどこでも摂れる」というものです。体重を落とす、あるいは体脂肪を減らすという概念は含まれていません。販売のターゲットも、時間がなくて朝食がとれない、あるいは外食が多くて栄養バランスがかたよってしまうという忙しい現代人であって、ダイエッターではありません。サプリ的な補助食品ではなく、食事の代用品である点に注意が必要です。
食事と同列にあるということは、カロリーもそれなりに確保されているということです。お菓子感覚で夜食や間食に食べてしてしまうと、脂質も糖質もカロリーもオーバーしてしまいます。
カロリーメイトは置き換えに使おう
カロリーメイトでダイエットを失敗しないためには、食事にプラスして食べるのではなく食事と置き換える方法という意識を持つことです。栄養価はこれまでにご紹介した通り、しかも置き換え専用のダイエットフードよりコスパがいいというメリットもあります。
一番置き換えやすいのは朝食でしょう。
大塚製薬によると、朝食にブロックタイプのカロリーメイトを4本食べた場合の集中力や作業効率は、朝食に食パン、ゆで卵、ハム、サラダ、それにヨーグルトというしめて387kcalの朝食を食べたのと変わらなかったそうです。
毎朝の朝食を充実させるのは大変ですが、カロリーメイトなら一瞬です。また、胃腸がまだ目覚めていない午前中、食欲がなくてもドリンクタイプやゼリータイプならお腹に入れることができるでしょう。「今日は朝食抜き…」という事態が防げて、1日の栄養管理がずっとラクになります。
昼食を置き換えるのはちょっともったいないかもしれません。日中は活動量が多いため、昼食をしっかり食べても食べたものが消費されやすく蓄積されにくいからです。せっかくですからランチは好きなものをしっかり食べて、朝か夜で置き換えをした方がストレスはたまりにくいのではないでしょうか。もちろん、昼食が一番取り入れやすければ何も問題はありません。カロリーを抑えようとコンビニのおにぎりや菓子パンだけですませるくらいなら、栄養価の高いカロリーメイトに置き換えましょう。
もっとも効果が出るのはやはり夕食です。1日で一番ハイカロリー、しかも食べた後の活動量が少なく、余ったエネルギーが蓄積されやすいのが夕食だからです。
寝る前の食事が胃腸に負担をかけるという面からも、夕食を軽く抑えることでダイエットは成功しやすくなります。
カロリーメイトダイエットにもう一工夫
一緒に摂る水分も大事
ですがここで甘いカフェオレや清涼飲料水を合わせてしまうとダイエット効果は半減です。ブラックコーヒーかストレートティー、さらに次のような飲み物なら、タンパク質と食物繊維が足りないカロリーメイトの弱点を補ってくれます。
・ゼロカロリーの炭酸飲料…炭酸ガスが胃を膨らませるので満腹感が得られて過食を防げます。また炭酸ガスには胃腸を刺激する効果があるので、食物繊維の少ないカロリーメイトを少しだけバックアップしてくれます。
・牛乳…カロリーメイト1食分のタンパク質はゆで卵1個分くらい。1日のトータルで考えるとちょっと足りません。タンパク質の豊富な牛乳を添えれば不足分を補えます。
・飲むヨーグルト…普通のヨーグルトでもかまいません。タンパク質を補給し、腸内環境を整え、腹持ちを良くするなどの効果があります。
機能性と手軽さを兼ね備えたカロリーメイト。何本食べれば何カロリーか、一発でわかるのも高ポイントです。
他の食品と組み合わせながら上手に利用して健康的にダイエットを成功させましょう。