お酒が好きという人の中には、ハイボールが好きという人もいるでしょう。特にダイエット中はお酒のカロリーが気になるものですが、ハイボールのカロリーや糖質は問題ないのでしょうか?糖質制限ダイエットの際にもハイボールを飲んで大丈夫なのか、詳しく見ていきましょう。
ハイボールは糖質制限ダイエットに向きか?
ハイボールとは?
ハイボールはウイスキーを炭酸水で割ったものです。ウイスキーと焼酎は蒸留酒といって、アルコール度数が高くても酔いにくいという特徴があります。度数が高い分ぐいぐい飲むと酔ってしまいますが、たいていの場合、炭酸水やお湯、水などで割って飲むので、さらに酔いにくくなります。そんなウイスキーを使ったハイボールはカクテルの一種になり、ウイスキー本来の味わいとすっきりとした炭酸水の両方を味わえるお酒となっています。炭酸水の割合の方を多くすると、すっきりと飲めるようになっており、幅広い世代の人に親しまれています。ウイスキーと炭酸水があればいつでも簡単に作れるハイボール、飲み会やパーティーの場でもよく飲まれます。
ハイボールのカロリー・糖質・脂質・タンパク質
食品 |
カロリー |
糖質 |
脂質 |
タンパク質 |
ハイボール(1杯350g) |
178 |
0.52g |
0g |
0g |
ハイボールの食品分析を見てみましょう。1杯を350グラムとして、糖質、脂質、タンパク質量を見てみます。タンパク質量と脂質量は0となっており、対して糖質量は0.52グラムとなっています。カロリーは1杯178キロカロリーで、他のお酒よりも低カロリーとなっています。飲みごたえがあり、いかにもお酒という感じのハイボールですが、カロリーは意外にも低いのですね。お酒なのでもっとカロリーが高いと思っていたという人が多いと思うので、この数字は驚きですね。
ハイボールは糖質制限ダイエットに向いている?
ハイボールは糖質が0のアルコール飲料です。よって、糖質制限ダイエットにはぴったりの飲み物と言えるのです。ウイスキーは製造の段階で余分なものを全て取り除いているので、ハイボールにも余計なものは一切入っていません。よって、ダイエット中に飲んでいても太りにくいお酒となっているのです。ただし、ハイボールが糖質制限ダイエットに向いているのは、炭酸水で割った時のみとなります。ウイスキーをジンジャーエールで割る方法もありますが、これでは糖質を摂取することになるので糖質制限ダイエットにはなりません。
ハイボールのカロリー・糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較
ハイボールと他のお酒とのカロリー比較(100gあたり)
食品 |
カロリー |
ハイボール(1杯350g) |
178kcal |
ウーロンハイ(1杯350gl) |
287kcal |
緑茶ハイ(1杯350g) |
291kcal |
ビール(1杯350g) |
140kcal |
発泡酒(1杯350g) |
158kcal |
日本酒(1合180g) |
196kcal |
赤ワイン(1杯80g) |
58kcal |
白ワイン(1杯80g) |
58kcal |
ウィスキー(シングル1杯29g) |
69kcal |
焼酎(1合180g) |
371kcal |
お酒の中でも低カロリーで糖質制限ダイエット中にも安心して飲めるハイボール、他のお酒と比べるとどれぐらい低カロリーとなっているのでしょうか?
ハイボール以外のお酒も一緒に比較してみましょう。ハイボールと同じ350グラムでウーロンハイを見てみると、287キロカロリーとハイボールに比べて100キロカロリーほど高くなっています。緑茶ハイもウーロンハイとほぼ変わらないカロリーです。そして、意外なことにビールや発泡酒の方がハイボールよりも少しカロリーが低くなっています。普段から缶ビールが手軽でよく飲むという人も多いと思いますが、カロリー自体はそれほど高くはないのです。また、ワインは赤も白も80グラム58キロカロリーとなっており、ハイボールと同じ量を飲むとするとカロリーが高い飲み物になります。そして、お酒の中でも一番カロリーが高くなっているのが焼酎です。1合180グラムで371キロカロリーもあります。お酒の好みも人それぞれですが、焼酎が好きという人はダイエットのときは我慢しないといけませんね。
ハイボールと他のお酒との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)
食品 |
糖質 |
脂質 |
タンパク質 |
ハイボール(1杯350g) |
0.52g |
0g |
0g |
ウーロンハイ(1杯350gl) |
0.21g |
0g |
0g |
緑茶ハイ(1杯350g) |
0.42g |
0g |
0.42g |
ビール(1杯350g) |
10.85g |
0g |
1.05g |
発泡酒(1杯350g) |
12.6g |
0g |
0.35g |
日本酒(1合180g) |
8.82g |
0g |
0.72g |
赤ワイン(1杯80g) |
1.2g |
0g |
0.16g |
白ワイン(1杯80g) |
1.6g |
0g |
0.08g |
ウィスキー(シングル1杯29g) |
0g |
0g |
0g |
焼酎(1合180g) |
0g |
0g |
0g |
ハイボールは低カロリーなお酒であり、その一方で焼酎は高カロリーなお酒であることが上のカロリー比較ではわかりました。では、次に糖質量、脂質量、タンパク質量をお酒の種類別に比べてみましょう。
ビールや発泡酒はカロリー自体はハイボールやウーロンハイなどに比べて低くなっていましたが、糖質は10グラム以上と多めになっています。よって、ビールや発泡酒で糖質制限ダイエットをするのは向いていません。日本酒はビールより少しだけ糖質が低くなっています。その他の赤ワイン、白ワイン、ウイスキー、焼酎はどれも糖質が少ないのが特徴的です。脂質はどのお酒も0グラムとなっています。最後にタンパク質量を比べてみましょう。タンパク質量はどのお酒も同じくらいの量が含まれていますが、その中でも多いのがビールです。次にタンパク質が多く含まれているのは日本酒になります。
ハイボールの特筆すべき栄養素・ダイエット効果
ハイボールにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか?ハイボールに含まれる栄養素で特筆しておきたいものは、1つになります。
カリウム
カリウムは私たちの細胞の中に存在しているものであり、きちんと摂取していることで血圧低下やむくみ予防、脳卒中の予防、骨密度の増加が期待できます。このカリウムは普段の食事からもきちんと摂取できる栄養素なので、ハイボールを飲んでカリウムを摂取しないといけないということはありません。カリウムは摂取しすぎると不整脈や腎障害を引き起こすとされていますが、普段の生活からカリウムの過剰摂取になるようなことはほとんどありません。
ハイボールから期待できるダイエット効果とは
ハイボールにはカリウムが含まれているので、むくみ予防や血圧の低下に良い効果をもたらしてくれます。では、ハイボールから期待できるダイエット効果に関してはどのようなものがあるのでしょうか?
1 ハイボールは低カロリーで低糖質なお酒
ダイエットしていてもお酒は適度に飲みたい、お酒を飲むのが楽しみという人にもハイボールは安心です。低カロリーで低糖質なアルコール飲料であるため、脂肪をこれ以上溜めたくない場合にもおすすめです。ダイエットにおいては糖質の摂取を極力控えることで理想の体型に近づけますが、その点ハイボールの低糖質であるという特徴は嬉しいです。
2 アルコールの摂取量自体は少なくなるから
ハイボールは少量のウィスキーに炭酸水を混ぜ合わせたお酒です。この時、炭酸水の割合の方が多いため、コップ一杯飲んでも摂取するアルコールは少量になるのです。ビールだと薄めて飲むことはないので、飲んだ分だけアルコールを摂取したことになります。ハイボールは薄めて飲むという飲み方が基本であるため、お酒をたっぷり楽しんでいるつもりでも意外と飲んでいないことになるのです。
ハイボールダイエットのコツ・ダイエット効果を上げる工夫
ハイボールはダイエットのときにもおすすめなお酒と言えます。低糖質で低カロリーなので、ダイエットの際にも飲むことができるのでストレスを溜めずに済みます。しかし、ダイエットにおすすめのハイボールも、飲み方やタイミングなどを工夫することでよりダイエット効果を上げることができます。そんなダイエットを成功させるコツやポイントを紹介しましょう。
おつまみを工夫する
お酒に欠かせないのがおつまみです。おつまみの楽しみもあり、お酒を美味しく飲むことができますよね。そんなおつまみを工夫することで、ハイボールダイエットが効率よく進みます。ハイボールと一緒に食べるおつまみの選び方としては、高タンパク低カロリーなものを選ぶと良いです。以下の食品は高タンパク低カロリーなものなので、ハイボールの時のおつまみにぜひ活用してみてください。
1 枝豆やサラダ
2 ゆで卵
3 おでん(卵や大根、こんにゃくといった具)
4 焼き鳥
5 チーズ
6 冷奴や豆腐サラダ
揚げ物や炭水化物は太りやすくなるため、避けるようにしましょう。対して野菜やタンパク質を含む卵や豆腐はハイボールのおつまみにぴったりです。いつもと同じおつまみで飽きてしまうという人は、野菜を使った簡単おつまみのレシピや魚を使ったレシピをチェックしておくと、毎回ハイボールと一緒に美味しく食べることができるでしょう。
ハイボールを飲む前に軽食を取っておく
ハイボールとおつまみを楽しむ際には、おつまみの食べ過ぎを予防したいです。そこで、ハイボールを飲む前に軽食を取っておきましょう。そうすれば、おつまみをたくさん食べられないので、食べ過ぎを予防できます。ダイエット中はハイボール前の軽食の内容にも注意しないといけませんが、軽くお腹を満たしておくことでハイボールの飲みすぎやおつまみの食べ過ぎを防ぐことができるのです。
ハイボールで太ってしまう理由
ハイボールはダイエットのときにおすすめのお酒として話題になっていますが、ハイボールでうっかり太ってしまうおそれもあります。ダイエットに良いとされているハイボールを飲んで、なぜ太ってしまうのでしょうか?ここでは、ハイボールで太ってしまう理由を紹介します。
おつまみを食べ過ぎてしまう
お酒と必ずセットになっているものといえば、おつまみです。おつまみ無しでお酒を飲むのも寂しいですし、今日はどんなおつまみにしようと悩むのも楽しみの1つです。ハイボールを飲むときにもおつまみを一緒に食べる人が多いですが、ついおつまみを食べ過ぎるとカロリーオーバーとなってしまいます。特に揚げ物やカロリーの高い食べ物は避けないといけません。また、低カロリーな食べ物でも量を食べ過ぎると摂取カロリーは多くなってしまうばかりなので、おつまみの食べ方には注意したいです。
おつまみの食べ過ぎを予防するには、最初からたくさんストックしない、ハイボールとおつまみをしっかり食べたいのなら夕飯は軽めにするといった対策を取ってみましょう。摂取カロリーをコントロールすることで、ハイボールで太ってしまうという事態を避けることができます。
ハイボールを飲みすぎてしまう
ハイボールはウィスキーや焼酎などに比べると、とても飲みやすいお酒です。ウィスキーよりもソーダ水の割合の方が多いため、飲み口がさっぱりとしてコップ一杯なんて余裕で飲めてしまいます。ハイボールで太ってしまう理由の2つ目は、飲みやすい特徴を持つハイボールを飲みすぎてしまうという点になります。飲みやすいお酒は嬉しいですが、結果的に飲みすぎを招く危険性があるので注意が必要です。特にハイボールはお酒のペースも早くなりやすい種類になるので、飲み方を工夫して飲みすぎを予防しないといけません。
ジンジャーエールを混ぜるとやや高カロリーになってしまう
ハイボールは炭酸水だけでなく、ジンジャーエールで割って飲む方法もあります。炭酸水で割る時と同じように作れば良いのですが、ジンジャーエールには糖質がやや含まれるので、糖質制限ダイエットをしている時には不向きとなります。さらに、ジンジャーハイボールにすると飲みやすく美味しいので、ついつい飲みすぎてしまうという問題も生じます。いろんなアレンジを楽しめるハイボールですが、よく合うと評判のジンジャーハイボールを飲む際にはカロリーや飲みすぎに気をつけましょう。