筋トレとバナナが相性抜群の理由とは？【ボディービルダー解説】

バナナは筋トレに必要な栄養素が詰まった食べ物です。その理由は以下の2つです。

①【筋トレ前】エネルギーになる
筋トレでパワーを出す際、身体は糖質をエネルギー源として使います。バナナに含まれる糖質（ブドウ糖や果糖）は消化吸収が早いため、摂取後すぐにパワーになってくれます。

②【筋トレ後】タンパク質の吸収が良くなる
バナナ自体にタンパク質は多く含まれていませんが、タンパク質と一緒に摂取することでタンパク質の吸収率がよくなります。筋トレ後のバナナもおすすめです。

バナナに含まれる栄養素が筋トレに果たす効果をもっと詳しく説明します。

まず、筋トレにおいて１番重要なのは体を動かすエネルギー源となる糖質です。バナナに含まれる糖質は、以下の3種類です。

・ブドウ糖、果糖（単糖類）
消化、吸収されやすい糖質であり、特に果物に含まれる果糖は加工されていない上質な糖質です。その上ビタミンやミネラルなどもたっぷり含まれているので運動後の栄養補給にはおすすめです。

・ショ糖（二糖類）
単糖類のブドウ糖などに比べて消化、吸収がゆっくりです。

これらの糖質が時間差でエネルギーとなるので、トレーニング中でも不足しにくいエネルギー源となるのです。

その他のバナナに含まれる栄養素の働きは以下のようなものがあります。

・カリウム
筋肉の収縮や運動機能をサポートしてくれる

・ビタミンB1
疲労回復効果、糖質を素早くエネルギーに変えてくれる

・ビタミンB6
たんぱく質を筋肉や血液にする働きを助け、肌や筋肉等に対して、使い易い形に変換する働きを助けてくれる

・ビタミンB3
糖質の代謝を助け、糖質をエネルギー源として使いやすくする

カリウムはりんご3個分、ビタミンB6は納豆3パック分です。バナナがどれだけ栄養豊富かがよく分かります。

バナナ1本のカロリー：約86kcal

86kcalというのは、ご飯で言えば1膳のおよそ半分。比較的低カロリーです。
しかもバナナを1本食べるだけでかなりの満足感が得られるので、ダイエットには相性抜群です。

更にバナナには食物繊維が豊富な上、数多くの栄養素が詰まっています。バナナに含まれるフラクトオリゴ糖は、腸内で善玉菌が優位にしてくれる働きがあります。それにより、腸内環境がよくなり、便秘の改善やデトックス効果が期待できます。

最初にも述べたように、筋トレ時にバナナを食べるときは筋トレの前後が良いでしょう。トレーニング中にエネルギー不足にならず、また消費したエネルギーを補給することができます。

筋トレ前後というタイミングでない場合でも、バナナには様々な活用法があります。中でもオススメなのが「起きてすぐにバナナを食べる」という習慣です。

寝ている間というのは食事を摂っていないせいで栄養が不足しがちです。この状態が続くと体は筋肉を分解してエネルギーを得ようとしていまします。
そこで、消化吸収が早く十分なエネルギーがあるバナナを食べることで、体の栄養・エネルギー不足状態を素早く補ってくれるというわけです。