おかゆは水分が多いので通常の白米ご飯などの主食と比べるカロリーが低く、ダイエット向きであると言えるでしょう。また、おかゆには消化スピードが速いメリットもあり、お好みでダイエット効果を高める副菜を加える事も可能です。
おかゆとは?おかゆのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?
おかゆとは
おかゆは白米を通常の3~5倍程の水分量で炊いた主食です。
おかゆは通常の白米ご飯に比べて柔らかくて食べやすい為、風邪の際に胃や腸などの消化器官が弱っている時に良く食べられます。おかゆは水分を多く含んでいて、消化されやすい特徴もありますので、離乳食としても利用されますね。
「おかゆ」と「雑炊」、「おじや」、「リゾット」の違いは知ってる?!
雑炊は既に炊き上がっているお米を、鍋料理の出汁などに加えて加熱する料理です。鍋料理の締めとして、雑炊は人気ですよね。雑炊に使われるお米は、炊き上がっているお米を、水洗いしてから出汁に加えられます。これが雑炊の特徴で、お米を水洗いする事でお米のぬめりが出汁に溶け出す事を防ぎます。雑煮のサラサラとした汁はお米を洗う事がポイントだったのです。また、お米を水洗いする事で、お米に出汁が染み込みやすくなり、お米を味わい深くしてくれます。既に炊き上がっているお米を洗って出汁に加えて加熱するのが「雑炊」です。最近ではおかゆ同様に、雑炊を使用した雑炊ダイエットも人気がありますね。
一方「おじや」は「雑炊」のようにお米を水洗いしません。鍋料理などに既に炊き上がっているお米を加えて加熱します。炊き上がってから時間の経ったお米に、水分や塩、卵などを加えて火を通す料理もおじやと呼ばれます。
リゾットはイタリア料理ですので、法理方法が大きく異なります。水で炊く事をせずに、オリーブオイルやバターなどを使って炒め、その後にワインや魚介類のスープなどで炊く料理です。キノコやエビ、イカなどの魚介類もお米と一緒に蒸すようにして炊き上げる特徴があります。
おかゆを通常の白米や他の主食とカロリー・糖質を比較!
おかゆのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
おかゆ(1食250g) | 178 | 39g | 0.25g | 2.75g |
おかゆ(100g) | 71 | 15.6g | 0.1g | 1.1g |
おかゆ(1合750g) | 533 | 117g | 0.75g | 8.25g |
おかゆ(0.5合375g) | 266 | 58.5g | 0.38g | 4.13g |
おかゆ1合は750gで、おかゆ3食分に値します。もし、毎日の3食の主食をおかゆにするのであれば、1日1合のおかゆでピッタリですね。
おかゆ1合、750gのカロリーが533kcal、糖質量が117gで脂質量が0.75g、タンパク質量8. 25gです。
毎日の主食をおかゆにした場合は、上記の数値が1日に主食から摂取するカロリー量と3大栄養素の量になるでしょう。これに主菜、副菜、汁物などの栄養素を加えた数値が1日の総摂取カロリーや総摂取糖質量になります。個人差はありますが、一般的な成人の1日のカロリー摂取量は1800kcal~2200kcalです。
主食であるおかゆ1合から得るカロリー量の533kcalは、1日のカロリー摂取量の25%~30%程で、かなり低い数値であると言えるでしょう。ダイエット中のカロリーは必要な栄養素さえ確保すれば、少なければ少ない方が効率的にダイエットの効果が表れます。
おかゆはお米であり、主食ですので、脂質量とタンパク質量と比べて糖質量がずば抜けて高いのは当たり前です。
おかゆと他の主食とのカロリー・糖質・脂質・タンパク質を比較
食材:カロリー 糖質量 脂質量 タンパク質量
白米ご飯(100g):168kcal 36.8g 0.3g 2.5g
パスタ(100g):149kcal 26.9g 0.9g 5.2g
食パン(100g):264kcal 44.4g 4.4g 9.3g
そば(100g):114kcal 20.6g 0.7g 4.8g
おかゆ(100g):71kcal 15.6g 0.1g 1.1g
そしておかゆの糖質は白米ご飯の約42%パスタの約58%、食パンの35%の量に抑えられている事も分かります。
そして食パン以外の食品の脂質は非常に低い数値が示されていますが、その中でもおかゆの脂質量が少なくなっていますね。
ダイエット中の疲労回復や身体作りに欠かせないタンパク質の量はずば抜けて低いので、タンパク質は他の食品から摂取するよう心掛ける必要があるでしょう。おかゆのタンパク質量は、白米の約44%、パスタの約22%、食パンの12%程しか含まれていません。
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
おかゆの栄養素
モリブデンや銅、亜鉛などのミネラル摂取に
おかゆにはビタミンも含まれている
ダイエット中のおかゆについて
おかゆを食べると太るの?
基礎代謝や使用する糖質量は人間ドックなどで、精密な数値にして出して貰う事をお勧めします。人間ドックに足を運べない場合は、通っているジムや、「TANITA」などの体重計で測定する事も可能なはずです。
ダイエット効果を上げるおかゆの食べ方
しかし、おかゆは少量の副菜と一緒に食べられる場合が殆どですね。
このおかゆと一緒に食べる副菜を工夫する事で、ダイエットの効果を引き上げられるでしょう。
◯生姜
生姜にはジンゲロールと呼ばれる成分があり、血流を促進する作用によって体を温めて体温を上げる働きをします。体温が上がると、全身の細胞(特に内臓)がアクティブになるので、基礎代謝が引き上げられるでしょう。すると、自然と消費カロリーが高まりますので、ダイエットの効率が上がります。
また、ジンゲロールには胆汁と言う、肝臓で生産されて消化を助ける酵素をサポートする働きもあります。胆汁は脂質であるコレステロールの分解に直接働くので、血液内のコレステロール値を下げてくれます。コレステロール値が下がると、高血圧や脂質と糖質の吸収などを抑えられるので、太りにくくなるでしょう。
◯ササミ
◯煮干しやシラス
おかゆは糖質制限ダイエットに向いている?
おかゆは糖質制限ダイエットには不向き!でも工夫次第で利用可能!!
しかし、工夫次第ではおかゆを糖質制限ダイエットに利用できます。おかゆは賢く食べれば、効率よく糖質制限ダイエットに取り組む手助けをしてくれるでしょう!
ダイエット効果の高いやり方として、注目の糖質制限ダイエットをプロが解説!
無理なく、効果的にできるやり方をお教え致します。正しい糖質制限ダイエットを理解して
安全に効果的にダイエットを成功させましょう。
おかゆを白米に置き換える置き換えダイエットでおかゆ大きな効果を発揮する!
このカロリー量と糖質量の違いは、おかゆを置き換えダイエットに利用する事を可能にしてくれます。毎日食べている主食の白米、パスタや食パン、イモをおかゆに置き換えてみましょう。すると、おかゆとのカロリー量と糖質量の差を簡単にカットできます。
例えば白米ご飯1杯(160g)の糖質量は58.88gで、おかゆ1杯の糖質量39gと比較すると約20gの違いです。もし1日3食の白米ご飯をおかゆに置き換えると1日で60gの糖質摂取のカットに成功するでしょう。もしこれを1ヵ月継続させれば、30日間で1800g分の糖質制限が可能です。糖質は1g当たり4kcalですので、1ヵ月で7200kcal(1800g×4kcal)のカロリーのカットになります。
栄養学上、脂肪は1g当たり9kcalで計算されますが、実際には約2割の水分も含まれているので、7.2kcalです。1gの脂肪燃焼には7.2kcalのエネルギーが必要なのです。1000g、つまり1キロの脂肪を燃焼させるのに必要なカロリーは7200kcalで、先ほどの計算ではじき出された1ヵ月の白米ご飯をおかゆに置き換えた際のカロリーのカット量と全く同量なのです!!
糖質の食べる量が、脂質の燃焼率に直結するので、正しく計算通りに食事を継続させれば、この計算の通り、毎月1キロずつ脂肪を燃焼させられるでしょう。