ベーコンは脂が多いからカロリーも高い?薄切りや厚切りなど色々あるけれど、それぞれのカロリーが気になりますね。
ところで、このカロリーが気になるベーコンを活用したダイエットが話題になっています。ベーコンのカロリーだけでなく、栄養効果、ダイエットの活用についても解説致します。
知りたい!ベーコンのカロリーと栄養成分
ベーコンは豚肉を燻製して作る加工品
ベーコンは塩や香辛料などが混ざった液に浸した後、燻製してできた加工品です。薄切り、厚切り、ブロックと色々な形状があり、それぞれ食感や味が違い、メニューに合わせて使い分けます。
また、ベーコンは豚の部位によって栄養組成が異なります。一番、ポピュラーなベーコンは豚バラ肉を使用したものです。豚肩肉を使用したベーコンもあり、豚バラ肉のベーコンよりも低カロリーです。
ベーコンのカロリー
100g中
・べ―コン 405kcal
・ロースベーコン 211Kcal
・ショルダーベーコン 186Kcal
・ベーコン薄切り一枚(18g)73Kcal
・ベーコン厚切り一枚(25g)101Kcal
※参考文献:7訂日本食品成分表(2017)
ベーコン一枚(18g)=鶏のささみ73g=ごはん45g(ごはん茶碗1/3)
いかがですか?
ベーコン一枚でごはん茶碗1/3杯ですから結構、高カロリーです。カロリーが気になる人はベーコンの中でも低カロリーのショルダーベーコンでもいいかもしれませんね。
今度はベーコンに含まれる栄養成分を検討してみましょう。
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
ベーコンの中の炭水化物・脂質・タンパク質とビタミン類
炭(炭水化物) 脂(脂肪)たん(たん白質)
・ベーコン (炭 0.3g)(脂 39.1g)(たん 12.9g)
・ロースベーコン (炭 3.2g)(脂 14.6g)(たん 16.8g)
・ショルダーベーコン (炭 2.5g)(脂 11.9g)(たん 17.2g)
※参考文献:7訂日本食品成分表(2017)
ベーコンの栄養効果
上記から豚の部位が違えば、栄養成分も少しずつ変わってくることがわかります。
三大栄養素のうち、脂肪とたん白質が多いのは、原料が肉ですから当然のことです。ここで特筆したいのは、残りの一つ、炭水化物が非常に少ないことです。ベーコンの中でも一番、炭水化物が多いロースベーコンでさえもごはんの3,2%しか炭水化物が含まれていません。
これは後述しますが、高カロリーでありながら、ダイエット食品として活用できることを意味しています。
その他、数種類のビタミンB類やその仲間であるナイアシンが含まれています。血糖値の上昇を抑え、脂肪を燃やす働きもあり、ダイエットのサポート成分と言ってもいいですね。
また、ビタミンCも。鉄の吸収を促すため、ダイエットなどによっておきる貧血防止に効果的です。
ベーコンとアスパラの相性は抜群!
ベーコンにはビタミンB類が含まれていると紹介いたしましたが、アスパラにも含まれています。その上、ビタミンCも含まれています。
また、アスパラの穂先にはビタミンCの吸収をよくするルチンも含まれています。
ビタミンBやビタミンCは水溶性であるため、洗浄や煮沸などでかなり減ってしまうので、ベーコンとアスパラを一緒に食べることは非常に効果的です。
その他、アスパラには強い抗酸化作用があるβカロチンが含まれています。ベーコンの脂分によってアスパラのβカロチンの吸収がアップします。
高カロリーなベーコンで効果あるダイエットを実現!
ところが、実は脂肪よりも糖質の摂り過ぎのほうが、肥満を招きやすいことがわかってきました。
そこで、低糖質で高脂肪の食事メニューにすることで、健康的に瘠せられるといわれるようになりました。このとき、糖質が非常に少なくて高脂肪のベーコンがダイエットに活用できると脚光を浴びたわけです。
まずは、なぜ、糖質の摂り過ぎが脂肪の摂り過ぎよりも肥満を招きやすいかを解説いたします。
糖質の摂り過ぎは脂肪を蓄積させる
炭水化物とか糖質などといいますが、炭水化物には糖質と食物繊維が入っています。ごはんは炭水化物ですから、糖質と炭水化物が入っていることになります。
脂肪を蓄積する働きをもっているのは糖質です。炭水化物も糖質みたいなものですが、こちらでは炭水化物とは言わずに糖質で通していきますのでご了承ください。
糖質と脂肪は全く関係ないような物質なのになぜ、糖質が脂肪を溜めてしまうのでしょうか?
そのカラクリを説明いたしましょう。
糖質が体内に入って血糖値が上がると、インスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。そのとき、インスリンは糖質を脂肪して蓄積させます。
糖尿病でない限り、血糖値が上がれば上がるほど、インスリンはどんどん、分泌され、糖質を脂肪として蓄積していきます。
従って、脂肪を摂らないようにしても糖質を摂り続けていれば、脂肪は溜まる一方で、脂肪をいくら減らしても体重は減りにくいということになります。
その上、糖質は脂肪ほど、腹持ちが良くないため、食べてもすぐに空腹感に苛まれてしまい、つい糖質を摂り過ぎてしまう傾向があります。
そこで、助っ人として登場するのが、脂肪なのです。
糖質を減らして脂肪を増やすダイエットにベーコンが最適
脂肪は高カロリーではありますが、血糖値を上げにくい、空腹感を来しにくい食品です。その性質を利用してダイエットに活用するというわけです。
アメリカの医師ではない、自転車のデザイナーを職業にもつピーターセン氏という人が糖質を制限した脂肪主体の食事で効果的にダイエットできたと発表したそうです。脂肪を抑えたダイエット方法では効果がなかったともいわれています。
また、ベーコンの他に高脂肪の食品であればいいので、自分好みに合すことができます。
卵(卵黄)、チーズ、オリーブオイル、ココナッツオイル、アボカド……。
これらの高脂肪食品を摂り、糖質を含む食品を減らすので血糖値は上りにくく、インスリンの出番が減り、脂肪は蓄積しないということになるわけです。
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安全に効果的にダイエットを成功させましょう。
低糖質にする場合の注意点
いくら糖質の摂り過ぎは良くないからといって制限しすぎるのもまた、健康を害します。糖質・脂肪・たん白質がバランスよく揃ってこそ健康が保たれているということを理解した上で、自分の体調に合わせた低糖質を基盤とした高脂肪食を試みましょう。
糖尿病患者さんは薬や注射によって血糖値がコントロールされているので、勝手に無理な糖質制限を行うと、致命的な低血糖を起こす危険性があります。
必ず、医師に相談してから考えましょう。