【プロトレーナー解説】テストステロン=筋肉のイメージですが、テストステロンとはどういう効果があるのか、テストステロンの分泌を増やすコツ(筋トレの時間、メニュー、サプリ)を解説します。また、筋肉をつけるためにはテストステロン増やすだけでなく、いかに減らさないか?が重要になってきます。
テストステロンとは?
筋トレをしているとよく耳にするのが『テストステロン』というホルモンですが、テストステロンとはどんなホルモンですか?
石井 利幸監修トレーナーからのアドバイス
加圧インストラクター
特に男性はよく聞くと思います!筋肉をつけたり、筋力を上げるために重要な働きをします!まずはテストステロンの役割や効果について説明します。
1つは今回解説するテストステロンなどの【ステロイドホルモン】です。これは血中コレステロールから合成されます。
もう1つは成長ホルモンやインスリンなどの【ペプチドホルモン】です。こちらはアミノ酸によって構成されています。
テストステロンとは?
筋と骨の成長や維持にも重要な役割を持っています。
ほとんどの血中テストステロンは精巣において生成されますが、一部は副腎皮質から生成されます。
テストステロンを含めたステロイドホルモンは全て共通の前駆体(コレステロール=脂肪)から作られます。
テストステロンの生理学的な6つの役割と効果
○男性器の発達と成熟
○二次性徴の発達
・体毛の増加
・声変わり
・頭髪の脱毛
・性欲の発達
・精子形成の調整
・攻撃性の増加(やる気や活力など含む)
○長骨の成長に作用
○皮脂腺の分泌を促す
○グリコーゲンの合成
以上のような役割を持っているのがテストステロンです。
男性を男性らしくする為に働いているという事がこれをみるとよくわかりますね。
特にタンパク合成や攻撃性の増加などはトレーニングを行い、筋肉を発達させるうえで重要な役割を果たします。
【参考文献】
スポーツ生理学からみたスポーツトレーニング
テストステロンを増やす5つの方法
男性ホルモンって色々な働きがあるんですね!
石井 利幸監修トレーナーからのアドバイス
加圧インストラクター
そうですね!男性が大人になる過程で非常に重要な働きをしています。
では実際にどうすればテストステロンの分泌量が増えるのか解説していきます!
方法①:筋力トレーニングを行う
トレーニング中のインターバルや運動強度などの要素で応答に影響を与えます。
(例)
インターバル3分よりも1分程度、5RMよりも10RMがテストステロンの分泌量が多くなります。また、有酸素運動においては、20~30分程度では増加しますが、あまり長すぎると分泌量は減少するようです。
筋力トレーニングにおいても75分以上続けると低下するようなので注意が必要です。
トレーニングは短時間・高強度で行うようにした方が良さそうです。短時間で行う為にトレーニング種目を少なくする場合などは、スクワットやデッドリフトベンチプレスなどのような多関節種目を中心に選択するようにしましょう。
「筋トレBIG3」をご存知でしょうか?筋トレの種類は数多くありますが、BIG3はその中で最も効果が高いとされる3つの種目です。筋トレBIG3だけでも絶大な効果が期待できるほどであり、初心者の方もぜひチャレンジしてください。
方法②:十分な睡眠をとる
コルチゾールは異化(カタボリック)作用というテストステロンとは逆の働きをするホルモンです。筋肉をつけるためにトレーニングをしている方は是非避けたいですね!
疲労の溜まった状態ではコルチゾールの分泌も高くなるので、十分な睡眠をとって疲労を溜めないようにしていきましょう。
オーバートレーニングもコルチゾールを増やし、テストステロンを下げるので注意しましょう!
方法③:ポジティブでいることを心がける
そのためポジティブな気持ちで過ごすことも重要です。
トレーニングや食事もあまりにストイックで計画通りにいかないとイライラしてしまうという方は要注意です。
トレーニング計画にあまりに神経質にならないようにゆとりを持った計画を作りましょう!
方法④:性的にアクティブでいる
方法⑤:サプリメントを活用する
特に中年以降はテストステロンの分泌量が減っていくので中年以降のトレーニーの方はサプリメントも上手に活用できるといいですね!
サプリメントについては後ほど詳しくお話します。
テストステロンを増やす栄養やサプリメント3選
しっかりとトレーニングをして、十分な睡眠をとる!こういった基本的なことが大切なんですね!
石井 利幸監修トレーナーからのアドバイス
加圧インストラクター
その通りです!何事もそうですが基本が大事です!
それでは基本が出来たうえで更に効果を上げるためにサプリメントについてお話します。
亜鉛
肉類に卵、牡蠣、海藻、豆類などに多く含まれていますがそれでも不足する可能性があるようです。
サプリメントも活用する場合は1日35mgとなっているので摂り過ぎにも注意が必要です。
トンカットアリ
テストステロンの分泌量アップから、疲れが抜けない、やる気が出ないなどの症状を持つ中高年以降の男性におススメです。
テストステロンによるタンパク質合成が高くなるので、摂取期間中はタンパク質を少し多めに摂るようにしましょう。
プロテインなども上手に活用できるといいですね。
トリビュラス
テストステロンを作り出す時に必要な黄体ホルモンを整えることからその効果が期待されています。
トンカットアリ同様、摂取中は十分なタンパク質を摂るようにしていきましょう。
テストステロンを増やすだけでなく、減らさない努力を
中高年以降や更なる効果を上げるためにはサプリメントも活用するといいんですね!
石井 利幸監修トレーナーからのアドバイス
加圧インストラクター
その通りです!
また、分泌量を増やすことを考えて実践することも大事ですが、減らさない努力をすることも同じく大切です!
また過剰なアルコール摂取や肥満もテストステロンの分泌の妨げになるようです。
ステロイドホルモンの材料はコレステロールであることから、ダイエット中などで食事からの脂肪の摂取が極めて少ない場合も分泌量は低下します。
分泌量を減らさないという点から見てみると、何か特別なことをするよりも生活習慣のバランスを整えることがまず最初にすべきことではないでしょうか?
サプリメント摂取や十分に計画された筋トレを実行しても、いつも過剰なアルコールや疲労困憊な毎日ではその効果も半減してしまいます。
石井 利幸監修トレーナーからのアドバイス
加圧インストラクター
基本的な生活習慣を整えることを念頭に置き、テストステロンの分泌量を増やす取り組みを行うことでより一層のトレーニング効果を体感できると思います。
筋トレをして筋肉を付けるためには「成長ホルモン」が欠かせないことを知っていますか?「成長ホルモン」の分泌量を増やすことで筋トレの効果を上げるための筋トレをご紹介します。