パイナップルのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質比較

パイナップルのカロリーはどのくらい?パイナップルを使ってダイエットはできるのか?パイナップルのカロリー、栄養、パイナップルの持つ効果について詳しく解説します。

パイナップルとは?パイナップルの種類と旬

パイナップルとは?

パイナップルは、パイナップル科の多年草で熱帯アメリカが原産の果物です。日本では沖縄や小笠原といった温かい地域で栽培されており、一般家庭でも食されるほか、贈答用の果物としてもよく使われます。

そんなパイナップルですが、ダイエット効果はあるのでしょうか?パイナップルというとその甘さからダイエットには向いていないようなイメージがありますが実際のところどうなのか?詳しく紹介します。

パイナップルの種類

パイナップルには様々な種類があります。

・スムースカイエン
沖縄本島や石垣島でも栽培されているパイナップルで、酸味と甘みのバランスが良いパイナップルです。果樹が豊富なことから、生の状態で食べるのはもちろん、缶詰やジュースにも適しています。

・スナックパイン(ボゴール)
台湾が原産のパイナップルで果実を手でちぎりながら食べることのできるパイナップルです。

糖度が高く酸味が少ない上、芯も柔らかく甘みがあるため、残すところが少なくたっぷり食べることができます。日本では沖縄で栽培されている種類のパイナップルです。

・ピーチパイン(ソフトタッチ)

沖縄で栽培されているパイナップルで甘みが強く果肉が白っぽい特徴があることからその名がつけられたと言われており、別名「ミルクパイン」とも呼ばれるパイナップルです。

果皮は未熟な時はやや黄色っぽいのに対し、熟すと全体が赤みがかるため、食べごろが見極めやすいパイナップルですね。

・ゴールドバレル
沖縄県農業研究センターにて「クリームパイン」と「McGregor ST-1」という品種を交配して作られたパイナップルで沖縄本島や石垣島で栽培されています。

1つの重量が1,400g前後とパイナップルの中では大き目の品種で果肉が柔らかいのが特徴です。酸味が少なく甘みが強いため、生のまま食べるほか、ジュースにしても美味しいパイナップルです。

・デルモンテゴールド
デルモンテ社が独自で品種改良したパイナップルで、甘みが強いのが特徴となるパイナップルです。「ゴールドパイン」「ゴールデンパイナップル」と呼ばれるパイナップルはこのデルモンテゴールドを指し、ジュースに使用されることの多いパイナップルです。

・スウィーティオパイナップル
ドール社が日本人の味覚に合わせて開発したパイナップルでフィリピンのミンダナオ島で栽培されています。

酸味が少なく甘みが強い上、香りが豊かなパイナップルで、「スイーティオパイン」「黄金パイン」といった呼ばれ方もしています。

パイナップルの旬

パイナップルはスーパーなどでは通年、見られる果物ですがその多くは輸入品のためです。

国産の限ると沖縄産のパイナップルは6~8月、石垣島産のパイナップルは5~8月が旬となります。

但し、国内のパイナップル生産量はとても少ないため贈答品として使われることも多く、手軽に食べられるのは輸入物となってしまうのが現状です。

パイナップルのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?

パイナップルのカロリー・糖質・脂質・タンパク質

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
パイナップル(1/4個150g) 77 17.96g 0.15g 0.91g
パイナップル(1個600g) 308 71.86g 0.6g 3.64g
パイナップル(100g) 51 11.9g 0.1g 0.6g
パイナップルのカロリー、糖質量、脂質量、タンパク質量を見てみましょう。

パイナップルを1個丸ごと食べることは少ないと思いますので、一般的によく食べられる1/4個分を例に挙げると、カロリーは77kcalと比較的低カロリーですね。

果物ですので、脂質量やタンパク質量は少なくなりますが、やはり糖質量は高めとなっていますので、沢山食べてしまうと糖質の摂り過ぎになってしまいますね。

パイナップルでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?

パイナップルは一般的によく食べられる量である1/4個当たりのカロリーが77kcalですので、そこまで高カロリーではありません。

丸ごと1個食べてしまうと308kcalと高カロリーとなってしまいますので、注意が必要ですが適量を食べる分にはダイエット中でも楽しめる食品だといえるでしょう。

パイナップルは糖質制限ダイエットに向いているか?

パイナップルには100g当たり13.4gの糖質が含まれた果物です。糖質制限中は、パイナップルに限らず果物は懸念されがちですね。
実際に含有される糖質量を見ると、糖質制限をしているのであれば食べないのに越したことはありませんが、どうしても食べたいという場合には少量を食べるようにしましょう。
パイナップルは他の果物に比べると糖質は低めとなりますので、食べる量に気を付ければ絶対に食べてはいけないというほどのものではありません。

パイナップルのカロリーを他食材と比較

パイナップルと他の果物とのカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
パイナップル 51kcal
りんご 54kcal
グレープフルーツ 38kcal
スイカ 37kcal
バナナ 86kcal
パイナップル同様、一般的によく食べられる果物のカロリーと比較してみましょう。

こちらは100g当たりのカロリーで比較していますが、水分量の多いグレープフルーツやスイカと比べるとカロリーは高くなりますが、食べごたえという面から見るとグレープフルーツやスイカの方が軽くついつい食べ過ぎてしまいがちなので、1回に食べる量を考えるとパイナップルが極端に高いという訳ではなさそうですね。

りんごとはほとんど変わらず、果物の王様なんて異名を持つバナナは同重量で86kcalありますので、ダイエット中に果物を食べるなら、満足感やカロリーのバランスを考えるとパイナップルさ適しているといえます。

パイナップルの調理方法別のカロリー比較(1人前)

食品 カロリー
パイナップルジュース(100ml) 41kcal
酢豚(1皿210g) 242kcal
パイナップルの料理別のカロリーを比較してみましょう。

生のパイナップルから絞って作るパイナップルジュースは100ml当たり41kcalと低カロリーですね。コップ1杯たっぷり飲むと大体200ml程となりますが、それでも82kcalですのでジュースとしては低カロリーになるといえます。

対して酢豚は、メインがパイナップルというより豚のから揚げや野菜を甘酢安でからめますのでどうしても高カロリーとなってしまいます。

但し、主菜1品のカロリーとして考えるとそこまで高カロリーにはなりませんね。

パイナップルの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較

パイナップルと他の果物との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
パイナップル(100g) 11.9g 0.1g 0.6g
りんご 10.77g 0.1g 0.2g
グレープフルーツ 9g 0.1g 0.9g
スイカ 9.2g 0.1g 0.6g
バナナ 21.4g 0.2g 1.1g
パイナップル同様、一般的によく食べられる果物の糖質量、脂質量、タンパク質量を比較してみましょう。

脂質量やタンパク質量はどれも大差はありませんが、注目すべきは糖質ですね。水分の多いグレープフルーツやスイカは糖質量がやや低めとなります。りんごとパイナップルではパイナップルがやや低め、バナナに関しては糖質量が大分多くなりパイナップルの方が低くなります。

カロリー同様、食べる量や満足感などを考えると100g当たりの糖質量が13.4g程のパイナップルは、食べ過ぎに注意すればダイエットには向いている果物となります。中でも少々であればとっても良い果物になります。

パイナップルの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)

食品 糖質 脂質 タンパク質
パイナップルジュース(100ml) 11g 0.1g 0.3g
酢豚(1皿210g) 22.64g 10.69g 13.13g
パイナップルを使った料理別の糖質量、脂質量、タンパク質量を比較してみましょう。

生のパイナップルを絞って作るパイナップルジュースは、使われている材料がパイナップルのみとなりますので、糖質、脂質、タンパク質、どれも低めとなりますね。

パイナップル以外にも野菜の他、豚肉や小麦粉、油を多くつかう酢豚は、豚肉が使われていることでタンパク質が多くなりますが、ダイエット中は摂り過ぎに注意したい糖質量、脂質量共に多くなります。

酢豚は主菜として食べられることが多い料理ですが、酢豚を食べる際は主食の量を減らしたり副菜に使う食材や調味料に注意する必要があるでしょう。

パイナップルの特筆すべき栄養素

「クエン酸」の働きで運動後の肉体疲労を回復

ダイエットを行う上で適度な運動はとても重要となります。食事だけを気を付けていても太りやすく痩せにくい体内環境を変えることは難しく、適度な運動を行うことで代謝機能を高め痩せ体質への変化を期待できます。
しかし、ダイエットのためとはいえ、慣れない運動を続けるのは適度といえど大変のこと。普段、運動をする習慣のない方にとって適度な運動を行うだけでも体は疲れやすく気付かぬうちに疲労物質が体内に蓄積されやすくなります。
疲労物質が体内に蓄積されると、筋肉痛はもちろんだるさなどを感じやすくなるため運動を続けることが困難になりダイエット自体を挫折してしまうなんてことも。
パイナップルに含まれる「クエン酸」には、運動によって体内に発生した疲労物質を除去する効果があることからダイエット中の運動による疲労を素早く回復。結果、ダイエットが継続しやすくなるため成功へと導いてくれるのです。

ビタミンB1

パイナップルには「ビタミンB1」が豊富に含まれています。ビタミンB1には、食事から摂り入れられた糖質の代謝を助ける働きがあります。
糖質は体にとって必要な栄養素ではありますが、摂り過ぎてしまうと代謝が追い付かず代謝されなかった糖は脂肪へと変換され蓄積されていくため太ってしまうのです。
パイナップルに含まれるビタミンB1を十分に摂ることで、糖の代謝が促されますので脂肪へと変換されにくくなりダイエットにつながります。

ビタミンC

パイナップルには「ビタミンC」が豊富に含まれています。ビタミンCというと美肌効果などがあることで知られていますが実はダイエットとも深い関係があるのです。
ビタミンCには、脂肪細胞の代謝を挙げることで無駄なエネルギーの蓄積を防ぐと同時に、エネルギーの元であるブドウ糖を脂肪細胞に摂り入れるのを防ぐ効果があります。
つまり、パイナップルに含まれるビタミンCを摂ることで、脂肪細胞が成長しにくくなるということですね。

更に、ビタミンCには脂肪細胞から分泌される「レプチン」といって満腹感を感じさせるホルモンの感受性を高める効果があります。
満腹感を感じにくいとついついだらだらと食べ過ぎてしまい太る原因となってしまいますが、満腹感が感じやすくなることで食べ過ぎることがなくなり、結果、ダイエット効果を高めることができるのです。

食物繊維

パイナップルを始め果物には、炭水化物が多く含まれています。炭水化物というと、白米やパン、麺類といった食べ物というイメージが強いですが、様々な食材に含まれる栄養素です。

しかし、炭水化物の内容は食物によって異なります。炭水化物というのは、摂り過ぎると太る原因となる「糖質」と糖質や脂質の吸収を抑え、腸内の老廃物を体外へ排出する働きのある「食物繊維」とで成り立っています。

炭水化物を摂り過ぎると太ると言われているのは、糖質を多く摂り過ぎてしまうのがその理由となりますが、炭水化物であっても糖質と食物繊維の割合で食物繊維を多く含むものであれば適量を食べる分には太るどころかダイエット効果を期待することができるのです。

パイナップルには、平均すると100g当たりの炭水化物量が14.9g食物繊維が1.5g含まれています。

食べ過ぎてしまうと糖質を摂り過ぎてしまいますが、適量を食べることで食物繊維がしっかり摂れますのでダイエットにつながります。

パイナップルのおすすめ調理方法・レシピ

パイナップルは生のまま食べても美味しい果物ですが、そのまま食べるのに飽きた方へおすすめのレシピを紹介します。

脂肪燃焼促進!「パイナップルビネガー」

<材料(1.5リットル分)>
・パイナップル 中1個
・米酢(自然発酵のもの) 1.5リットル

<用意するもの>
・容量2リットル以上の瓶

<作り方>
1.瓶を煮沸消毒します
2.パイナップルをいちょう切りにカットします
3.煮沸した瓶にパイナップルと米酢を入れしっかりと蓋をします
4.冷蔵庫で2週間ほど寝かせて完成です

水や炭酸水と水9:パインビネガー1の割合で飲むと脂肪燃焼効果を高めてくれるのでおすすめです。

パイナップルでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由

ダイエットを目的としてパイナップルを食べるなら加工品はNG!

パイナップルはダイエットにとっても有効に働く栄養素を豊富に含んだ果物です。
しかし、ダイエット目的としてパイナップルを食べる場合には生の状態のものをそのまま食べる、または、調理して食べるようにしましょう。

缶詰のパイナップルは、ダイエット向きではありませんので注意が必要です。

パイナップルの缶詰を食べると太る!?

ダイエットに有効とされるパイナップルですが、例外として缶詰のパイナップルは痩せるどころか太ってしまう可能性がありますので注意しましょう。

缶詰のパイナップルは、長期保存できるよう砂糖を沢山使ったシロップ漬けになっています。
缶詰のパイナップルが甘くて美味しいのは砂糖たっぷりのシロップに漬かっているからです。

パイナップルそのものにも糖質は含まれていますが、砂糖たっぷりのシロップは「糖」そのものですので食べ過ぎていなくても糖質を摂り過ぎてしまいがちに・・・ダイエット中はパイナップルの缶詰は避けておく方が安心です。