食後のウォーキングの効果とは?食後どのくらい時間を空ければいいの?様々な疑問にプロトレーナーが解説します!有酸素運動の中でもウォーキングはジョギングより手軽に始められる運動です。健康のためにぜひ食後のウォーキングを始めましょう!
ウォーキングのメリットとは?
ダイエットや健康のためにウォーキングを始めました!が、食前か食後のどちらがいいのでしょうか?
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
どちらもそれぞれ効果がありますが、効果に違いがあります。今回は「健康」という観点で効果が高い食後のウォーキングについて解説しますね。
また、食後にウォーキングを行うことによって血糖値を上がりにくくすると言われています。
食後30分間は時間を空けてウォーキングしよう
食後のウォーキングは血糖値が上がりすぎるのを抑え、脂肪の元となる血中のブドウ糖を運動エネルギーとして変換し、消費することができます。食後30分〜1時間に約10分間のウォーキングを行いましょう。人の身体は食事をしてから大体1時間から1時間半ほどで食べたものが糖に変わり、消化・吸収されます。なのでもっとも血糖値が上がる食後30分〜1時間に運動を行うと運動エネルギーとして消費しやすくなるのです。食後30分以内だと消化が始まる前なので体調不良や腹痛などを起こしやすいです。少し時間を空けてから行うと良いでしょう。
どの時間帯で行うと良いのか?
時間に余裕がある方は毎食後にウォーキングを行えるとさらに効果が上がりますよ。
食前のウォーキングはNG?
しかし食前であると空腹状態のことが多いと思います。空腹時だと血糖値はすでに下がっている状態です。そこに有酸素運動を行うとさらに血糖値を下げるので低血糖を引き起こしやすくなります。また、空腹時であると身体を動かすエネルギーも少ないので筋肉からエネルギーを使い、筋肉が減ってしまう現象が起こります。なので運動そのものの効果は下がってしまいやすいので食前でも空腹時の運動は注意しましょう。
ちなみに、食前の有酸素運動のダイエット効果が高いことについては以下の記事に詳しく解説してあります。ぜひ参考にしてください。
【ウォーキングスペシャリスト解説】朝一番のウォーキングには、注意しなければいけない点があります。朝のウォーキングのメリットと注意点をお伝えします。朝の爽やかな空気の中で気持ちよくウォーキングをしましょう。
食後のウォーキングは糖尿病の改善にも効果的?
糖尿病の改善には治療法の1つとして運動療法があります。有酸素運動であるウォーキングを行うことで糖尿病の方に多く見られる肥満の改善や男性に多い内臓脂肪の燃焼にもなります。体重が増えれば増えるほど血糖値が上がりやすくなります。体重の増加を抑えることで肥満の改善やインスリンの働きを活発化させることができるのです。インスリンが活発化することによって血糖値の上昇も抑え、下げる効果があります。
前述した食後の運動も効果があります。血糖値の上昇を抑えることができ、有酸素の効果で脂肪燃焼や体重の調整もできますのでより効果的に行うことができます。また、脂肪燃焼を目的とする場合は10分のウォーキングよりできるのであれば最低30分ほど行えるとさらに効果が上がります。脂肪燃焼は有酸素運動を始めてから約15〜20分ほど経ったあとの方がより効率的になります。始めの10分より後半の20分からの方が脂肪燃焼を多くしているのです。
なので運動療法の1つとしてウォーキングを行うことで糖尿病の改善に繋がると言えます。糖尿病患者の方はかかりつけの医師に相談しながら運動を行なってください。
ウォーキングをより効率的に行おう
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
せっかくやるなら効果的に!ウォーキングの効果を高める歩き方を紹介します。
姿勢を意識しよう
正しい歩き方
また、歩きながら足の裏のどこに体重が乗りやすいかも確認して見ましょう。O脚やがに股・内股などになっていると太ももの使う筋肉もバランスが悪くなってしまいます。まずまっすぐ立った姿勢で外側・内側のどちらかに体重が乗っていると感じたら意識して足の裏の親指の付け根・小指の付け根・かかとの3点を基準にして見ましょう。そこからまっすぐ歩くと筋肉もバランスよく使えて歩けるようになります。
歩く速さ
食後にウォーキングを取り入れよう
○ウォーキングは誰でもどこでも行える有酸素運動の1つ
○食後10分間のウォーキングで効果がある
○食後のウォーキングは血糖値の上昇を抑えることができる
○食べたものが糖に変わり吸収される前の食後30〜1時間の間にウォーキングを行う
○食事の直後は体調不良を起こしやすいので少し時間を空ける
○できるのであれば毎食後、できなければ夕食後だけでも効果はあり
○歩くときは背筋を伸ばして姿勢を正す
○足裏のかかと・指の付け根・指で着地するように歩く
○普段の姿勢やO脚など癖がある方はしっかり意識しながら歩く
○歩く速さは普段より速く、大股で歩くようにする。
○糖尿病患者の方にも運動療法としてウォーキングが勧められている
○ウォーキングの脂肪燃焼効果によって肥満の改善に繋がる
○肥満が改善され、体重が減少すればインスリンが活発化する
○インスリンが活発化すれば血糖値の上昇も抑えることができる
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
ウォーキングに限らず有酸素運動は継続的に行うことで効果が出ます。始めは無理して速く歩く必要もありません。まずは自分が歩ける速さから始めて慣れてきたら早歩きを行って見ましょう。それでもなかなか続けられないという方は家族の協力であったり、誰かと一緒に歩いてみたりしてみましょう。楽しく運動できれば、継続しやすくなるので自分のやりやすい方法を見つけてみてください。
【プロトレーナー解説】年齢とともにお腹が気になる女性必見。実は内臓脂肪が溜まっている証拠かも!!ダイエットの敵、内臓脂肪について徹底解説。
内臓脂肪って男性が多いイメージですが女性も増えてきやすいんです。内臓脂肪の落とし方の仕組みを知って呼吸法・筋トレ・食べ物でスッキリボディを作りましょう。