きゅうりのカロリー・糖質は？ダイエットに活用するべき驚くべき効果

ウリ科の野菜であるきゅうりは、ヒマラヤが原産地で、その後中国から日本へと伝わってきました。昔は、苦味が強く、能無しなどと言われていました。味噌や醤油、塩などさまざまな調味料と合う野菜で、パリッ、ポリッという食感がやみつきになる野菜です。昔は苦味が強かったものの、今では品種改良を重ねた結果、食べやすい味になっています。そのため、私たちにとっても身近な野菜となっているのです。

きゅうりには形や色、イボなどによって種類が分けられます。

◯白いぼきゅうり
今出回っているきゅうりの約9割がこの白いぼきゅうりになります。濃い緑色をしており、みずみずしくて食べやすいのが特徴です。

◯いぼなしきゅうり
いぼがないきゅうりで、表面はつるっとしています。きゅうり特有の風味がないため、きゅうりが苦手な人にも食べやすいです。

◯四川きゅうり
一般的なきゅうりに比べるといぼが多く、ゴツゴツしています。皮が柔らかく、そのまま漬け物にされる場合が多いです。

◯ミニきゅうり
普通のきゅうりを若いうちに収穫したり、小型専用品種であることが多いです。料理の彩りとして添えられるきゅうりです。

きゅうりの旬は夏です。トマトと同じ夏野菜です。6月～9月頃まで収穫でき、ハウス栽培に比べると栄養価も高くなっています。年間を通してスーパーでは見かけるものの、きゅうりが一番美味しい季節は夏なのです。夏になって収穫できはじめるとどんどんきゅうりは実っていくので、夏はきゅうりダイエットができる絶好のタイミングと言えるでしょう。

1本を100グラムほどとすると、カロリーは23キロカロリーと少なくなっています。5本食べても100キロカロリー程度と、野菜の中でもカロリーは低い部類に入ります。よって、ダイエットをしたい時にきゅうりは活用すると良い野菜と言えます。

きゅうりダイエットと呼ばれる方法も考案されており、体重を減らしたい時に利用できる野菜なのです。

きゅうりには酵素が含まれており、消化酵素と代謝酵素の2つがあります。どちらもダイエットの時に必要な酵素となるので、生のきゅうりを食べて摂取できるのは手軽です。

きゅうりは1本食べても23キロカロリーと、低カロリーな野菜です。脂質は0.2グラムと少なく、タンパク質量もきゅうりからはあまりたくさんは摂取できません。糖質は5.2グラムとなっていますが、なすやニンジンなどの野菜に比べると低い数字になっています。

野菜にも葉物野菜や根菜類などさまざまな種類がありますが、その中でもきゅうりは低カロリーな野菜になります。
きゅうりとなすは23キロカロリーほどとほぼ変わりなく、大根はさらに下がり17キロカロリーとなっています。
きゅうりより少しカロリーが高くなるのは玉ねぎで、その次にニンジンという順で高くなっていきます。
そして、今回紹介した野菜の中で一番カロリーが高いのは、かぼちゃです。100グラムあたり91キロカロリーとなっているため、きゅうりのおよそ4倍になっています。

きゅうりは私たちの毎日の食事において登場する機会が多いです。たとえば、ご飯のお供になるきゅうりの浅漬けは1個で16キロカロリーとなっています。さっぱりと食べられるきゅうりとわかめの酢の物は小鉢一杯で11キロカロリーとなっているので、浅漬けよりも低カロリーでお腹も満足できます。ピクルスは酢だけではなく砂糖を入れて漬けてある場合が多いので、40キロカロリーとやや数字が高くなっています。かっぱ巻きはご飯が詰まっているので、カロリーが高くなっていますね。きゅうりもメニューによってはカロリーが大きく異なるのです。

きゅうりの糖質はなるや大根とあまり変わりません。一方でニンジンはきゅうりの2倍、かぼちゃになるときゅうりの4倍もの糖質が含まれています。玉ねぎは甘みを感じられて美味しいですが、糖質は8.8グラムと意外に少ないです。脂質は今回比較している野菜の中では大きく差がありません。どの野菜も同じくらいの脂質量となっています。タンパク質量についてはきゅうりにもきちんと含まれており、ニンジンやかぼちゃより若干少ないくらいです。

きゅうりは調理法によっても、糖質や脂質、タンパク質の量は異なります。糖質はやはりご飯が含まれるかっぱ巻きが一番多くなっています。その分タンパク質量も多いですが、ダイエット中には糖質が気になってしまう人が多いので、きゅうりをかっぱ巻きで食べ過ぎるのはおすすめできません。脂質量はどの調理法を取っても1グラムに満たない数字になっています。きゅうりとわかめの酢の物に関しては、ここで紹介した料理の中でも一番糖質が少ないので、ダイエットの際にもおすすめできる一品と言えます。

きゅうりには特筆すべき栄養素もあるので、解説しましょう。

きゅうりといえばカリウムが豊富に含まれています。このカリウムは体内の余分な塩分を排出する役割があるので、むくみ予防におすすめです。むくみはダイエットの大敵となるので、きゅうりに含まれるカリウムですっきりさせたいですね。ただし食べ過ぎると水分の過剰摂取になってしまうので注意が必要です。

きゅうりはカリウムの他にビタミンAも含んでいます。ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあり、目の病気も予防してくれます。皮膚が弱い人や目の病気を抱えている人にとっても、きゅうりのビタミンAは有効なのです。きゅうりにはビタミンやミネラルも含まれているので、ダイエットに活用できる食材なのです。

ダイエットの時に脂肪分解酵素と聞くとつい反応してしまいますが、きゅうりにはホスホリパーゼと呼ばれる酵素が豊富で、脂肪を効率よく分解してくれます。酵素は食材が生の状態の時にしか存在しないので、きゅうりを加熱せずに生で食べるようにするとしっかり摂取できます。

植物性の食品に含まれる化学物質のことをフィトケミカルと言いますが、きゅうりに含まれるフィトケミカルは強い抗酸化作用を持っています。酸化を防いでくれる物質は、私たちの体にとって欠かせません。美肌やダイエットの際にも必須となります。抗酸化作用のある物質のおかげで血管はより丈夫になり、腸内環境も整うので健康的な体になります。

ダイエットに活用できるきゅうり、メインの食材というよりはサブ食材に思われがちです。しかし、いろんな料理に加えられる食材なので、常備しておいて活用してみましょう。生で食べると酵素が摂取できるので、きゅうりを生で利用できるメニューをいくつか知っていると美味しくダイエットが続けられます。

きゅうりはすりおろすことで酵素を摂取できるので、ダイエットの際におすすめです。すりおろしたきゅうりはそのまま食べるというよりは、何かにかけるというスタイルの方が食べやすいです。そこで、簡単きゅうりドレッシングを紹介しましょう。

◯材料
・きゅうり100グラム
・醤油100cc
・ごま油大さじ3
・夏みかんの絞り汁大さじ4

これらをすべてボールに入れてしっかり混ぜればきゅうりドレッシングの完成です。サラダにかけてさっぱりと食べられるので、毎日の食事で利用できるでしょう。どんな野菜のサラダにも合うドレッシングなので、多めに作っておいても便利です。

ヨーグルトの上にすりおろしたきゅうりをかけるだけでガスパチョ風になり、さっぱりと食べられます。

◯材料
・ヨーグルト無糖100グラム
・きゅうり半分
・オリーブオイル小さじ1/2
・塩胡椒少々
・おろしにんにく少々

◯作り方
①きゅうりをすりおろして、ヨーグルトの上にかける。
②その他の材料をすべてかけたら、出来上がり。混ぜて食べると本当にガスパチョ風になります。すりおろしたきゅうりの食べ方に困っている時は、こちらのレシピを試してみましょう。

その他に、適度な酸味が美味しく感じられるきゅうりを使った春雨サラダもおすすめです。茹でた春雨にきゅうりやハムを合わせて酢や醤油、砂糖と合わせるだけでできるので簡単メニューとなっています。

きゅうりはダイエットに活用できる野菜ですが、その際に注意したい点があります。その注意点について解説します。

きゅうりは低カロリーでむくみ解消におすすめの野菜なので、ダイエットの際にはたくさん食べようと思ってしまいます。しかし、きゅうりには水分が多く含まれているため、食べ過ぎると体が冷えて代謝が悪くなってしまうのです。ここから元々冷え性の人がきゅうりをたくさん食べると痩せにくい体になるので、ダイエットとは逆効果となります。

きゅうりは食べたら食べた分すぐにダイエットの効果が現れるわけではありません。ダイエットに有効とされる成分を補うだけなので、即効性は期待できません。もしも短い期間で痩せたいという場合は、きゅうりを食べるだけでなく運動も取り入れるなどの方法が必要です。

きゅうりはダイエットの際にサポートしてくれる野菜です。しかし、きゅうりだけを食べ続けるのは、健康とダイエットによくありません。そこで、きゅうり以外の食べ物もバランスよく食べるようにしましょう。他の野菜も一緒に合わせて食べるようにすると、栄養も摂取できます。ダイエットの際には栄養バランスを意識して食べることで、健康的にスリムな体に近づけます。そのためにもいろんな食べ物をバランスよく食べるようにしましょう。

きゅうりダイエットは、きゅうりの日々の食事の中で意識して摂取することで痩せられるという方法になります。そこで、きゅうりを料理に使用する時には、冷やし過ぎていないものを選ぶのも重要となります。通常冷蔵庫でよく冷えているきゅうりですが、冷やしすぎることでビタミンCが壊されてしまいます。きゅうりを食べる時は常温に戻しておいてから使用するか、最初から冷えていないものを買って常温保存にするといった方法を選ぶと良いでしょう。

きゅうりの旬は夏です。よって、きゅうりが美味しくなる夏にダイエットをするのがおすすめです。うっかりすると体を冷やしてしまうきゅうりですが、夏なら体の中の熱を取り除きながらダイエットができるので一石二鳥です。反対に真冬にきゅうりダイエットをするのはあまりおすすめできません。きゅうりの旬である夏にきゅうりダイエットを実践してみましょう。きゅうりは家庭菜園でも簡単に作ることが出来るので、自分で作る楽しみも発見できます。