女性なら一度は「小顔になりたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか。そのために、リンパマッサージを試してみた方もいるでしょう。しかし、その理屈をきちんと理解している人は少ないはず。小顔になる仕組みだけでなく、リンパマッサージを行う際のポイントを一挙お伝えします。
リンパマッサージとは
リンパは、異物の除去や水分の排出などを担っています。「下水道管のよう」といえば、分かりやすいでしょうか。そのため、リンパ管の流れが悪くなると、水分が溜まってむくんだり、血液中の老廃物や細菌などが排出されないために肥満や病気などが引き起こされてしまう可能性もあるのです。
そんな重要な役割を担っているリンパ管の流れを改善するのが、「リンパマッサージ」です。基本は、皮膚をリンパ管の流れの方向(末端から身体の中心方向)にさするだけです。皮膚をさするだけで外的な筋肉は動くため、リンパまで十分刺激できます。
リンパマッサージで、小顔効果は得られる
脚などと同じで、顔も疲れがたまると筋肉が凝り、水分や老廃物が流れにくくなります。そのまま放っておくと、日々のむくみが定着してしまい「顔太り」という結果を招いてしまうのです。リンパマッサージを日々行うようにすることで、水分や老廃物の排出が促されるため、顔のむくみ解消が期待できます。
また、リンパの流れが悪くなることで、本来なら排出されるべきタンパク質などの老廃物が溜まりがちになり、新陳代謝の低下を引き起こしてしまいます。すると、顔に脂肪がつきやすくなったり、たるんだりしてしまうのです。
リンパマッサージでリンパの流れを改善すれば、顔の新陳代謝がよくなり、たるみなどが解消されます。つまり、リンパマッサージを行なうことで、小顔へと近づけるのです。
リンパマッサージで小顔になるためのポイント2つ
(1)まずは、顔に触らないマッサージを取り入れる
自己流でマッサージしてしまうと、ただ肌や筋肉に負担をかけるだけで、逆にシミやシワ、たるみを生み出してしまう可能性があります。
『リンパ浮腫研究所』所長の佐藤佳代子氏によれば、「肩から上のリンパ液は全て鎖骨のくぼみにあるリンパ節に集まるようになっています。このリンパ節の流れをスムーズにすることで、顔のむくみが改善されて、小顔にも近づきやすくなる」とのことです。
顔を触らないリンパマッサージも取りいれるようにしましょう。
(2)マッサージは、優しく
リンパマッサージを行なう時は、力はいりません。手の平を皮膚に密着させ、軽く抑える程度でOKです。力を入れると、筋肉や筋を痛めてしまう可能性があります。優しくさするように行いましょう。
小顔効果が期待できる、顔に触らないリンパマッサージ2つ
(1)後頭部周辺のリンパマッサージ
1)両手を首の付け根の下、肩甲骨の上あたりに当てます。
2)そこから鎖骨のくぼみに向かって後ろから前へと3回、さすりましょう。
3)次に、両手を後頭部の髪の毛の生え際部分に持っていき、鎖骨のくぼみに向かって手のひらでマッサージしていきます。こちらも3回繰り返せばOKです。
(2)顔周辺のリンパマッサージ
1)鎖骨のくぼみに手のひらを密着させて3回、くるくると回します。
2)首の側面に手の平を移動させて3回、回すようにマッサージしましょう。
3)人差し指と中指の間に耳を挟み、耳の前と後ろにあるリンパ節を刺激するようなイメージで、ゆっくり3回回してください。
4)最後に、耳から鎖骨のくぼみまで、なでるようにして手をさすり下ろせば完了です。”
なかなか効果を実感できない人は、顔に直接リンパマッサージを
1)人差し指と中指で顎を挟み、あご下中央から耳の後ろへ、フェイスラインに沿ってマッサージをします。最後に耳の後ろをグイっと押してください。5~10回ほど繰り返しましょう。
2)口角のやや下に、手の付け根を置き、小鼻の脇まで頬肉を持ち上げるのを5~6回繰り返します。
3)手はそのままに、小鼻の脇から頬骨の下を通って、こめかみまでリンパマッサージを5~6回しましょう。
4)最後に、人差し指と中指で眉毛の上下を挟み、眉頭から眉尻に向かって流してください。
顔への、直接のリンパマッサージは、小顔だけでなく、疲れ顔などにも効果があります。吹き出ものなどがある場合は、無理しておこなわないようにしましょう。
日々のリンパマッサージで、すっきり小顔に
日々のケアにリンパマッサージもプラスして、すっきり小顔になりましょう。
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リンパマッサージという言葉を耳にすることがありますが、みなさんはリンパマッサージについてよくご存知でしょうか?以前ブームとなった美顔ローラーも実はリンパマッサージの一つで、リンパマッサージにはとても多くの効果があります。ここではリンパマッサージ効果とその方法についてご紹介します。