ホッピーは糖質制限ダイエット向きか?カロリー・糖質・脂質・タンパク量を分析

昭和から親しみ、愛されているホッピーはカロリー量が非常に低いので、ダイエットにピッタリです。しかし、少量の糖質を含んでいるので、糖質制限ダイエット中は摂取量をコントロールする必要があるでしょう。また、ホッピーのプリン体はゼロですので、痛風の方でも量を気にせず楽しめます。

ホッピーの簡単な基礎知識

ホッピーとは

ホッピーは、ビール味の清涼飲料水の事で、1948年に日本で発売されて、古くから愛されています。焼酎をこのホッピーで割ったものをホッピーと呼ぶこともあります。当時はビールの値段が高く、ビールの代用品として爆発的に流行しました。最近では、近年のダイエット思考の流行に加えてレトロ感の漂う「昭和の味」がホッピーの人気を促しています。焼酎だけでなく、どんなリキュールとも相性が良い特徴があるので、焼酎のほかに、ウィスキーやスピリッツをホッピーで割ることも可能です。苦味が少ない、アルコール度数を自分の好みに調整できることから女性にも受け入れられています。
アルコール度数25度のリキュール1に対してホッピーの比率が5になるように割る事でアルコール度数5度の美味しいホッピー割りが出来上がります。

ホッピーの簡単な歴史

大正時代にはビールが高級品で、その代用品として「ノンアルコールビール」が流行していました。しかし、当時は質の悪い商品ばかりで、消費者の期待にしっかりと応えられる商品がありませんでした。そこでコクカ飲料株式会社(現・ホッピービバレッジ株式会社)が本格的に「ホッピー」の生産を始めました。戦後の昭和時代にも大人気だったホッピーですが、柑橘系の炭酸飲料に市場を奪われ、長い低迷期がありました。その後、2000前後から訪れた健康志向の向上により、再びホッピーに注目注目が集まるようになりました。現代ではノンアルコールのホップ麦などのライバル商品が出現していますが、一定の人気を保っています。

ホッピーの製造方法は?

ホッピーは厳選された大麦を、時間をかけて発芽させて乾燥させ2ヵ月の間貯蔵する作業から始まります。その後、麦芽を砕いて温水を混ぜる事で糖化させるて加熱する仕込みが行われます。この仕込みによって「麦汁」が完成し、麦汁に酵母を加えて発酵させます。アルコールと炭酸ガスに分解され、この炭酸ガスがホッピーの原液になります。 貯蔵して更に熟成させた後に酵母を取り除き、殺菌するとホッピーの出来上がりです。そして瓶に詰めて全国、世界中に出荷されていきます。主な製造方法はビールと同じですが、アルコール分を取り除いているので、ホッピーはノンアルコール飲料です。

ホッピーのカロリー・糖質・脂質・タンパク質量

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
ホッピー(1本360ml) 39.6 6.12g 0g 0.36g
ホッピー(100ml) 11 1.7g 0g 0.1g
上の表がホッピーはの食品分析です。カロリーが39. 6kcalと非常に低い事が分かります。この超低カロリーがホッピーの特徴です。また、脂質量がゼロで、タンパク質量もゼロに等しい数値が出ています。糖質量は6g程あります。これはなかなか低い数値ですが、大量に飲む際には無視できない糖質量です。

ホッピーと他のお酒とのカロリー・糖質・脂質・タンパク質量比較

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
ホッピー(1本360ml) 39.6 6.12g 0g 0.36g
ホッピー(100ml) 11 1.7g 0g 0.1g
焼酎(1合180g) 371 0g 0g 0g
ハイボール(1杯350g) 178 0.52g 0g 0g
ウーロンハイ(1杯350gl) 287 0.21g 0g 0g
緑茶ハイ(1杯350g) 291 0.42g 0g 0.42g
ビール(1杯350g) 140 10.85g 0g 1.05g
黒ビール(1杯350g) 161 11.9g 0g 1.4g
日本酒(1合180g) 196 8.82g 0g 0.72g
赤ワイン(1杯80g) 58 1.2g 0g 0.16g
白ワイン(1杯80g) 58 1.6g 0g 0.08g
ウィスキー(シングル1杯29g) 69 0g 0g 0g
ここではホッピーの食品分析を他のお酒と比較してみましょう。まず注目して頂きたいのがホッピーのカロリー量です。他のお酒と比べるとホッピーのカロリーが群を抜いて低い事が分かりますよね。ホッピー1本は焼酎1合の371kcalの約10分の1のカロリー量です。つまり、ホッピー10本飲んでも、焼酎1合と同カロリーという事が分かりますね。58kcalで低カロリーな白ワインや赤ワインよりも更に低カロリーな事が明らかです。

糖質量は原料などに作用されますが、ホッピーの糖質量は他のお酒に比べても低くはない事が分かります。焼酎やハイボール、ワインやウィスキーなどに比べるとかなり高い糖質が含まれています。しかし、ビールや日本酒よりは低く抑えられています。

ホッピーも他のお酒も、脂質量とタンパク質量はかなり低い数値を示しています。

ホッピーとプリン体 について

プリン体ってなに?

プリン体は穀物、肉、魚などに含まれている核酸のことで、プリン体の摂取を控えることが健康的な食事を可能にします。肉や魚の食べすぎが痛風になりやすいと言われていますが、これはプリン体の摂取が過敏である際に起こります。プリン体は体内に取り込まれると尿酸に変化する特徴があります。尿酸は肝臓で分解された後に尿として排出されますが、この排出量には限りがあります。プリン体の摂取が尿酸の排出量を上回ると、尿酸が体内に蓄積されてしまいます。尿酸は血液を通して足関節などに運ばれて、関節の痛みを引き起こす痛風の原因になるのです。痛風は強烈な痛みを引き起こし、日常生活に影響を及ぼすでしょうし、一度痛風を起こすと、体内の尿酸値が高まるにつれて痛みが再発するので、気を付ける必要があります。

ホッピーはプリン体ゼロって本当?

ホッピーはプリン体を全く含まない、プリン体ゼロの飲み物です。プリン体ゼロの謳い文句は、販売会社が宣伝等に利用していますが、ダイエットに直接的に大きな影響を持ちません。プリン体を含んでいないので、痛風の予防になるのはうれしい効果ですが、それ以上でも以下でもありません。もちろん、痛風持ちの方は、プリン体を多く含んだビールや他の種類のお酒を避ける必要があるので、量を気にせずにホッピーを飲めるメリットがあります。痛風が原因で大好きなお酒を控える必要も、痛みを覚悟してお酒を飲む必要もないのです。 

また、痛風でない方でも、プリン体ゼロのホッピーは度数の高いお酒と合わせても、2日酔いになりにくいという特徴もあります。お酒に強くない方、次の日に仕事があったり早起きが必要な時、2日酔いの予防にもホッピーはピッタリですね。

プリン体はダイエットと無縁

先ほども少々触れましたが、プリン体の量は直接的にダイエットとは関係ありません。プリン体の量が多くても、脂肪が付きやすくなる、燃焼されにくくなるなどのデメリットはありません。プリン体の過敏接種が痛風の原因になり、食事をコントロールする必要性が出てくるため、「プリン体=体に悪い」、「プリン体=太りやすい=ダイエットを妨害する」のイメージがありますが、そうではありません。太りやすい原因はカロリー量や糖質量にあり、プリン体の量はダイエットに影響を与えません。

ホッピーはダイエットに向いている!でも糖質制限中の摂取は注意が必要!

ホッピーはダイエットに向いている!

ホッピーはカロリー量がかなり低く、糖質量も比較的に低いので、ダイエット中に飲むにはピッタリのお酒です。摂取カロリーと糖質量をカットする事が直接的にダイエットに効きます。高カロリーで糖質量の多いビールや日本酒をホッピーに変えるだけで、無駄なカロリーと糖質の摂取量を軽減できるでしょう。普段お酒を飲む量が多ければ多いほど、ホッピーに切り替える事でカロリー量を減らせます。

糖質制限ダイエット中はダメ!お勧めのお酒は?

糖質制限ダイエット中のホッピーは。ホッピーは超低カロリーですので通常のダイエット中にはピッタリです。しかし、カロリーはかなり低くても、少量の糖質を含んでいます。糖質制限ダイエットは糖質量を制限する事でダイエットに取り組む方法です。その為、糖質を摂取するのは必要最低限に抑える事が大切です。糖質量ゼロであるお酒を選ぶ事で、糖質を摂取せずにお酒を楽しめるでしょう。ウィスキーや焼酎が糖質ゼロのお酒です。ウィスキーや焼酎のロックや水割りが糖質制限ダイエットにはベストなお酒と言えるでしょう。
しかし、焼酎やウィスキーが苦手という方はワインを選ぶと良いでしょう。ホッピーよりも少量の糖質量の摂取でお酒を楽しめます。

ホッピーはどれくらいなら飲んでもいい?

ホッピーは低カロリーですので、カロリー量はそれほど気にする必要はありません。気を付けたいのが糖質制限ダイエット中の糖質量です。ホッピー1本で6. 12gの糖質量です。数杯であれば問題ないでしょう。もしそれ以上量を飲みたい時は糖質量をコントロールするためにもウィスキーや焼酎に切り替えると良いでしょう。

焼酎は糖質ゼロでもカロリーが高いので注意が必要かもしれません。数杯のホッピーからのウィスキーの方が糖質制限中の理想的な飲み方ですね。

ホッピーを飲む際のつまみには要注意!!!

お酒を飲む際に気を付けたいのがおつまみです。おつまみの種類は非常に豊富で、ダイエット向けのメニューから超高カロリー、高糖質、高脂質のメニューまで様々です。揚げ物や塩分などを非常に多く含んだおつまみは避ける必要があるんでしょう。

糖質制限ダイエット中におすすめのおつまみは?!

糖質量の低い、高タンパクなおつまみを選ぶことが出来れば、ダイエット中の身体作りを促しながらお酒を楽しむ事ができるのでは無いでしょうか。

居酒屋で頼むことのできるお勧めのおつまみは、お豆腐、鶏のササミや内臓、納豆やマグロのユッケなどです。これらの食品はタンパク質が豊富なだけでなく、糖質量を低く抑えられます。調味料や味付けも気を付けると、更に良いでしょう。塩コショウや醤油の量を少なめに調節したり、砂糖の入った甘いタレは避けるなど工夫をしてみましょう。ピーナッツはビールやホッピーに合う最高のおつまみの一つですが、塩分に気を付けましょう。塩分を含まないピーナッツであれば、少量の摂取は大丈夫です。糖質や脂質、カロリーも含まれていますが、タンパク質も豊富に含まれています。

ベストは飲みに行かないこと!

毎日飲んでいるビールをホッピーに切り替えるだけで、かなりのカロリーと糖質量をカットできるでしょう。また、プリン体の摂取を避けられますので、痛風のリスクを軽減できるでしょう。
しかし、飲みに行けば、摂取カロリーは増えますし、居酒屋での食事は通常より高カロリーで高糖質、高脂質です。食事やおつまみも食べれてしまいがちですよね。短期間でダイエットを成功させたいのなら無駄に食べない、無駄に飲まないが一番の近道です!

人付き合いや遊びはとても大切ですが、週に一度でも断って、家で理想的な食事を取るよう心がけてみてはどうでしょう?そうやって作った時間に筋トレや運動をする事が出来れば更に良いでしょう。
もし居酒屋に飲みに行く場合は、自分の飲んでもよい量や食べてよい量をあらかじめ設定すると良いですよ。
周りの人に自分の取り組みを発表する良い機会ですし、勧められても線を引くことで、意志の強さをアピールできるでしょう。そして自分自身で作った約束は守り、必ずダイエットを成功させましょう。自分で作ったルールを守ることで、自分のダイエットに対する自信が生まれてくるので、より楽しく効果的にダイエットに取り組めるようにもなるはずですよ。