【スミスマシンの使い方決定版!】スミスマシンを使った筋トレBIG3のベンチプレス、スクワット、デッドリフトはもちろん、様々な種目を安全に効果的に行うことができるスミスマシンの使い方とトレーニングを紹介します。
スミスマシンを使うメリット3つ
スミスマシンってジムにあるバーベルがついてる大きなマシンですよね!?初心者の私にはハードルが高いですか?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
スミスマシンは初心者の方から使える筋トレマシンですよ。筋トレ初心者の方にスミスマシンを使うメリットを解説しましょう。
スミスマシンとは
しかし初心者にとっては物々しく大きなマシンのため使うことにハードルが高いのも事実です。でもスミスマシンは誰でも使うことができて初心者にもメリットがたくさんあるのでぜひ使ってほしいですね。
スミスマシンを使うメリット
では一体どういう点でスミスマシンを使うことにメリットがあるのでしょうか?
1.フリーウエイトに近い感覚なのに安全にトレーニングができる
スミスマシンでは、フリーウエイトと同じ種目を同じように行えます。しかし初心者にとってフリーウエイトは安定性がない分難しいもの。その点をスミスマシンはバーベルがガイドレールに沿って動かせるためぐらつきなどがなく安全にトレーニングできます。
また、ガイドレールにストッパーがあるので安心して動かせます。
2.フォーム作りがやりやすい
スミスマシンでは、ガイドレールに沿って動きストッパーもあるため、フリーウエイトのトレーニングフォームを作る練習が安全に行いやすいです。バーベルを動かす軌道に合わせて身体の位置や動かし方を決められるので繰り返しフォームを作るのに最適です。
3.安全なため高重量や高負荷でトレーニングできる
スミスマシンでは、バーベルの軌道が決まっているため、不安定になりずにトレーニングできることでバーベルの拳上だけを考えてできるため高重量や高負荷でトレーニングできます。
またストッパーがあるため補助が必要なく、一人で限界まで追い込んだトレーニングをすることもできます。
これら3点がスミスマシンを使う筋トレの代々のメリットといえるでしょう。
スミスマシンの使い方|おすすめ筋トレメニュー5つ
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
スミスマシンはまずは筋トレBIG3と言われるスクワット、デッドリフト、ベンチプレスから始めてみましょう。それ以外のおすすめの筋トレ種目も紹介していきましょう。
①スミスマシンスクワット
1.両足幅を肩幅より少し広く取り、つま先を少し外側へ向ける
2.スミスマシンのバーベルを担ぎ、背筋を伸ばしたまま、足裏全体に体重がかかるように腰を落とす
3.背筋がまっすぐの範囲内で可能な限りしゃがんだら、一気に立ち上がる
◯注意点
・足の位置を通常より少し前に置く
フリーウエイトのスクワットのようにバーベルの真下に身体を置いてしまうと、しゃがんだときに膝がかなり前に出やすくなるので少し足の位置を前に置いてスタートすることをおすすめします。
②スミスマシンデッドリフト
1.両足を腰幅に取り、背筋を伸ばしてお尻を後方に突き出す
2.バーを身体に近づけたまま、お尻を前に戻すように持ち上げる
◯スミスマシンを使った利点
・可動域(負荷)を調整できる
バーベルを下から拳上してくるのですが、これもストッパーの位置を調整することにより可動域を調整できます。
・難しいデッドリフトのフォームを習得しやすい
特にデッドリフトはバーベルの軌道が難しくトレーニングフォームもうまく作れない方が多いため、スミスマシンで軌道を安定させて身体に覚えこませることがいいと思います。
③スミスマシンベンチプレス
1.胸を張り、ベンチに仰向けになる
2.胸を張ったままバーベルを持ち上げ、ゆっくりと下ろし、一気に持ち上げる
◯注意点
・身体の位置に注意
バーベルの軌道が決まっているので、最初のポジションでバーベルが胸の位置に降りてくるポジションをとりましょう。このポジションを間違えると軌道が変えられないため、肩などに負担がかかってしまうことがあるので気を付けましょう。
また、ストッパーの位置も最初にしっかりと設定しておく必要がありますね。
④スミスマシンショルダープレス
1.スミスマシンのバーベルを置くストッパーの高さを肩(三角筋前部)の高さと同じ所にセットする
2.バーベルを大胸筋上部(鎖骨のあたり)で支えるように持ち、頭上に持ち上げる
3.肘が完全に伸び切る手前まで持ち上げ、ゆっくり顎の高さまで戻す
・高重量を扱える
ダンベルプレスだとぐらつきが出やすく難しい種目ですが、スミスマシンを使うと軌道が安定し、重量を多く使うことができます。
ストッパーで可動域を制限しておくとより怪我の心配も少なくなります。
⑤スミスマシンハックスクワット
やり方は、スクワットの足の位置をかなり前に置き真下にしゃがみ込みます。
通常のトレーニングだと後ろに転んでします姿勢ですが、スミスマシンによって支えられるので普段とは違う刺激が得られます。太ももを細くしたい方にお勧めの種目ですね。
フリーウエイトと比較したときのデメリットは?
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
では最後にフリーウエイトと比較したデメリットをお話ししていきましょう。
スミスマシンのデメリット
スミスマシンの特徴はガイドレールに沿って動かせるバーベルとストッパーによる安全性でしたね。筋トレに慣れてきた方にはここがデメリットになってくることがあります。
1.軌道が決まっているためその他の補助筋が鍛えられにくい
フリーウエイトの良さは動きが安定していないため、安定させるために体幹の筋肉や主導筋を支える補助筋もしっかり使ってトレーニングを行います。
人間の動きとしてレールの上で生活しているわけではないので普段の身体の使い方とは異なる鍛え方になります。よって目的の筋肉だけが鍛えられ周りの筋肉には刺激が少なくなってしまいます。
2.使い方を間違えると悪いフォームで慣れてしまう
バーベルの軌道が一定なスミスマシンでは、トレーニングを行うポジションが重要になります。スクワットでの立ち位置や、ベンチプレスでの身体の位置など間違ってやってしまうと怪我の可能性や、実際フリーウエイトに移行した時にフォームの乱れが出てしまいます。
3.筋力がアンバランスにつくことがある
最初のデメリットと関連してくるのですが、スミスマシンでは主導筋が鍛えやすく、補助筋が鍛えられにくい傾向にあるため、身体のバランスが悪くなってしまうことがあります。身体が効率よく力を出すためには主導筋と補助筋のバランスが大事になります。その点で身体のアンバランスを引き起こす可能性があります。
大小田 健介監修トレーナーからのアドバイス
ACSM/EP-C 加圧トレーニングインストラクター 健康運動実践指導者
以上のようなスミスマシンのメリットやデメリットを知ったうえでトレーニングしていくことをおすすめします。スミスマシンのいいところとフリーウエイトのいいところを最大限利用してうまく取り入れてみましょう。
ベンチプレスは一見シンプルに見えますが、間違ったやり方をしてしまっている人が非常に多いです。筋トレBIG3の1つに数えられるほど絶大な効果を秘めているので、正しいフォームで行い、その効果を十分に享受しましょう。ベンチプレスで鍛えられる筋肉部位・やり方・効果について解説します。