にんじんのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質比較

野菜の中でも栄養たっぷりと言われるにんじん。にんじん一本あたりのカロリーや糖質はどれぐらいなのでしょうか?三大栄養素がどれぐらい含まれているのか、にんじんはダイエットに向いている食材なのか、詳しく見ていきます。

にんじんのカロリーや栄養素をチェック

にんじんのカロリーや糖質について

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
にんじん(100g) 37 6.5g 0.1g 0.6g
にんじん(1本146g) 54 9.49g 0.15g 0.88g
にんじんは100gでは37キロカロリーですが、一本を146gとすると54キロカロリーになります。野菜なので肉や魚などの食品よりもカロリーは低くなっています。同じ野菜の中では、ごぼうやレンコンよりは低カロリーですが、なすや大根、きゅうりと比べると少しカロリーがある野菜になります。
糖質はにんじん一本で見てみると13g程度と、やや高めになっています。

にんじんと他の野菜とのカロリー・糖質・脂質・タンパク質を比較

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
にんじん(100g) 37 6.5g 0.1g 0.6g
なす 22 2.9g 0.1g 1.1g
きゅうり 23 4.1g 0.2g 1.3g
大根 18 2.8g 0.1g 0.4g
ごぼう 65 9.7g 0.1g 1.8g
レンコン 66 13.5g 0.1g 1.9g
次ににんじんと他の野菜とカロリー・糖質・脂質・タンパク質を比べてみましょう。
大根が2.9g(17キロカロリーの場合)、なすが大根と同じ2.9g(22キロカロリーの場合)と、にんじんに比べると糖質は低い野菜が多いです。ごぼうは9.7g、レンコンは13.5gと同じ65キロカロリーでもレンコンの糖質は高くなっています。にんじんはごぼうとレンコンの間くらいの糖質量になっているため、他の野菜に比べると糖質は高めと言えるのです。
にんじんは糖質を多く含むことから、GI値も他の野菜に比べると高くなっています。その結果、血糖値を上昇させてしまう存在にもなるので、糖質制限中の人や糖尿病患者さんには食べ方に注意してもらいたいです。にんじんはカロリーと糖質が野菜の中でも高めということを知り、上手に食事で食べるようにしましょう。

にんじんの調理別にカロリー・糖質・脂質・タンパク質を比較

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
にんじんジュース(コップ1杯) 42 9.89g 0.2g 0.9g
にんじんの天ぷら(1個) 122 9.1g 8.6g 1.4g
にんじんのぬか漬け(15g) 6 1.5g 0g 0.1g
にんじんは、調理法やメニューによってもカロリーが異なります。
定番のにんじんジュースは、コップ一杯で42キロカロリーです。りんごジュースが約70キロカロリー、オレンジジュースが80キロカロリーほどと果汁ジュースに比べると、野菜であるにんじんジュースは低カロリーになっています。コップに2杯以上飲むとカロリーを多く摂取してしまうことになるので、1杯と決めて飲みましょう。また、同じにんじんでもぬか漬けの場合は6キロカロリーなのに対して、天ぷらにすると122キロカロリーと大きく数字が変わってきます。天ぷらにはにんじんだけでなく、衣や油のカロリーも加わるため、どうしてもカロリーは高くなってしまいます。にんじんは調理別によってもカロリーが大きく異なることを知り、食事での活用法を考えてみましょう。

にんじんに含まれる栄養素を見てみよう

にんじんは緑黄色野菜の一つになり、カロテンを多く含んでいるのが特徴的です。ビタミンA(βカロテン)を豊富に含んでおり、その量は100gあたり8600μgとなっています。ビタミンAは皮膚や粘膜を健康的に保ち、細菌やウイルスの侵入を防ぐ働きも持っています。さらに、体の免疫力を高めてガン予防にも効果が期待できるとされている、スーパー野菜なのです。その他に、動脈硬化や心臓病の予防にも効果的となっています。にんじんにはビタミンA以外にもビタミンCやビタミンEが含まれており、免疫力アップ以外に美肌効果も期待できます。食物繊維やミネラルも豊富なので、便秘対策にもおすすめです。
その他にも、にんじんには冷えやむくみ改善に有効なクマリンや目を守ってくれるルテインなどが含まれています。カリウムと鉄分も豊富に含んでいるため、貧血予防や血圧の調整をしてくれます。
にんじんにはたくさんの栄養素が含まれているので、糖質に気をつけながら食べるよう心がけたいですが、栄養豊富な野菜でもあるため日々の食事でも活用していきたいです。

にんじんはダイエットのときにおすすめな食材?

にんじんは糖質とカロリーがやや高めの野菜ということですが、ダイエットの時にはおすすめな食材と言えるのでしょうか?

にんじんだけ大量に食べるのはNG

ダイエットのときだけに限らず、にんじんだけを大量に食べるのはやめましょう。何事もやりすぎはいけません。にんじん自体糖質が高めの野菜となっているため、にんじんばかりひたすら食べているとダイエットにはなりません。1日に食べる量は、2本までと決めて料理に使いましょう。にんじんばかり食べていると糖質やカロリーの摂り過ぎになってしまうので、料理の中で適度に活用する野菜という位置づけで利用してみましょう。

にんじんを使ったメニューにも注意しよう

にんじんは和食にも洋食にも合う野菜で、万能です。にんじんはポテトサラダやマカロニサラダなどに入れることも多いですが、こういったサラダは糖質やカロリーが高いため、ダイエット中には負担となってしまいます。また、揚げるという調理法によってもカロリーは高くなってしまうので、できれば蒸す、焼く、煮るといった方法がおすすめです。にんじんはいろんなメニューに登場する野菜であるため、カロリーが高くなってしまうメニューに入れて食べるのは避けましょう。

生のにんじんの食べ過ぎにも要注意

にんじんは、食物繊維が豊富な野菜です。そのため、生の状態でたくさん食べると消化不良を起こしてしまうことがあります。特に胃腸の弱い人は、気をつけましょう。にんじんを食べるときはサラダを作って生で食べるよりも、加熱した料理を食べるようにしましょう。生のにんじんからは酵素が摂取できますが、食べ過ぎはよくありません。消化不良を起こすとダイエットどころではなくなってしまうので、気をつけましょう。

味付けが濃くなりがち

にんじんはさまざまなメニューに活用できる便利な野菜ですが、にんじんならではの香りを消すためについ味付けが濃くなってしまいがちです。甘辛いにんじんがご飯によく合うという人もいるでしょう。その結果、塩分の摂り過ぎになり、むくみとなってしまう恐れがあります。ダイエットの時にむくみは大敵となるので、にんじん料理を作るときは味付けを薄めにしておきましょう。ご飯によく合う味付けにすると、ついご飯を食べ過ぎてしまうという状態も招くので、できるだけ薄味を心がけて作りましょう。