夏のダイエットでおすすめの運動や食事とは?夏の方が痩せやすいとかあるの?

監修者

高山 菜緒

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

夏は薄着の季節ですよね。やっぱり夏でもおしゃれはしたいからダイエットしなきゃ!と思う方は多いと思います。夏の方が痩せやすい?夏の時期はどんなダイエットをすれば良いの?などの疑問に詳しく解説していきます。

暑さでかく汗と運動でかく汗の違いとは?

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

夏は勝手に汗も出るし痩せやすい!と思っている方、その考えは間違いです。

え、そうなんですか!?

夏は気温が高くなり、汗をかきますよね。その汗は身体の体温調節のために出ている汗なのです。生きるために私たちの身体の中では,絶えず物質が合成されたり分解されたりしています。その時エネルギーも産生されます。エネルギーのほとんどは熱として体温を維持するのに役立てています。しかし余った熱は身体の外に逃がして、体温が上がりすぎないようにしなくてはなりません。そこで汗を利用しているのです。汗をかき、その汗が蒸発するときの気化熱によって身体の熱を逃し、体温を下げているのです。

この汗は運動をしてかく汗とは違います。運動をしたときは、筋肉の中で疲労を感知するセンサーが働いて、これも発汗調節に関わります。大きな違いは、体内深部からの発汗なので、その他の器官が連動しているということです。また、汗腺と同じ場所にある皮脂腺も連動するので、血管や内臓も運動刺激に対して耐性をみせますし、骨密度も刺激を受けます。運動した後の汗はベタベタしたり臭いがあったりなどがありますが、それは運動によって体内の老廃物も出てきている証拠です。せっかく汗をかくなら運動をして、汗をかきましょう。

運動でかく汗とただ暑くてかく汗では違うんですね。

女性の中では汗を全然かかないという方もいるかと思います。女性は一般的に男性より体液量が少ないため、脱水しやすいと言われています。また、反対に男性が発汗しやすいのは、女性に比べて(肉体)労働に適しているとも考えられています。

汗の成分は99%が水分です。残りの1%は塩分・ミネラル・アンモニアなどが含まれています。なので夏場に汗をたくさんかいて体重が減るのは、脂肪が減っているわけではなく、体内の水分が減っているだけなので痩せたわけではないのです。サウナや岩盤浴でも同じです。入った後に体重が落ちていたら水分が抜けただけなので、そのままにしておけば脱水症状を引き起こします。抜けた分の水分はしっかり摂取しましょう。

夏場に向いているダイエット方法とは?

夏場の汗で脂肪は落ちないことは先述で解説しました。では夏のダイエットは何が向いているの?と思った方、春夏秋冬関係なく、運動や食事制限を行うのが1番です。ただ、夏の暑い時期に外をウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をすると脱水症状や熱中症などになる危険性があるので注意が必要です。

そこで夏に向いているといえばプールなどでの水泳です。今ではフィットネスクラブで温度調節もされて1年中泳ぐことができますが、暑い日のプールは気持ちいいですよね。暑さで身体も疲れやすくはなるので有酸素運動や筋トレなど運動はしっかり目標を決めて、無理をしない程度に行いましょう。

そして大事なのは食事の管理です。もちろん糖質制限やカロリーなどの計算も大事ですが、夏場はどうしても冷たい飲み物や冷たい食べ物を多く摂取するようになります。そうすると身体は冷えてしまい、内臓も冷えてしまいます。内臓が冷えると消化機能や代謝が低下してしまいます。なので真夏に温かいものを飲んだりするとまでは言いませんが常温のものを意識して摂るようにしてみましょう。どうしても冷たいのでなければ嫌!というのであれば一気に飲まずに少しずつ飲むようにしてみましょう。

食べ物も冷たいものが多くなりますね。特にそうめんなどは食べる頻度が多くなりませんか?つるっと食べやすい麺類ですが麺単体で食べることが多くなると栄養バランスが崩れてしまいます。麺単体ではなくおかずも取り入れましよう。おかずからはタンパク質(魚・肉・卵・豆)やビタミン・ミネラル(野菜類)を摂ることを心掛けてみてください。また、そうめんには体を温める作用のある生姜やネギなどの薬味を添えて食べるのがオススメです。

また、実は夏は基礎代謝が冬に比べて落ちやすいです。その理由として夏は外の気温が高く、体温を維持するための熱を産出する必要がないため、基礎代謝が下がります。一方、冬の場合は気温が低いため、体温を保つために熱の産出が活発になり、基礎代謝が上がるのです。

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

夏にこそ、しっかり筋トレも行い、基礎代謝を下げないことがダイエットの効果を上げることに大切になります。

夏にオススメなダイエットレシピ

夏バテなどで食事を摂れなくなったりすると、余計に基礎代謝や筋肉が落ちて痩せにくくなってしまいます。そこで暑い時でも食べられるレシピをご紹介していきます。

和風トマトスープ

〜材料〜
トマト中玉2個
長ネギ1本
豆腐(絹or木綿はお好みで)1/2丁
中華だし 小匙1
生姜 好みで少々
味噌小匙1
一味唐辛子 好みで少々
好みの野菜 好みで好きな量

〜作り方〜
⑴具材を大きめ一口サイズにカットします。
⑵鍋に水コップ一杯弱、中華だし、生姜を入れて火にかけます。温まってきたら野菜を投入します。
⑶沸騰したら弱火にして味噌と一味唐辛子を入れたら完成です。

好きな野菜を切って鍋で煮るだけなので簡単にできます。唐辛子を入れることで身体を温める効果がありますので夏の冷えを感じた時にオススメです。

しらたきの冷麺

〜材料〜
しらたき2袋
★鶏ガラスープの素小さじ3
★砂糖小さじ3
★お酢小さじ3~お好みの量
★醤油大さじ1
★お湯または水50cc
☆水2カップ
卵1~2個
野菜やキムチなどお好みの具材適量
ごま油 少々

〜作り方〜
⑴★の調味料を全て混ぜます。(お湯ではなく水50ccの場合は混ぜてからレンジで30秒ほど加熱して溶かす)
⑵1の調味料が溶けたら☆印の水を注ぎ、味見をし、少ししょっぱいなーくらいに調整する。冷蔵庫で冷やしておきます。
⑶ゆで卵をお好みの固さで作っておきます。
⑷しらたきをまな板に広げ、十字に切ります。
⑸沸騰したお湯にしらたきを入れ、茹でる。茹で上がったら水にさらして冷やします。
⑹器にしらたきを盛り、1のスープをそそぎ、ゆで卵と具材を盛り、ごま油を回しかけて完成です。

高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス

日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200

夏場はやっぱり麺類がつるっと食べられますね。ここでは麺はしらたきなのでだいぶカロリーや糖質もカットできてきにすることなく食べれます。

暑さに負けず、体調に合わせたダイエットを!

夏は体調面でも他の時期とは違うと思います。暑いのに栄養を摂らなければ余計に体調が悪くなったりもしますし、汗もたくさんかく時期なので水分補給も大事です。無理をせずに自分のできる範囲で綺麗な身体を目指しましょう。

・暑さでかく汗と運動でかく汗は違う
・汗は気化熱によって体温調節で使われる
・運動した時の汗は筋肉の疲労による体内深部からの発汗
・運動した後の汗がベタベタなのは血管や内臓を刺激して老廃物などが出ているから
・汗は99%が水分で1%が塩分・ミネラル・アンモニアなど
・汗をかいただけでは脂肪がなくなっているわけではないので痩せたことにはならない
・春夏秋冬関係なく、運動や食事制限を行うのが1番
・その中でもプールで泳ぐ有酸素運動がオススメ
・身体がバテているときは無理をしない
・運動と同時に食事の管理も大事
・夏は麺類単体になりやすいのでおかずや薬味をつける
・タンパク質や野菜を意識して摂る
・冷たい飲み物や食べ物で内臓が冷えやすいので飲み物を常温にしたり温かいスープをおかずに入れるなど工夫をする
・夏は冬に比べて基礎代謝が落ちやすいのでダイエット効果を上げるために筋トレを続けるようにする

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