カロリーはカロリーはどのくらい?はっさくでダイエットはできるのか?はっさくのカロリー、含有される糖質、脂質、タンパク質、はっさくを使ったお手軽レシピからダイエットに使う上での注意点など、分かりやすく解説します。
はっさくとは?はっさくの種類と旬
はっさくとは?
はっさくとは、広島県が原産の柑橘類でその果実は食用として広く親しまれています。他の柑橘類と比べると果肉の水分が少なく、甘みや酸味がある中に独特の苦みがあるのが特徴です。
元々は旧暦の八月八朔(ついたち)頃が食べごろだったためにそこから「八朔(はっさく)」という名がつけられたといわれています。
原産は広島県ですが、現在の日本では和歌山県が生産出荷量第一位となています。
はっさくの種類
・普通はっさく
一般的にはっさくといわれるはっさくがこの「普通はっさく」です。果皮は黄色が飼ったオレンジ色をしておりやや荒く厚いのが特徴です。
程よい酸味と甘み、苦みのバランスが良くパリパリとした食感で他の柑橘類と比べるとはっさくらしい癖のある味わいがあります。
・和紅八朔(紅はっさく)/農間紅八朔(紅はっさく)
元々のはっさくと比べると赤みの濃い色の果皮をしており、果肉の糖度が高めでみずみずしい食感となっています。
皮が厚いため、包丁やナイフなどで切り込みを入れないと剥きにくい反面、果肉がしっかりしているため、ジョウノウ膜(房)は剥きやすく食べやすいのが特徴です。
甘みが強いだけでなく酸味もしっかりとあるので濃厚な味を楽しむことができます。
・早生はっさく
酸味がほどよく効いており、酸味の裏から甘みがじわじわとやってくる味わいのあるはっさくです。
食感はシャキシャキとしており、その食感の良さが癖になるという方も多いですね。
普通のはっさくと比べると果皮が薄いため向きやすく、苦みが少ないのではっさくの苦みが苦手という方でも食べやすい特徴があります。
はっさくの旬
はっさくは、旧暦の「八朔」からその名がついていますが、実際の旬は1~4月頃が旬となります。
3月以降になると酸味が和らいできますので、酸味よりも甘みが強い方を好む方は3月以降に出回る八朔の方が食べやすいといえるでしょう。
はっさくのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?
はっさくのカロリー・糖質・脂質・タンパク質
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
はっさく(100g) | 45 | 10g | 0.1g | 0.8g |
はっさく(半分) | 44 | 9.745g | 0.1g | 0.78g |
はっさく(1個) | 88 | 19.5g | 0.2g | 1.56g |
はっさくでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?
ダイエット中にはっさくを食べる場合には、食後なら半分くらいまで、間食なら1個までなど食べるタイミングで食べる量を変えると良いですね。
はっさくは糖質制限ダイエットに向いているか?
しかし、1日の食事の中で摂取できる糖質量が限られていますので、どうしてもはっさくを食べたいという場合に食べるとし普段は積極的には食べない方が良いといえるでしょう。
はっさくのカロリーを他食材と比較
はっさくと他の果物とのカロリー比較(100gあたり)
食品 | カロリー |
---|---|
はっさく | 88kcal |
いよかん | 46kcal |
ぽんかん | 40kcal |
でこぽん | 50kcal |
バレンシアオレンジ | 39kcal |
みかん | 45kcal |
グレープフルーツ | 38kcal |
スイカ | 37kcal |
バナナ | 86kcal |
りんご | 54kcal |
柑橘類に関しては、どの果物もはっさくとカロリーはあまり変わりませんね。
一般的によく食べられる果物に関してもバナナがずば抜けてカロリーが高いくらいで他はそこまで変わりありません。
こうして比較してみるとカロリーに関しては、ダイエット中に果物を食べるならはっさく!と言い切れるほどではないのが分かります。
はっさくの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較
はっさくと他の果物との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
はっさく | 19.5g | 0.2g | 1.56g |
いよかん | 10.15g | 0.1g | 0.9g |
ぽんかん | 9.9g | 0.1g | 0.9g |
でこぽん | 12.2g | 0.1g | 0.9g |
バレンシアオレンジ | 9g | 0.1g | 1g |
みかん | 11.1g | 0.1g | 0.7g |
グレープフルーツ | 9g | 0.1g | 0.9g |
スイカ | 9.2g | 0.1g | 0.6g |
バナナ | 21.4g | 0.2g | 1.1g |
りんご | 10.77g | 0.1g | 0.2g |
脂質量、タンパク質量に関してはどの果物も大差はありませんね。注目すべきはやはり糖質量でしょう。
柑橘類で比較してみると、そこまで大差はありませんがぽんかんとバレンシアオレンジ、グレープフルーツの糖質量がやや低めとなっています。はっさくに関しては柑橘類の中では平均といったところですね。
一般的によく食べられる果物と比較すると、やはりカロリー同様、バナナに含まれる糖質量は圧倒的に高くはっさくの倍程になります。この中ではスイカが一番糖質量が低いことが分かりますが、はっさくと比べると極端に低いという訳でもありません。
栄養価で見るとダイエット中にはっさくを食べる場合には、食べる量に気を付ければ問題ないといえるでしょう。
はっさくの特筆すべき栄養素
「ビタミンC」の働きで脂肪細胞の成長を妨げる
はっさくには「ビタミンC」が豊富に含まれています。「ビタミンC」には、肌トラブルを改善する効果や抗酸化作用があることは既によく知られていますが、ダイエット効果があるということで最近再注目されている成分です。
ビタミンCの持つダイエット効果として大きいのは、脂肪細胞の成長を妨げることです。脂肪細胞はエネルギーとなるブドウ糖を摂り入れることで成長、つまり、脂肪を増やしていくのですが、ビタミンCにはこのブドウ糖を摂り入れることを防ぐ働きがあるのです。
そのため、はっさくに含まれるビタミンCを摂ることで脂肪細胞が成長しにくくなるため、結果的に太りにくくなるわけです。
はっさくに含まれる「ビタミンC」には食欲抑制効果も!
はっさくに多く含まれる「ビタミンC」には、レプチンといって満腹感を感じさせるホルモンの分泌量を減らす効果があります。
満腹感を感じさせるホルモンを減らすというと一見、ダイエットには逆効果では?と思われがちですが、実はレプチンの分泌量が多いとレプチンに対する感受性が低下してしまうため、結果、満腹感に対して鈍感になってしまい食べ過ぎてしまう傾向があります。
つまり、どんなにレプチンが分泌されても、鈍感になってしまうことで満腹感を感じずに太ってしまうということですね。
ビタミンCを摂ることで、レプチンの分泌量を抑えると鈍くなった感度が高まり満腹中枢の刺激を感じやすくなるため、食欲が抑制されやすくダイエット効果を高めることができるのです。
「クエン酸」がダイエットをサポート
はっさくには、「クエン酸」という成分が豊富に含まれています。「クエン酸」そのものには、ダイエットに有効な効果は残念ながらありません。しかし、ダイエットサポート成分としては優秀な働きを見せてくれます。
ダイエットを行う上で運動は欠かせないことですが、元々、運動を行う習慣のない方が運動を行うことで肉体的に負担が掛かりやすくなりますね。過度な運動はしていないのに、筋肉痛になってしまったり、いつまでも疲労が抜けないなんてトラブルが起こりやすくなります。
これは、慣れない運動を行うことで疲労物質が体内に蓄積されているため起こる症状ですが、はっさくに含まれるクエン酸には、体内に蓄積された疲労物質を除去する効果があります。
いつまでも疲労が抜けないとダイエットの妨げにもなり兼ねませんので、ダイエット中はいかに疲労を貯めこまないかが成功のポイントといっても過言ではありません。
そのため、はっさくに含まれるクエン酸は、ダイエットそのものに対する効果はなくてもサポート的存在として重宝できる成分なのです。
「ナリンギン」で食欲を抑え脂肪を燃やす!
はっさくには、「ナリンギン」という成分が含まれています。あまり聞きなれない成分かもしれませんが、ナリンギンとは、はっさくの苦み成分です。
このナリンギンには、ダイエットに有効な2つの効果を持っています。
1.食欲抑制効果
はっさくの苦み成分となる「ナリンギン」には、食欲を抑える効果があります。ダイエット中は、食欲との戦いという方も多く食欲に負けてダイエットを挫折してしまうケースも少なくありません。
ナリンギンを摂ることで自然と食欲を抑えることができますので、食事量や間食を減らすことができ、無理なくダイエットすることができます。
2.脂肪燃焼効果
ナリンギンには、脂肪燃焼を高める効果があります。脂肪は一度体につくとなかなか取れないものですが、脂肪燃焼効果の高い成分を摂りながら運動を行うことで効率的に脂肪が燃焼されダイエット効果を高めることができるのです。
はっさくのおすすめ調理方法・レシピ
ダイエットに有効な成分も含まれていますので、食事で手軽にはっさくを食べられるメニューを紹介します。
ダイエット中でも美味しく食べたい「新玉ねぎとはっさくのサラダ」
<材料(2~3人分)>
・新玉ねぎ 1個
・はっさく 1個
★オリーブオイル またはアマニ油 大さじ1
★クレイジーソルト 小さじ1
★レモン汁 小さじ1~2
<作り方>
1.新玉ねぎをスライサーでスライスし、水にさらします
2.はっさくの皮をむき、中のふく皮をむいて中身を取り出し一口大にカットします
3.新玉ねぎの水をきり、はっさくと混ぜ合わせ★の調味料を加えたらざっくり混ぜて完成です
はっさくでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由
はっさくはダイエットに向いている果物なの?
はっさくを食べるだけ痩せるということは残念ながらありませんが、ダイエット中の食事や間食として適度な量を摂り入れる分には、ダイエットに向いている果物だといえるでしょう。
但し、食べ方によっては太ってしまう可能性がありますので注意が必要です。
はっさくは、糖質を含む果物だということに注意
はっさくは、他の果物同様、糖質を含んでいる食物です。1個当たりに含まれる糖質量は22.43g程ありますので、ダイエットに有効な成分を含んでいるからといって食べ過ぎてしまうと太ってしまう可能性があります。
また、はっさくには酸味や甘みのほか、独特の苦みがありこの苦みが苦手という方の中にははっさくに砂糖をかけて食べるという方もいます。
しかし、前述した通り、はっさくそのものに糖質が含まれていますので、砂糖をかけてしまうと糖質の摂り過ぎとなってしまい太る原因となってしまいます。
はっさくを食べる際は、糖質量を意識して一緒に食べる食材や調味料では糖質の多いものは避けるようにしましょう。
また、一度に食べる量は半分を目安にすることをおすすめします。1個当たりのカロリーは88kcalですので、カロリー的に見ると丸々1個食べてしまっても問題ないように見えますが、糖質量は1個当たり22.43gあります。
糖質量を考えるとダイエット中は半分程度に抑えておく方が安心です。