糖質量の低いソーセージもありますが、基本的には高カロリーなソーセージです。食べると太ると思われていますが、工夫を凝らせばダイエット中でも問題なく食べられます。今回は成功するダイエットの為のソーセージについて、解説していきます。
知ってるようで知らないソーセージの基礎知識と栄養素
ソーセージとは?ソーセージの作成方法も紹介
ソーセージの作成方法はとてもシンプルです。刻んだ肉に塩を加えてケージングで袋とじをすれば完成です。塩を加える事で、微生物の繁殖を防止して長持ちさせる事が可能です。また、筋繊維のタンパク質の溶解を促し、ソーセージ内の肉を結合させる働きもあります。現代では技術の進歩によって肉をミンチして、ひき肉を自動でケージングしてくれる機械があります。
ちなみにドイツや東欧では、未だに自家製ソーセージを作る文化が残っています。山や草原へ狩りへ出かけて、捕まえた鹿や羊の肉でソーセージを作る事は、娯楽の一部になっています。
ソーセージの歴史と種類
ソーセージには古くからの歴史がある分、種類も豊富です。肉を刻む際の粗さ、肉の脂肪と赤身の比率、血液の有無や何をケージングに利用するかによって味が大きく異なります。また、空気乾燥させたものや発酵させたものなど、保存方法によっても味に違いが表れ、それぞれ国によって呼び方も異なります。
現代の日本では製造後、数日以内に熱を通して食べる事を想定して作られる商品を、生ソーセージと呼びます。反対に製造過程で加熱処理されて、調理せずに食べられるソーセージの事を調理済みソーセージと呼び、魚の肉を使った商品が魚肉ソーセージです。
より細かく分類すると、天然の牛の腸でケージングされたソーセージをボロニアソーセージ、豚腸を使用するとフランクフルト、羊の腸のソーセージをウィンナーと呼びます。人口のケージングを利用する際はサイズ毎に名称が変化します。(太さ36㎜以上がボロニアソーセージ、20㎜~36㎜がフランクフルトソーセージ、20㎜以下がウィンナーソーセージ)
ソーセージのカロリーと糖質は?
ソーセージの食品分析とその比較
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
生ソーセージ(1本20g) | 56 | 0.16g | 4.88g | 2.8g |
生ソーセージ(100g) | 279 | 0.8g | 24.4g | 14g |
ボロニアソーセージ(1本500g) | 1255 | 14.5g | 105g | 62.5g |
ボロニアソーセージ(100g) | 251 | 2.9g | 21g | 12.5g |
魚肉ソーセージ(大1本90g) | 145 | 11.34g | 6.48g | 10.35g |
魚肉ソーセージ(100g) | 161 | 12.6g | 7.2g | 11.5g |
しかし、糖質量は生ソーセージが0.8gで、ずば抜けて低い事が分かります。魚肉ソーセージの糖質は12.6gで、ボロニアソーセージの4倍以上、生ソーセージの15倍と非常に高い数値である事が分かりますね。また、豚脂肪などの脂肪を含む生ソーセージとボロニアソーセージの脂質量は高く、魚肉ソーセージの脂肪は比較的低くなっています。一方タンパク質量は、生ソーセージが一番多く含んでいます。
ダイエットの方法のひとつとして有名なものが「糖質制限ダイエット」 よく糖質制限は危険だ、という言葉を耳にしますが、やり方を間違えなければ決して危険ではありません。それどころか、ダイエットの有効な手段になります。正しい知識を身につけ、糖質制限ダイエットで効率よく理想のカラダを手に入れましょう。
糖質と脂質はどっちのほうが太るのか?糖質制限とカロリー制限(脂質制限)はどっちのほうが効果があるのか?長年議論されてきたこの疑問をプロトレーナーが解説します!正しいダイエットをして確実に痩せましょう!
ソーセージの特筆すべき栄養素・ダイエット効果
エネルギー代謝を助けるビタミンB
ビタミンB群は、更に8種類に分類する事が可能で、ソーセージにはビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6等が含まれています。それぞれ、エネルギー代謝を助ける働きに加え、精神安定効果や集中力の向上、免疫機能の改善、ホルモンバランスの調整などの効果もありますよ。
身体作りにはベストな動物性タンパク質
近年のダイエットブームや健康志向の向上により、食物性タンパク質が注目されていますが、本当はダイエット中の「動物性タンパク質の摂取が大切」なのです。この理由は簡単、「動物性タンパク質の方が身体作りに最適」であるから。ダイエットには様々な取り組み方がありますが、楽しく継続する事で無理なく成功する、その後も絶対にリバウンドしない事が重要です。その為には運動量を上げてカロリーの消費量を引き上げると同時に、筋トレによる筋力アップ、筋肉量を増加させる、この2つがポイントです。筋力を上げる、筋肉量を増加させる為にはタンパク質が必要不可欠なのはご存知ですよね。ここでは動物性タンパク質の重要性を知る為に、更に深く掘り下げて考えてみましょう。体内ではタンパク質が小さく分解されてアミノ酸となります。このアミノ酸が筋肉の修復と強化に使われます。筋肉の再生や強化に必要なアミノ酸は約20種類あり、動物性タンパク質はその殆ど全てを有しています。しかし植物性タンパク質にはいくつかのアミノ酸が欠けているので、同じタンパク質でも身体作りには最適とは言えません。動物性タンパク質が完全タンパク質なら、植物性タンパク質は不完全タンパク質と呼べるでしょう。この動物性タンパク質と植物性タンパク質の有するアミノ酸の違いが、身体作りに違いを生み出します。
植物性タンパク質の方が低カロリーの食品が多く、食物繊維をより多く含んでいる事からダイエット最適との見方がされていますが、必ずともそうではありません。ボディメイクを行いながらダイエットに取り組むには動物性タンパク質がベストです。筋トレと動物性タンパク質の摂取で、基礎代謝が引き上げながらダイエットに取り組めば、無理なく体重を落とせるでしょう。また、リバウンドの可能性も最小限に抑えられますよ。
ソーセージの糖質制限ダイエットに対する効果とメリット
ソーセージは重要なタンパク源
カロリーを気にする、忙しいから食べないなどは、筋肉分解(筋肉が分解されてエネルギー源として使用される身体の現象)が起こりやすく、身体作り、ダイエットの逆効果になってしまいます。忙しい時でも、ソーセージは手軽にタンパク質の摂取ができるしょう。
ビタミンBの流出防止効果も!
また、肉汁の流出を抑える事で旨味も高まりますね。
ソーセージで太らない為に、ダイエットのコツ&効果を上げる工夫
絶対に食べ過ぎない!食べるときは食事の最後に!
また、ソーセージは汁物や野菜を食べた後に食べるよう工夫しましょう。これだけでコレステロール値の急上昇を抑える事が可能です。インスリンの大量分泌の抑制に繋がり、ダイエットの妨げになる脂肪転換率の上昇や脂肪燃焼率の低下を最低限にできるでしょう。食べる順番を工夫するだけで、食べても太りにくい食事が可能です。
高カロリーなソーセージは食べる時間を考えよう!
このメカニズムはとてもシンプルですのです。簡単に説明すると、朝&昼の間に摂取したカロリーはその日の内に燃えて使われやすくなるからです。日中は基礎代謝率が高く、身体を動かす機会も多いので、その過程でエネルギーとして活用されてしまえばカロリーの高さを気にする必要はありません。夜眠りに就くまでにソーセージのカロリーを燃やせば良いのです。
ダイエット中の問題は、夜間に摂取したカロリーが、寝るまでに燃焼されない事です。1日で使用されなかったカロリーが寝ている間に脂肪となりますので、ダイエットを成功させるためにも夜間のソーセージは控えましょう。同じソーセージでも食べる時間を工夫するだけで、ダイエットの見方にも敵にもなりかねます。
ソーセージを食べる際の注意点
添加物や着色料に注意しよう
肝臓が機能する事で添加物の排出を促しますが、過度な添加物の摂取は肝臓にも悪影響です。肝臓が働いても添加物を完全に体外へ排除する事は難しく、少しずつ体内に蓄積されてしまうので、可能な限り無添加の商品を選びましょう。
塩分の過敏摂取はダイエットの敵!
糖質制限中だけどソーセージが食べたい!おすすめのソーセージは?調理法は?
糖質制限ダイエットには生ソーセージがベスト
ちなみにソーセージのお勧めの食べ方は、生野菜のサラダに加えたソーセージサラダです。とてもシンプルなメニューですが、糖質制限ダイエットには一番適しているソーセージのメニューと言えるでしょう。野菜の食物繊維がコレステロール値の急上昇を抑える事で、脂肪への転換率を下げてくれるでしょう。
サラダにホウレンソウやパプリカ、バジルを加えれば、更に良いでしょう。ソーセージのビタミンB1がこれらの野菜の鉄分の吸収率を高めてくれますよ。また、ネギや玉ねぎも追加すれば、ソーセージのビタミンB1の吸収率も高めてくれるでしょう。
サラダに生ソーセージを加える事で、旨味や豚脂肪の旨味によってサラダに欠かせないドレッシングや調味料の量を軽減できるメリットもあります。調味料にも脂肪や糖質、添加物が含まれているので、調味料の摂取量を控える事にも繋がります。
皆さんは糖質制限ダイエットがどのようなダイエットか正しく知っていますか?「炭水化物を抜く」と思う方が多いと思います。しかし糖質が含まれているのは炭水化物だけではありません。この記事では糖質制限に向いている低糖質な食材をご紹介していきます。