【プロトレーナー解説】筋肉に圧力をかけながら血流制限を行う加圧トレーニングを自宅で行う方法を解説!加圧トレーニングはダイエットや筋力アップで知られていますが、加圧ジムや専用の場所へ行かないとできないもの。しかし、正しいやり方と専用器具さえ知っていれば自宅でも行うことができます!
加圧トレーニングの種類と効果
加圧トレーニングとは
加圧トレーニングと呼ばれるものはKAATSU JAPANの出している器具を使用することになっています。また、その他ではBFRトレーニング、Kaatsなどで同じような血流制限をした状態での運動を行うものがあります。
これらは、上半身は腕の付け根に、下半身には足の付け根に専用のベルトを巻いて行い、普通の運動や筋トレと比べて低負荷、短時間で運動効果が得られるわけです。
加圧トレーニングの効果
加圧トレーニングって女優さんやスポーツ選手がやってるイメージですがどういった効果が得られるんですか?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
加圧トレーニングを行うことで期待される効果は、ダイエット効果、血行促進効果、回復力アップ、筋力アップ、若返り・美肌があげられます。
ですから女優さんやスポーツ選手だけでなく一般の方はもちろん、運動が苦手な方や高齢者の方でも誰でも行え、効果が期待できるんです。
そして、多く溜まった乳酸が筋肉内の受容体を刺激して脳下垂体から成長ホルモンの分泌を促進させるのです。
この成長ホルモンによって、体脂肪を燃焼させ血液中に放出し消費されやすくなります。
また筋力アップや、骨の強化、アンチエイジングなど身体組成の様々な働きに影響を及ぼします。
成長ホルモンの効果で低負荷・短時間でも効果的なんですね!
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
はい。低負荷・短時間でもしっかり運動効果を出せるからこそ成長ホルモンの分泌が促進するわけです。
きついトレーニングをしなくてもきついトレーニングをしてるような状態にできるのが利点ですね。
自宅でできる加圧トレーニングのやり方
加圧トレーニングを自宅でやるには
加圧トレーニングのための器具は、加圧トレーニングを専門に行っているジムで指導者資格を持ったトレーナーに教わるか、資格取得セミナーを受講するか、器具取り扱い店舗での指導を受ける必要があります。
なぜなら、加圧トレーニングでのベルトの圧というのは、人によってその設定に差があります。そのため、専門の指導者に加圧ベルトの設定をしてもらわなければなりません。
これをせずに勝手に不適切な設定のまま加圧トレーニングを行ってしまったり、専用器具を使わずゴムやチューブをベルト代わりに巻いたりすると、効果が十分に得られない場合や、圧が強すぎると身体に深刻な影響が出てしまうことがあります。
自宅でできる加圧トレーニングのやり方
実際に自宅で加圧トレーニングを行う時は何をすればいいんでしょうか?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
先ほどお話しした通り加圧トレーニングは低負荷・短時間で行えるのが特徴です。
ですのでダンベルやバーベルは必要ないですし、腕の加圧では肩回しや腕立て伏せ、タオルを使ったラットプルダウン、ペットボトルでアームカールなどで十分です。
足の加圧では、スクワットやヒップリフト、座布団を内ももで挟んだり、家の中を歩いたり階段の昇降などでもトレーニングになりますね。
簡単な運動でいいということですね!?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
そうですね!加圧をかけながら自宅の掃除をするだけでもいい運動になると思います。
加圧トレーニングは筋肉への負担が少ないトレーニングですが、頻度としては週2回ぐらいを目安に行いましょう。また、回数やセット数は多めに設定し、15~30回を2~3セット行えるようになるとより効果的です。
初心者は圧を1セットごとに緩めたりしながら始め、慣れてきたら1種目ごとに除圧するなどインターバルの圧を調整することでトレーニング強度を変えることができますので様子を見ながら行いましょう。
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自宅で行う加圧トレーニングの注意点
加圧トレーニングの注意点
加圧トレーニングの効果を高めるには圧を上げるほうがいいんでしょうか?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
先ほど少しお話ししましたが、加圧器具の圧が適正と異なっている状態でトレーニングを行ってしまったり、ゴムやチューブなど他のもので代用したりすると様々な危険が生じる可能性があります。
圧が弱すぎる分には、トレーニングの効果が薄れてしまうだけで健康に悪影響は出ないものの、圧が強すぎる状態でトレーニングを行うのは非常に危険です。
この状態でトレーニングを行うと、しびれや内出血などの軽い症状から、全身の血流が徐々に滞り静脈血栓や一過性脳貧血などの症状などが表れるリスクがありますから圧を上げればいいということではありません。
加圧トレーニングはやればやるほど効果がありますか?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
基本的には週2回ぐらいが目安になります。また時間も腕の加圧は10分程度、足の加圧は15分程度を目安に行いましょう。
また、時間も長くやりすぎると圧を上げすぎたときと同様の症状が現れることがあります。
最後に、病気やケガによる禁忌を挙げておきましょう。
心臓に障害のある方、骨折や脱臼、肉離れなど急性期のケガのある方、その他医師から運動制限のある方は加圧トレーニングは避けておきましょう。
自宅で加圧トレーニングを効果的に行うポイント~まとめ~
【加圧トレーニングとは】
加圧トレーニングとは、筋肉に専用の器具で圧をかけて血流を制限した状態で運動や筋トレを行うものです。加圧トレーニングには専用の器具が必要になります。専門の指導者に指導を受けてから行いましょう。
【加圧トレーニングの効果】
加圧トレーニングの効果は、低負荷・短時間で、ダイエット効果、血行促進効果、回復力アップ、筋力アップ、若返り・美肌効果があります。
加圧トレーニングでは、専用の器具で筋肉に圧を加えることで血流を制限し、それによって筋肉に酸素が行きわたらなくなり乳酸が多く溜まる。多く溜まった乳酸を受容体を刺激し、脳下垂体から成長ホルモンの分泌を促進させるので上記のような効果が得られやすい。
【加圧トレーニングを自宅で行うためには】
自宅で加圧トレーニングを行う場合は、簡単な運動や筋トレで十分効果的。さらに効果を出すにはパーソナルトレーナーにメニューを監修してもらい、圧をかけている時間などを調整する。
【加圧トレーニングの注意点】
必ず指導を受けたトレーナーの指示を守り、圧を強くしすぎたり、強度の高すぎるトレーニングは行わない。
以上のようなポイントを守りながら安全で効果的な加圧トレーニングを自宅で行いましょう。
加圧トレーニングは軽い負荷でも筋肉が太くする事が出来る筋トレの一種です。加圧トレーニングの効果は絶大ですが、専門知識を伴います。自己流の方法で行うことは非常に危険であり、下手をすれば血栓が形成されて肺塞栓や脳梗塞の原因となります。ここでは、加圧トレーニングの効果や正しいやり方を解説します。