【プロトレーナー解説】ダイエットの基本は食事と運動です。ただ食事制限と筋トレを何となく行っていてはダイエット効果も半減してしまうかもしれません。食事制限と筋トレをしているのに体重が落ちない!ということにならないために、正しいやり方を解説します。
食事制限と筋トレを組み合わせる効果とは?
ダイエットには食事制限と筋トレの組み合わせがいいと聞いたのですが、本当でしょうか?
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
はい、本当ですよ。ただし注意点もありますので、一緒に見ていきましょう。
筋トレ自体の消費カロリーはそれほど多くないため、カロリーを減らすには食事制限が最も効果的な方法になります。
それにも関わらず、食事制限のみのダイエットはあまり推奨されません。それには食事制限のデメリットに理由があります。
食事制限のみのダイエットのデメリットとは?
筋肉が落ちると基礎代謝量が下がってしまい、ダイエットを終えた後、逆に太りやすい身体になってしまうのです。リバウンドしやすいということですね。
短期間の食事制限であれば体重は落ちやすいですが、足りないエネルギーを補おうとして筋肉もエネルギー源にされてしまうことがあるのでダイエット中の筋トレは重要です。
ダイエットの目標は短期間だけ少し体重を落とすことではありません。リバウンドせず、一度痩せたらその体型をキープしないと意味がありません。
なので食事制限をしながら体脂肪を落とし、同時に筋トレを行うことで筋肉の減少を抑えることが重要になるのです。
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
ちなみに、筋肉を大きくするには「食事制限+筋トレ」は非効率です。詳しくは以下を参考にしてください。
【プロトレーナー解説】『筋トレと有酸素運動ってどちらからやればいい?』一度は疑問に思ったことがある方も多いはず。筋トレと有酸素運動の順番によってトレーニングの効果は変わって来るのです。その効果をトレーニングの目的別に解説していきます。
「食事制限+筋トレ」をしても体重が落ちない!原因は?
食事制限と筋トレをやっているのに体重が落ちません。何が悪いんでしょうか?
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
食事制限と筋トレ両方をやっても体重が落ちないのはやり方が間違っているかもしれません。よくある間違いを紹介します。
体重が落ちない原因① 糖質の摂り過ぎ
糖質は1gあたり4kcalあるので、菓子パン1つで500kcalを超えることがあります。糖質量には注意しながらカロリー量を制限してください。
一般的な糖質制限ダイエット中の1日の糖質摂取量は、「体重1kgにつき2g」までです。体重60kgなら120gまでに抑えましょう。
また、糖質を摂取すると身体は水分を溜め込みやすくなります。
糖質を摂取しつつ、「摂取カロリー < 消費カロリー」ができているのに体重が落ちない場合は、もしかしたら身体の水分かもしれません。
この場合はあまり心配する必要はありません。水分は糖質を抜けばすぐに体内から排出されます。
体重が落ちない原因② プロテイン(タンパク質)不足
簡単にタンパク質が摂れるのはプロテインです。
一食分で約100kcalほどなのでカロリー制限をしていても安心して摂ることができます。タンパク質が不足していてはせっかく行なっている筋トレの効果が身体に出にくくなってしまうのでしっかり摂取していきましょう。
プロテインがダイエットに効果的であるということをご存知でしょうか?飲めば痩せる、というものではなく、食事を置き換えるのにはプロテインは最適なのです。そのメカニズムを知り、ダイエットに活用してみてください。
体重が落ちない原因③ 有酸素運動のし過ぎ
有酸素運動自体は脂肪燃焼効果があるのでおすすめです。しかし、有酸素運動には筋肉を分解してしまうというデメリットもあります。
もし食事制限によって糖質やその他の栄養摂取量が少ない状態でランニングなどを長時間行ってしまうと、筋肉の分解が進んでしまいます。
対策としてはタンパク質やアミノ酸をしっかりと摂取しておきましょう。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
近年、運動目的のみならず趣味としてジョギングを行う人も増えています。それだけ健康面での恩恵が大きいのですが、一方で「筋肉を減らしてしまう」という弊害もあります。ジョギングで体重が減った場合、もしかしたら筋肉まで減少しているかもしれません。ここではジョギングで筋肉が減る原因と対策を紹介していきます。
具体的な食事内容と筋トレのメニュー
食事制限中に食べていいもの
・野菜全般(葉もの、根菜、きのこ)
・海藻類
・大豆製品(納豆、豆腐)
・チーズやヨーグルト
ダイエットの筋トレメニュー
スクワット(脚のトレーニング)
⑴足を肩幅くらいに開き、つま先を斜め外側に向ける
⑵両手を肩の高さで伸ばす
⑶息を吐きながらお尻を後ろに引きながら膝を曲げ、吸いながらゆっくり膝を伸ばす
※膝を曲げた時につま先より前に膝が出ないように注意しましょう。
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
スクワットは筋トレBIG3の1つであり、「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれるほどその効果は高いです。一度に多くの筋肉を鍛えることができますので、ぜひ行ってください。
【プロトレーナー解説】スクワットは筋トレ種目BIG3の1つであり、その効果は絶大です。ダイエットや筋力アップ、身体の不調改善など様々です。そんなスクワットですが、正しいやり方をしないと効果が半減してしまう可能性もあります。正しいやり方や効果について解説します。
⑴両手を肩の真下に置き、膝を床につける
⑵肩から膝まで一直線になるように姿勢を作る
⑶息を吸いながら肘を外側に曲げ、吐きながら元の位置に戻す
※肘を曲げる時に腰が反りやすくなるのでお腹に力を入れて行うようにしましょう。
たくましいカラダを持つ男性が輝くのは、なにも真夏のビーチだけではありません。とくに胸板が厚い男性は、Tシャツやスーツを着てもよく似合います。そこで、今回は胸筋を大きく見せるために、大胸筋を鍛える『プッシュアップ(腕立て伏せ)』について解説します。
⑴仰向けになり、膝を90度に曲げて立てる
⑵両手を頭の後ろに置く
⑶息を吐きながら頭から肩を床から持ち上げ、吸いながらゆっくり戻す
※お腹の前を縮める意識をしながら行うようにしましょう。
【プロトレーナー解説】腹筋の筋トレ種目の代表「クランチ」の正しいやり方、効果について紹介します。また、シットアップとの違いやクランチには他にも数多くの種類があるので、それらのバリエーションについても紹介します。クランチで美しい腹筋を手に入れましょう!
ダイエットは効率的に焦らず行いましょう
重要なのは見た目です。だからこそ筋トレで見た目を引き締めることが重要になるのです。
筋肉は脂肪より重いので、筋力をつけていけば体重が思ったように落ちないこともあるかもしれません。しかし、それで焦ってはいけません。食事制限のみで体重を落とすよりあなたの身体は確実にきれいになっているはずですよ。
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