糖質制限ダイエット中でも使いやすいラカントSを紹介します。カロリーゼロ、血糖を上昇させないというだけでなく、従来の低カロリー甘味料のデメリットも改善した良品です。また、安全性も高く、妊婦さんやお子さんにも安心して使うことができます。
糖質制限ダイエットをサポートするラカントSを分析
ラカントSとは?
株式会社「サラヤ」が製造販売している天然素材の甘味料です。血糖値を上昇させずに甘味を出せるため、糖質制限ダイエットを行いやすくするアイテムの一つとしてもよく知られています。
ラカントSには羅漢果エキス0.8%とエリスリトール99.8%が配合されています。
商品名「ラカントS」の語源になった羅漢果(ラカンカ)はごく微量しか入っていないのですが、ごく微量でもしっかりと、甘味を出すための立役者としての役目を請け負っています。
羅漢果(ラカンカ)は砂糖の300〜400倍の甘さがある
この数字で羅漢果(ラカンカ)にごく微量しか入っていない意味がわかりましたよね。
羅漢果エキスの甘さの正体は、テルペングルコシド配糖体という食物繊維です。ラカンカをしばらく乾燥させたのち、火であぶってできたものが砂糖の300〜400倍の甘さを持っています。
また、他の甘味料の使用量は、砂糖の量1/3などとなっている場合がありますが、ラカントSは砂糖の甘さと同程度にしてあるため、換算する面倒臭さがありません。砂糖の量と同じ量を使えばいいのです。
カロリーの心配はいりません。テルペングルコシド配糖体は食物繊維であるため、消化器で消化吸収を受けず(エネルギーにならず)に腸に到達するため、ラカントSに配合された羅漢果エキスのカロリーはもちろん、「0」です。ご安心ください。
羅漢果は上海よりは南、香港に近い桂林地方に生息するウリ科の植物です。咳や喉の炎症を鎮め、不老長寿の薬として昔から重宝されています。
現在では、中国政府が羅漢果を生のままで輸出することを禁じているほどの希少価値の植物です。
ラカントSの主要成分エリスリトールとは?
また、なぜ、羅漢果エキスの相棒に「エリスリトール」が選択されたのかということも一緒に解説いたします。
エリスリトールは、糖の仲間でありながら血糖値を上昇させません。
エリスリトール自体にも甘味はあります。しかし、砂糖の75%の甘味しかありません。そのため、前述しました砂糖の300倍以上の甘味がある羅漢果エキスを加えて、砂糖の甘味に近づけました。
エリスリトールという呼び名がいかにも人工甘味料のように感じるのですが、羅漢果エキスと同じく天然の甘味料です。
ブドウやメロンなどの果実、キノコ類、味噌や醤油などの発酵食品にも含まれる糖アルコールです。
エリスリトールの母はブドウ糖です。ブドウ糖に水素を添加する(発酵)ことでエリスリトール(糖アルコール)が生まれます。
そのため、エリスリトールは糖の仲間だから「血糖値を上昇させるのでは」と、よく誤解されることがあります。
しかし、糖質の仲間でありながら、カロリーが「0」、血糖値は上昇させないと現在、厚生労働省が認めています。
ラカントS(エリスリトール)が甘いのに、カロリーがゼロの理由
普通、口から入った食物は消化吸収、その後にそれぞれの栄養素に応じた代謝をうけ、エネルギーとなって生命活動に勤しみます。
ところが、エリスリトールは体内に入っても消化吸収はほとんどされることがなく、代謝も受けないため、エネルギーにならず、そのまま、腸のほうに移動していきます。
その後は尿と一緒に排出されます。食物繊維と同じような作用機序で体外に排出されると考えてください。
その結果、カロリー(エネルギー)は「0」となり、血糖値も上昇しないというわけです。
糖アルコールの中でエリスリトールだけが血糖値を上げないといわれています。
羅漢果エキスの相棒にはエリスリトールが最高!
ラカントSにエリスリトールが使われたのは、カロリーがなくて血糖値を上げないからという理由だけではありません。
実は、エリスリトールはその甘味料の甘味を砂糖に近づけ、良質な製品に仕上げる働きをもっています。
そのため、エリスリトールを使用した甘味料や食品はたくさんあります。代表的な甘味料としてよく知られているパルスイートカロリーゼロも使用しています
では、エリスリトールのどんなところに甘味料の相棒としてのメリットがあるのでしょうか?
三菱ケミカルフーズ株式会社の研究に下記のような報告があります。
エリスリトールを入れずに、パルスイートカロリーゼロなどに配合されているアスパルテームだけだった場合、砂糖を口に含んだときの感じとは、違いがあったようです。
甘味の立ち上がりが遅いため、しばらくは甘味が感じられず、後味に苦味や金属味が残ってしまったというのです。
ところが、エリスリトールを加えることで先味が早く現れ、甘味をしっかりと感じることができるようになり、後味の苦味や金属味も解消されたという報告がありました。
従って、カリンカエキス単独よりは、エリスリトールも加えたほうが血糖値を上げないということだけでなく、味も良くなるということです。
参照「エリスリトールと高甘味度甘味料の併用による応用技術」
ラカントSは糖質制限ダイエットに利用できるか?
ラリントSがカロリーのない甘味料ということがわかりましたので、糖質制限ダイエットに利用できるということになります。
糖質制限ダイエットは糖質を制限することです。
調味料の砂糖にも糖質がたくさん、含まれているため、砂糖も当然ながら、摂り過ぎないようにしなければいけません。
そこで、カロリー「0」のラカントSを使用すると、糖質制限ダイエットの効果もあがります。
次はなぜ、糖質を制限すると、ダイエット効果が上がるのでしょうか?この仕組みがわかると、ラカントSが糖質制限ダイエットにいかに役に立つかがわかってきます。
糖質制限ダイエットにラカントSを活用する理由
制限する糖質についてわかりやすく説明します。
糖質とは?
炭水化物と糖質を混同していませんか?
実は、炭水化物の中に糖質と食物繊維があります。
たとえば、白ごはんは炭水化物です。白ごはんを食べると、血糖値が上がります。血糖値を上げるのは厳密に言えば、炭水化物の中の糖質です。
この糖質が体内でブドウ糖に分解され、エネルギーになります。
ブドウ糖が順調にエネルギーになっていく間はいいのですが、食べすぎたり、運動不足だったりすると、全てのブドウ糖がエネルギーに変わることができず、変わることができなかったブドウ糖は、筋肉や肝臓にどんどん蓄積されていきます。
ブドウ糖の蓄積が限界に達すると、中性脂肪に変わり、肝臓の周りに付着し(脂肪肝)、肥満度もエスカレートしていきます。
糖質を制限するとダイエットに役立つ理由
この過程を血糖上昇の観点から考えてみましょう。
糖質の多い食事をすると、体内で糖質がブドウ糖にまで分解され、血糖が上昇します。その血糖の上昇度合いに応じた量のインスリンが膵臓から分泌されます。インスリンはブドウ糖を脂質として蓄積することで、血糖を下げていきます。
要するに、食事をした後、しっかり運動してカロリーを消費すれば、血糖の上昇度合いは低く、その分、インスリンの分泌量も少なくてすむので脂質量も抑えられ、太ることもありません。
糖質制限ダイエットにラカントSが効果的な理由
このとき、糖質を含まないラカントSを砂糖の代わりに使用した食事をすれば、さらに血糖の上昇が抑えられ、インスリンの分泌量も少なくてすむことになります。
糖質制限ダイエットは、三大栄養素の中で真っ先にエネルギーとなる糖質(ブドウ糖)を制限したため、次にエネルギーとなる脂肪を消費することで体重を減らすダイエット法です。
しかし、糖質制限ダイエットもやり過ぎると、三大栄養素のバランスが崩れるため、健康を害します。
厳しい糖質制限ダイエットは素人判断でやるのは非常に危険ですが、ゆるい糖質制限ダイエットであれば、自宅でもできます。
ただ、注意点があります。それは薬やインスリン注射で血糖値をコントロールしている糖尿病の患者さんにとって、糖質制限ダイエットはNGです。低血糖をおこす危険性があります。
これで、ラカントSは糖質制限ダイエットのサポートができるとわかりましたので、今度はラカントSの取り扱いについて説明しましょう
ラカントSの使い方
ラカントSの使いやすさ
①砂糖と同じ甘さなので同じ量を使用します
換算する必要がありません。
例:砂糖大2=ラカントS大2)
②熱を加えた調理ができます
熱を加えることで甘味が減少したり、苦味が出たりすることもありません。そのため、シチューやおでんなどの煮込み料理、高温で焼くクッキーやケーキ作りもできます。
<補足>
クッキーなどをふっくらと焼き上げるコツ
クッキーなどを焼くとき、ラカントSだけで焼くよりは砂糖を混ぜて焼くと、ふっくらと焼きあがります。
砂糖を使いますが、ラカントSを使用したことで糖質が減るので、全て砂糖にして焼いたよりはカロリーも少なくなっています。
③ラカントSは液体と顆粒があり、用途によって使いわけます。
たとえば、煮物などは顆粒でもOKですが、酢の物など火を使わない料理やアイスドリンクに使用する場合は液体がおススメです。
ラカントSの安全性
ラカントSに使用されている羅漢果エキスは、サラヤの特許成分です。厚生労働省が発行している「食品添加物公定書」に掲載されており、原料の安全性の保証はされています。
※高純度羅漢果エキスの製造特許NO「第3502587」
また、糖アルコールは多量に摂ると、一時的に下痢が起きてしまうことがあります。しかし、ラカントSに配合されている糖アルコールのエリスリトールは小腸で約9割は吸収されるため、下痢症状や腸内のガスが出にくいと考えられます。
あと、気にかかるのが、妊婦さんやお子さんが使用する場合です。
生殖毒性やアレルギー試験をはじめとする安全性を保障する試験に合格していることから、使用可能です。
ただ、妊娠中という特殊な状態であり、一般食品でも予測不能なことがおきることがあるため、心配であれば、担当医師に相談してから使用しましょう。