ストレッチ器具の中で、特に初心者の人にも使いやすいと人気を集めているストレッチポール。体に嬉しいいろんな効果がありますが、ストレッチポールには肩こり改善の効果もあることはご存知ですか?ストレッチポールがなぜ肩こりによく効くのか、そしてどんなストレッチ方法があるのかをまとめました。
肩こりってどうして起こるの?
仕事や日常生活でスマホ、あるいはパソコンの画面を見る機会はたくさんありますが、画面を見ている間は頭が前に偏ってしまいます。
ヒトの頭は他の哺乳類と比べても非常に重い方です。それなのに人間は哺乳類で唯一、二足歩行をしており、頭を頚椎(首の骨)のみで支えなければいけません。
長時間のデスクワークで動いていないのに肩や頭に痛みを感じるのは、前かがみになった重い頭を頚椎のみでは支えきれず、その負荷が首や肩まわりなどにかかってしまうためです。筋肉が凝り固まり、血流やリンパの流れが滞ってしまうことが原因です。
これが長期に渡って継続した結果、普段の姿勢も猫背気味になったり肩こりの悪化につながってしまうのですね。
ストレッチポールが肩こりを改善する2つの理由
①筋肉をほぐして姿勢を改善させる
②高いリラクゼーション効果がある
ストレッチポールで肩こりを改善させる運動
その1:胸開き
仰向けの状態で、ストレッチポールに頭からお尻まで乗るようにします。足はバランスを取れるようひざを曲げて開き、両腕は開いて肘と手の甲を床につけます。この状態で、床をスライドするように腕を上下させましょう。
胸の高さ程度を上限にして上げ下げをするのがポイントです。ただし、もし腕をスライドさせた時に突っ張ってしまうような感覚があった場合は無理をせず、気持ちの良い範囲で腕を動かしてください。40秒程度を目安にしましょう。
その2:床磨き
この状態で、床に円を描くようなイメージで手の甲をぐるぐる回しましょう。円の大きさは500円玉や野球ボールなど、小さなサイズで大丈夫円です。時計回り、反時計回りの両方を行うようにすると、よりバランス良く筋肉をほぐせます。
この運動によって肩甲骨回りの筋肉をほぐすことができます。最大20回を目安に、なるべくゆっくり円を描くようにしましょう。
その3:肩甲骨の上下
先ほどまでと同様にストレッチポールに仰向けに乗り、今度は腕を天井に向けて真上に上げます。この時肘は曲げず、まっすぐ腕を伸ばしましょう。
この状態で、腕を上下に動かす運動を15回程度繰り返します。腕を一気に下げるとケガにつながるので、上下運動はなるべく一定の速度で行うようにしましょう。
1日ほんの数分のストレッチポールで肩こり改善
ストレッチポール1つで肩こりに大きな効果を発揮するので、もしも慢性的に肩こりに悩まされている方は、今回ご紹介した方法を試してみるといいでしょう。
リオデジャネイロオリンピックの体操で金メダルを獲得した内村航平選手も愛用しているというストレッチポール。寝ながら支えてしかも効果絶大というたくさんのメリットがあるのですが、実際にどのような効果があるのでしょうか?今回はそんなストレッチポールが持つ様々な嬉しい効果をご紹介します。