すいかの糖質は?糖質制限ダイエット向き?

スイカの糖質・カロリーはどのぐらい?スイカのGI値は?他の果物と糖質量・GI値を比較して解説します。スイカは糖質制限ダイエット中に食べても問題がないかも解説します!

スイカとは?スイカの栄養効果は?

スイカの糖質量を知りたい方はこちらを飛ばして、下記の「スイカは糖質制限ダイエットに活用できる?」を先にお読みください。

スイカとはどんな食品?

スイカは4000年も前から作られていて、原産地はアフリカの砂漠地帯です。日本に伝来されたのが、室町時代後半から安土桃山時代(17世紀前半)と考えられています。
スイカが一般大衆に広まったのは、明治時代に入ってからで、色々な品種のスイカが栽培されました。
スイカは果物の部類に入ると思っておられる人が多いようですが、実は野菜です。厳密に言えば、果実的野菜と農林水産省の規定で区分されています。          
ちなみに、スイカは漢字で「西瓜」と書きますが、西から伝わってきたということで西という漢字が使われたとか……。

スイカはどちらかといえば、スイカからの栄養効果を期待して食べるというよりは、デザートとかおやつ感覚で食べることが多いですよね。
しかし、スイカの栄養効果は素晴らしく、しっかりと栄養効果を感じながら食べていただきたいですね。

スイカの栄養効果

スイカは約9割が水分です。暑い夏、お茶やジュースの代わりに喉の渇きをいやしてくれます。
ほとんどが水分で、それ以外何もないように感じるあっさりとした甘さのスイカですが、カロリーが低くて栄養効果、健康効果が非常に高いことから、色々なダイエットにも活用されています。
どんな栄養効果があるのでしょうか?

スイカと言えば、シトルリンですね。シトルリンは色々なサプリメントにも含まれていることもあって、結構、知られている栄養成分です。
シトルリンはスイカから発見されたアミノ酸です。栄養価の高さからスーパーアミノ酸とも呼ばれています。
シトルリンは血管を拡げ、血流を改善する働きがあります。なので、むくみを改善します。
スイカにはカリウムというミネラルも多く含まれているのですが、カリウムもまた、ナトリウムを排出させることでむくみを改善します。

シトルリンとカリウムの作用で無駄な水分を排出させるので、体重減少にもつながります。医療用の利尿剤のように強く働きかけるわけではないので、無理なく、自然にむくみを解消してくれます。
また、シトルリンには美肌、疲労回復、筋肉増強効果もあり、ダイエット中に起こりやすいトラブルを軽減してくれます。

その他、スイカにはトマトにも入っているリコピンが。リコピンにも美肌効果などがあり、ダイエット中におきやすいお肌のトラブルを解消してくれます。

このように、スイカはダイエットのサポート役ができる果実的野菜ですが、糖質制限ダイエットで痩せることにした場合、スイカの栄養効果以外に気になるのが、糖質量ですよね。
今度は、糖質量やGI値を検討していきましょう。

※GI値:グリセミックインデックスの略。食品中の炭水化物が体内に入って、分解され、ブドウ糖になります。摂取後2時間までに変化していくブドウ糖の血中濃度(血糖値)を表した数値。
参照URL:大塚製薬「GI値について学ぼう」

スイカは糖質制限ダイエットに活用できる?

スイカの糖質量・GI値?

スイカ100g
・糖質量  9.2g
 ・カロリー 37Kcal)
・GI値 60

スイカの糖質・GI値を他の果物と比較

        糖質量 GI値
・メロン       9.8g 41
・梨                10.4g 32
・みかん       10.9g 33
・キウイフルーツ   11.0g 35
・パイナップル    11.9g 55
・イチジク     12.1g 36
・リンゴ       13.1g 39
・柿        14.3g 37
・バナナ      21.4g 55

スイカより糖質量の低い果物

           糖質量 GI値
・グレープフルーツ   9.0g 31
・オレンジ                9.0g 31
・桃          8.9g 41
・レモン        7.6g 34
・いちご         7.1g 29
・ゆず          6.6g 18
・アボカド       0.9g 27
(GI値が低いほど、炭水化物がブドウ糖に変換されるスピード(血糖値上昇率)が遅い)

GI値とは?

色々なダイエット法がありますが、糖質制限を柱にダイエットするのであれば、糖質量だけでなく、GI値も考慮すると、ダイエット効果が現われやすくなります。
GI値が高いということは血糖値が急上昇するということですから、インスリンもそれに合わせて分泌されるため、脂肪の蓄積量も増えていきます。
そこで、GI値が低い食材を選べば、血糖値の急上昇もなくなり、インスリンの分泌量は抑えられ、脂肪の蓄積量も減少します。

スイカは糖質制限ダイエットに利用できる?

では、スイカは糖質制限ダイエットに活用できるのでしょうか?
これから、結論に向かって検討していきます。
もう一度、こちらにスイカの各数値を上げましょう。

糖質量  9.2g
GI値   60 
カロリー 37Kcal

他の果物と比べて、糖質量は多いほうではなく、バナナの半分もありません。カロリーもほとんどが水分であるため、低カロリーです。
ただ、GI値が60とバナナよりも高いことに驚きます。
単純にGI値だけを考えますと、スイカは糖質制限ダイエットには使えそうにないかもと判断してしまいそうですね。
ところが、最終的な血糖値は、GI値だけで決まるのではありません。食べた分量に対して含まれる炭水化物の割合も関係してきます。
スイカの場合、約9割が水分ですから、炭水化物の割合は非常に少ないです。なので、GI値が高めとはいえ、血糖値上昇にあまり影響を与えることはないといえます。
スイカには食物繊維がごく微量しかありませんが、炭水化物の中の食物繊維が多かったり、脂質やタンパク質が多く含まれていたりしますと、糖質の吸収が遅れ、GI値が低く出ることになります。
スイカと糖質量が近似値のごぼうと比べてみるとわかりやすいです。
スイカのGI値は60で、ごぼうが45です。
糖質量はほぼ同じなのにGI値がごぼうのほうが低いのは、ごぼうの炭水化物の中の食物繊維量が多く、糖質の吸収スピードが抑えられたためと考えることができますね。
前述しましたように、スイカの場合は、GI値が高いといっても炭水化物の割合が非常に少ないため、血糖値を高くするほどの影響はないのです。
従って、GI値は低くはないのですが、スイカは糖質制限ダイエットに十分活用できる食材といえます。
ただし、最近の流行りのように爆食いすれば、GI値は高いわけですから、血糖値も急上昇することは間違いありませんので、くれぐれも食べすぎないようにしましょう。