バターは糖質制限ダイエット向きか?カロリー・糖質・脂質・タンパク量を分析

バターは糖質をほとんど含んでいないため、糖質制限ダイエットに取り入れることができる食べ物の一つです。この記事では、バターのカロリーや糖質タンパク質の量などを分析して紹介したいと思います。

バターのカロリーはどのくらい?ダイエットには向いているの?

バターとは

バターは、高カロリー、高脂肪というイメージが強いですが、実は糖質が少ないため、糖質制限ダイエットにおすすめな食べ物の一つです。ただし、バターダイエットは、注意するべきことが多く、安易に取り入れるとダイエットに大きな悪影響をもたらします。
とはいえ、バターはダイエットになじみがない人がほとんどで、どうやって取り入れたらよいかわからないですよね。
そこで今回は、糖質制限ダイエットにバターを取り入れる方法についてお伝えしたいと思います。

バターの糖質やカロリーは?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
バター(大さじ1杯12g) 89 0.02g 9.72g 0.07g
バター(100g) 745 0.2g 81g 0.6g
無塩バター(大さじ1杯12g) 92 0.02g 9.96g 0.06g
無塩バター(100g) 763 0.2g 83g 0.5g
ピーナッツバター(大さじ1杯12g) 77 1.73g 6.08g 3.05g
ピーナッツバター(100g) 640 14.4g 50.7g 25.4g
バターの栄養成分表示は上記の通りです。大さじ1杯のバターでも90kcalのカロリーがあり、その印象の通りの高カロリーな食品です。一方で、糖質は0.02gとほとんど含まれていません。ですので、非常に低糖質なことが特徴です。

またバターは、グラスフェッドバターというバターを使用することで、ダイエット効果を期待することができます。グラスフェッドバターには、不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、コレステロールや中性脂肪の働きを抑えてくれる効果や代謝を向上させてくれる効果が期待できます。

またバターはカルシウムやビタミンDも含んでいます。これらの成分は、脂肪の吸収を抑えてくれる効果がありますので、他の脂肪分の代わりに使用するのもダイエットには効果的です。

ただし、過剰に摂りすぎると、肥満の原因になります。くれぐれも過剰摂取は避けるようにしましょう。

バターは糖質制限ダイエットに向いている?

バターで糖質制限ダイエットはできる?

バターは、高カロリーな食べ物ですが、糖質制限ダイエットにおすすめな食べ物です。というのも、バターは糖質が非常に少ないためです。うまく取り入れることで料理の味に変化を入れることができますので、楽しみながら糖質制限を行うことができます。

ただし、糖質制限に取り入れるのであれば、いくつかの注意が必要です。ダイエットに取り入れるためのポイントは、大きく分けて
・マーガリンなどの使用はできれば避ける
・無塩バターを選ぶ
・過剰に摂取しないようにする

の3点があります。

マーガリンは、糖質が少ないため、糖質制限ダイエットそのものには問題はないのですが、発ガン性があるなどの危険性もあるため、注意が必要です。

バターは糖質制限ダイエットに取り入れることができる?

バターは糖質をほとんど含んでいないため、糖質制限におすすめの食べ物です。
バターを糖質制限に取り入れるのであれば、普段の料理に使う油の代わりに使うのがおすすめです。抗酸化作用の強いビタミンEなどの成分も含んでいるため、美容面の効果も期待できます。また料理の味に変化が加わるため、飽きずに続けやすくなります。

おすすめは野菜などと一緒に炒めること。糖質を加えずに、味に変化を入れることができます。糖質制限ダイエットにも取り入れやすいのでおすすめです。
ただし、脂肪を含んでいるため、過剰摂取には注意しましょう。また、無塩のものを選ぶようにすると、食べ過ぎを抑えることができます。

バターのカロリーや栄養素は?

バターのカロリーは?

食品 カロリー
バター(100g) 745kcal
プロセスチーズ(100g) 339kcal
牛乳(100g) 67kcal
マーガリン(100g) 758kcal
バターはその印象の通り、大さじ1杯あたり89kcalと、高カロリーな食べ物です。同じく乳製品である牛乳やチーズなどと比べるとその違いはよりはっきりします。

バターは脂質を多く含むため、過剰摂取には注意が必要な食べ物です。ただし、他のカルシウムなど脂肪の吸収を抑えてくれる成分を含んでいるため、サラダ油などの代わりに使うことは可能です。その場合は、無塩バターを使用し、塩分をとりすぎないように注意しましょう。

バターの糖質・脂質・たんぱく質量比較

食品 糖質 脂質 タンパク質
バター(100g) 0.2g 81g 0.6g
プロセスチーズ(100g) 1.3g 26g 22.7g
牛乳(100g) 4.8g 3.8g 3.3g
マーガリン(100g) 1.2g 81.6g 0.4g
バターは、牛乳から脂肪分を集めたものですので、他の乳製品と比べて脂質が多く含まれています。
その代わりに他の乳製品と比べて、糖質が少ないという特徴があります。

ですので、糖質をほとんど含んでおらず、良質な脂肪を含んでいるため、適度に摂取をすれば大きな問題にはならない食べ物です。
また、カルシウムを含んでいるため、脂肪の吸収を抑えてくれる効果もあります。

ただし、塩分を含むバターの場合、食欲を増進させてしまう効果もあり、ついつい食べすぎてしまう恐れもあります。そのため、できる限りバターは無塩のものを選ぶようにするのがおすすめです。

バターで注目するべき栄養素は?

バターは糖質が非常に少なく、美容やダイエット効果が期待できる食べ物です。その成分について具体的に見ていきましょう。

バターに含まれる栄養素

バターは、糖質をほとんど含んでいないだけではなく、ダイエットや美容に効果的な様々なビタミンや栄養素を持っています。

肌の調子を整えてくれるビタミンA

バターには、ビタミンAが豊富に含まれています。
ビタミンAは動脈硬化を予防し、肌の調子を保つために欠かせない成分の一つです。
またガンの予防効果があるともされています。

抗酸化力を高めてくれるビタミンE

バターは、ビタミンEを豊富に含む食べ物です。
高い抗酸化力を持っているため、身体の酸化を防ぎ、代謝を向上させてくれる効果が期待できます。

脂肪の吸収を抑えてくれるカルシウムとビタミンD

バターは、カルシウムやビタミンDを豊富に含んでいます。これらの成分は、脂肪の吸収を抑えてくれる効果があります。
そのため、サラダ油などと比較して脂肪分の吸収がゆるやかなので、バターは脂肪の中でもダイエットに取り入れやすい脂肪分だと言えます。

グラスフェッドバターに含まれる栄養素

グラスフェッドバターとは、穀物ではなく、牧草を食べて育った牛から作られたバターのことです。

通常のバターと比べてかなり高価なバターですが、栄養価がとても高くダイエットに効果がある成分を豊富に含んでいます。
通常のバターと同様にほとんど糖質を含んでいないこともポイントです。

脂肪の燃焼を助ける不飽和脂肪酸

グラスフェッドバターには不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
この不飽和脂肪酸には、中性脂肪やコレステロールを減らしてくれる効果があり、ダイエットに効果が期待できる成分です。

この不飽和脂肪酸はバターにも多少含まれているのですが、グラスフェッドバターはそれ以上に豊富に含まれているため、このグラスフェッドバターを摂取することでダイエットに高い効果が期待されています。

バターを糖質制限ダイエットに取り入れるときの注意事項

バターを糖質制限ダイエットに取り入れるのであればいくつかの注意事項があります。

過剰摂取はNG

バターは脂肪分を豊富に含んでいます。必要摂取量の範囲であれば、健康上のメリットが期待できますが、当然摂りすぎてしまえば身体に大きな負担をかけます。
特に塩分を含むバターは食欲を増進させてしまう効果もあるため、過剰摂取になりやすいため避けましょう。

マーガリンでの代用はできれば避ける

バターの代わりにマーガリンを使うという人も中にはいるかもしれません。
マーガリンは、糖質が少ないため、糖質制限に取り入れても問題はないのですが、マーガリンは健康に悪影響をもたらすトランス脂肪酸を豊富に含んでいます。
トランス脂肪酸は、
・悪玉コレステロールを増やしてしまう。
・中性脂肪を増やしてしまう。
などの悪影響をもたらし、肥満になりやすい身体を作ってしまうだけではなく、動脈硬化などのリスクを高めてしまう効果もあります。
また、バターと糖質の差はほとんどありませんので、バターの方がおすすめです。

無塩バターを選ぶ

バターは、無塩のものを選ぶようにしましょう。
塩分が含まれているバターは、塩分を含んでしまっているため、むくみなどの原因になりやすいです。
さらに、食欲を増進させてしまいますので、食べ過ぎの原因になってしまうこともあります。

空気に触れて固くなったバターは食べない

バターは空気に触れると徐々に酸化し固くなります。一度酸化してしまったバターは、太りやすい身体を作ることに繋がるだけではなく、発がん性があるため、健康やダイエットに悪影響をもたらします。

ですので、買ったバターは酸化してしまう前に、

・2週間以内に食べるようにする。
・空気に触れないようにしておく

などの対策をしておきましょう。

グラスフェッドバターか発酵バターがおすすめ

またバターを糖質制限ダイエットに取り入れるのであれば、グラスフェッドバターがよりおすすめです。

発酵バターは、乳酸菌を使って発酵させて作るバターのため、乳酸菌を豊富に含んでいます。
そのため、腸内環境を整え、代謝を向上させてくれる効果が期待できます。この発酵バターと一緒に食物繊維を一緒に摂取することで、腸内環境をより改善させる効果が期待できます。

グラスフェッドバターは、乳酸菌を使い発酵させることで作るバターで、不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。
不飽和脂肪酸は、コレステロールや、中性脂肪の吸収を抑えてくれます。

ただし、グラスフェッドバターは価格が高く、購入するのが難しいというデメリットもあります。
そう言った人には発酵バターがおすすめです。発酵バターはグラスフェッドバターほどの不飽和脂肪酸を含んではいませんが、乳酸菌を豊富に含んでいるため、腸内環境を整えてくれる効果があります。

ただしいくら良質なバターだからと言っても、あくまで脂肪なので、摂りすぎは身体に悪影響です。

糖質制限ダイエットにおすすめ?バターコーヒーの効果と作り方は?

バターを糖質制限ダイエットに取り入れるのであれば是非とも実践してみて欲しいのがバターコーヒーを使ったダイエットです。

バターコーヒーは、その名前の通りコーヒーにバターを入れたものですが、このバターコーヒーにはどんな効果が期待できるのでしょうか。

バターコーヒーの効果

バターコーヒーはグラスフェッドバターを使うのがおすすめです。
腸内環境を整えてくれながら、良質な脂肪を身体に取り入れることができます。
糖質制限で取り入れるのであれば、砂糖などは使わないようにしましょう。

糖質がほとんどないのに腹持ちがよい。

バターは自体は大さじ1杯で89kcalとそれなりに含んでいますが、コーヒーはカロリーをほとんど含んでいません。
ですが、バターの脂肪があることによって腹持ちがよくなるため、朝にバターコーヒーだけ飲んで入れば、昼まで空腹を感じずに過ごすことができる、なんて人も中にはいます。

脂肪の燃焼を促進させてくれる

グラスフェッドバターに含まれる不飽和脂肪酸の働きにより、脂肪燃焼効果が期待できます。また、コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を活性化させ、代謝を向上させてくれる働きがあるため、エネルギー効率のよい身体作りに効果が期待できます。

血糖値を抑えることができる

バターは糖質をほとんど含まないため、血糖値が上がるのを抑えてくれる効果があります。
そのため、血糖値の上昇を抑えることができますので、糖質制限ダイエットをしている人にはおすすめです。

バターコーヒーの作り方

では、バターコーヒーはどうやって作るのでしょうか。

作り方はとても簡単です。

・コーヒーにグラスフェッドバターを大さじ1杯入れる。
・ブレンダーなどでしっかり混ぜる

以上で完成です。バターをしっかり混ぜることで、コーヒーとして飲みやすくなるだけではなく、バターの成分の吸収効率を高めてくれる効果があります。

バターコーヒーの糖質制限ダイエットは、朝の朝食の代わりに取り入れることがおすすめです。
朝は、食べ物の吸収効率が高まっていますし、糖分を摂取しないでいくことで、集中力の向上効果も期待できますよ。