打ち身・打撲とは?

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「打ち身」とは、転んだり物にぶつけたりと体を強打することで、筋肉などの皮下組織(毛細血管)が損傷するものの、皮膚に傷口がないため体外に出血しないケガのことです。

打ち身の別称として「打撲」があり、同じ症状を指します。打ち身は、強い衝撃が加わることによって、血管が破れて、内出血の症状が出ます。

そして打ち身の状態になると、損傷した部分を修復するために酸素などが血液によって運ばれますが、同時に血液の量も増えるので、損傷部には腫れを伴い、発熱などの炎症の症状が起きることもあります。これが打ち身や打撲によって腫れる仕組みです。

打ち身・打撲の様々な症状

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内出血

打ち身の症状には、血管が破れて血液などが体内に出血するものの、皮膚に傷口がないため体外に出血せず、体内に溜まって固まる症状の「内出血」があります。

内出血は出血量が少ない順に「点状出血」、「班状出血」、「血腫」に分けられます。内出血が起きると青あざができます。青あざは出血して血液などが体内に溜まっている状態であることから血液の色である赤色ですが、皮膚のメラニン色素が原因で青く見えます。

そして時間が経つと、体内で血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが酸化することによって、黄色く変色し、ほとんどの場合で自然消滅していきます。

しかし損傷した部分がコブ状になる血腫のうちでも、出血量によって非常に大きな血腫となった場合には、自然消滅せずにシコリとなって残る場合もあります。シコリも時間が経つに連れ小さくなりますが、シコリ部分の皮膚に傷がついて細菌が侵入することによって化膿して、再び腫れたり傷んだりすることもあります。

腫れ

打ち身によって皮下組織が損傷を受けると、炎症が起きて「腫れ」の症状を引き起こします。腫れの症状は打ち身が起きた時が症状のピークで、時間が経つに連れ症状は緩和していきます。よって、数日を経過しても腫れの症状が緩和しない場合は、骨折などの可能性があります。

なかなか腫れが引かない場合は病院に行って診てもらってください。

痛み

打ち身は筋肉などの皮下組織が損傷している状態のため、痛みが伴います。しかし、打ち身のうちでも皮下組織に出血している皮下出血の状態しか生じていない場合は、筋肉などに損傷を受けていないため痛みの症状は伴いません。

痛みの症状も打ち身が起きた時が症状のピークで、時間が経つに連れ症状は緩和していきます。打ち身による痛みの症状では、体を動かす際に支障をきたすことはありません。

「打ち身」による後遺症

「打ち身」はいつの間にかできていて、勝手に治っていくというイメージを持っている人が多いと思いますが、程度の酷い「打ち身」である場合、適切な応急処置を行った上で、医師の診療を受けないと後遺症が残ってしまう場合があります。

コンパートメント症候群

「コンパートメント」とは、筋肉、血管、神経を骨、筋膜、骨間膜が囲んでいる構造をいいます。「コンパートメント症候群」は、「打ち身」による「内出血」によってコンパートメント内の圧が上がり、筋肉、血管、神経などが圧迫されることで循環不全を起こし、壊死や神経麻痺を引き起こします。

外傷性骨化性筋炎

「外傷性骨化性筋炎」は、「打ち身」による「内出血」によって「血腫」ができた部分にカルシウムが集まり、筋肉内に骨を作り出します。そして筋肉内に作り出された骨が、筋肉を刺激し続けることで、痛みや筋力の低下を引き起こします。

打ち身の治療や処置方法

打ち身の応急処置

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打ち身と言っても身体の表面がヒリヒリ痛む内出血を起こしている場合と、筋肉の内側がズキズキ痛む場合では処置方法は異なります。しかし、まずは打ち身になった場合は応急処置として以下のことをおこなってください。

「打ち身」による後遺症を残さないためにも、酷い「打ち身」が起きた場合は適切な応急処置を施すことが必要であり、「RICE(ライス)」療法という方法を行うと良いでしょう。

「RICE」療法は「Rest」(=安静)、「Ice」(=冷却)、「Compression」(=圧迫)、「Erevation」(=挙上)の頭文字をとったものです。「RICE」療法はR→I→C→Eの順で行います。

「Rest」(=安静)
「打ち身」をした部分を無理に動かさず安静に保ちます。脚などの体重がかかる部分を損傷した場合は、座るなどすることで体重をかけないようにすることが重要です。

「Ice」(=冷却)
損傷を受けた部分とその周囲を冷却することは、痛みを軽減させて、内出血や炎症を抑えるために必要です。氷のうで冷やすのが一般的ですが、凍傷にならないようにタオルに巻いたりして直接冷やさないほうが良いでしょう。

冷却時間としては、感覚がなくなってきたと感じたら一度冷却を中断し、再び痛みが出てきたら冷却しましょう。

「Compression」(=圧迫)
損傷を受けた部分を圧迫することは、内出血や腫れを抑えるために必要です。圧迫の方法としては、伸縮性のある包帯やテーピングなどで圧迫しながら巻きます。圧迫が強すぎる場合、血流や神経まで害する恐れがあるので、圧迫の強さに気をつける必要があります。

「Erevation」(=挙上)
損傷を受けた部分を心臓より高い位置に挙上することは、痛みや内出血、腫れを抑えるために必要です。台などに損傷を受けた部分を乗せることで、無理な力を加えずに挙上することができます。

打ち身の治療方法① 筋肉痛と同じ処置

程度の軽い打ち身であれば、応急処置を行わなくても数日経てば治ることがほとんどですが、できるだけ早く打ち身を回復させたいという場合には打ち身の回復方法を試してみると良いでしょう。

筋肉の内側がズキズキと痛む場合の打ち身は筋肉などの皮下組織の損傷によるものであるため、本質的に症状は筋肉痛と同じです。よって筋肉痛を回復させる方法と同様の方法が効果的です。

筋肉痛を回復させる正しい方法は勘違いされがちです。以下の記事に詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

打ち身の治療方法② RICE療法

なお「打ち身」が起きてから数日は「RICE」療法を守ることが大切で、回復方法を試すとかえって悪化する可能性があるので、「RICE」療法を続けるようにしましょう。

「RICE」療法を数日続けた後に行う「打ち身」の回復方法としては、ストレッチ、温熱療法、電気治療があり、これらを行うことで血行が良くなり自然治癒力を高めることができ、「打ち身」の回復を早くする効果があります。

ストレッチの方法としては、損傷を受けた部分を軽く伸ばします。温熱療法としては、お風呂につかって温める方法、温湿布を貼る方法、衣服の上などからカイロを当てる方法、ホットタオルで温める方法などがあります。電気治療の方法としては、損傷を受けた部分に電気治療器をあてます。

【参考文献】

打ち身の治療方法③ 栄養摂取

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「打ち身」の回復のためには、損傷を受けた筋肉などの皮下組織を修復する必要があります。

そのためには体内に修復のために必要な栄養素があることが必須条件であり、それらの栄養素を含む食べ物を積極的にとることが「打ち身」の回復を早めることに繋がります。

これは①の筋肉痛を回復させる場合でも同様のことが言えます。

筋肉などの皮下組織を構成するタンパク質、細胞の成長や修復を促進するビタミンA、タンパク質の代謝に必要なビタミンB6、筋肉などの皮下組織であるタンパク質の1つであるコラーゲンの生成に関わるビタミンCを積極的にとることが「打ち身」の回復を早めることに繋がります。

痛みや腫れがなかなか引かない場合は病院に行くこと

「打ち身」はケガの程度によって、重要度や対処法が変わります。「打ち身」の程度が軽いものであれば応急処置をしなくても治るものもありますが、酷いものであれば応急処置をしないと後遺症が残るものがあります。

よってただの「打ち身」だと甘く見ずに、痛みや腫れが酷い場合は医師の診断を受けるようにしましょう。

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