ビール腹とは?脂肪がついてブヨブヨというよりもお腹周りがパンパンに膨れている状態のことを言われています。ビール腹は本当にビールが原因なのでしょうか。ビール腹の本当の原因とは?人間生理学と栄養学の観点から解説します。
ビール腹の原因ビールではない?なにげなく食べているアレ!
ビール自体のカロリー(エネルギーの単位)は350mlで142kcalとなっています。ご飯は100gあたり168kcalあり、350ml缶のビールとほぼ同じです。カロリーだけみると高く感じるかもしれません。
さらにビール(350ml)糖の量は砂糖に換算すると角砂糖3~4個分と言われています。この糖質が体に蓄積されていくため、ビール腹になると考えられていました。
しかし、International Life Sciences Instituteなど様々な機関による研究によると、ビール自体に含まれる糖質はそれほど原因ではないという意見もあります。もちろん飲み過ぎたらカロリーオーバーになり太る原因にはなりますが、ビールの苦味成分は満腹中枢を刺激する効果があるため過食を防ぐ役割もあります。
さらにアルコールは糖質と比べ体内で分解、消化するときの熱代謝(消化するために使われるエネルギー量)が4倍あります。つまり、アルコールを体内で分解、消化を行うためには糖質の分解、消化より4倍エネルギーを使うため、数値でみるカロリーと吸収されるカロリーの方が低く、太る原因がビールだけだとは言えません。
ビール腹が気になるのであれば糖質の総摂取量を調節しなくてはなりません。幸運なことに糖分の余分摂取によって蓄えられた脂肪はダイエットをしたときに先に落ちてくれる内臓脂肪です。各メーカーから発売されいているノンアルコールビールや、糖質ゼロまたはオフのものを選ぶと調節することが可能でしょう。
ビール腹の原因である糖分とは?人体の影響は?
糖分とはどのような働きがあるのでしょうか?糖とは「糖質」「単糖類」「多糖類」などの糖分の総称であり、体内に吸収され、ブドウ糖へと分解されます。
糖分は脳の働くエネルギーや体を動かすための重要なエネルギーとなる栄養素なのです。体に大切な「糖分」ですが摂り過ぎるとビール腹だけではなく健康にも大きな影響を与えるのです。
体内に取り込まれた糖分は分解されブドウ糖と呼ばれる糖分の一番小さい形になり、血中に溶け込み全身に運ばれていきます。全身に行き渡ったあと血中に残っている糖はインスリンと呼ばれるホルモンに取り込まれます。
エネルギーとして使われなかった糖は肝臓や筋肉に貯蔵されます。この貯蔵された糖は体を動かすときに一番最初に使われます。肝臓や筋肉は多くを貯蔵しきれないため入りきらなかった分を脂肪として体内に蓄積していきます。
糖は体に必要不可欠なので取り込んだ分、使うか脂肪として蓄積していきます。蓄積され続け脂肪過多になると、ビール腹や「肥満」と言われる原因になります。
ビール腹と呼ばれる内臓脂肪とは?皮下脂肪との違いと原因は?
内臓脂肪はいざという時のエネルギーの貯蓄のような役割を果たしています。内臓脂肪は素早くエネルギーを供給することができるため、短期的に運動する場合エネルギー補給としては糖分を取るとことは有効です。
しかし、内臓脂肪は皮下脂肪に比べ、「つきやすい」という、特徴がありますがその一方で落ちやすいという特徴もあるため、ビール腹の改善するのは比較的容易割と簡単と言えるでしょう。
皮下脂肪とは、皮膚の下に付く一般的に言われる脂肪とはこの事です。付きにくく落ちにくいという特徴があります。皮下脂肪は内臓脂肪に比べ時間をかけながら分解されエネルギーになるのです。すぐに使えないため長時間の運動時に少しずつ分解されエネルギーとして使われます。
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近年問題となっている生活習慣であるメタボリックシンドロームだけでなく、単純に健康の問題として内臓脂肪の増加が挙げられます。内臓脂肪は食事や運動などの生活習慣を改善することで減らすことができます。ここではその食事法と運動法についてご紹介します。
ビール腹を改善する方法①食事編
落とす方法は食事、運動二つを並行して行うと効果的です。
最近は糖質をカット、オフにしたビールがたくさんあります。日常的にビールを飲むのが止められない方は中身を変えて糖分の量を減らすのが良いでしょう。居酒屋などでは難しいですが、家で飲む時は変えてみるとカロリーや糖分制限ができます。
吸収されるカロリーが低いとはいえ、多量に飲めばその分カロリーは増えます。さらにおつまみとして唐揚げなどの肉類や油物が多い揚げ物を食べるとかなりのカロリーとなり、脂肪の原因となります。
肉や揚げ物だけでなく何品かを野菜を多く使ったおつまみに変えるようにすると多少カロリー制限ができます。また野菜に含まれる食物繊維は余分な脂肪分を吸収しそのまま排泄てくれますのでダイエットや脂肪を落とすには効果的な栄養素です。また食事や飲酒後にすぐに寝るのは止めましょう。
睡眠時には内臓が活発に働くため食事で最大限に栄養素を体に取り込むのに最適な方法なのです。言い方を変えると「最も太りやすくなる」方法でもあります。体を大きくすることが仕事でもある力士もこの方法を使います。
大量にちゃんこなどを食べたあとは1時間以上昼寝をして内臓を活発に動かし脂肪をつけて体を肥大させるのです。ビールやおつまみを食べてすぐに寝に入るのか極力避けましょう。食事を気をつけることは糖分やカロリーの摂取量を抑えてくれるのです。
ビール腹を改善する方法① 運動編
運動であれば筋トレでも有酸素運動でもどちらでも構いませんが、初心者の方や久々に運動をしようと思う人は有酸素運動の方が始めやすいでしょう。体力が付いたら筋トレで太りにくい体を作るという順序が良いでしょう。最初は有酸素運動で脂肪を効率的に落としていきましょう。
有酸素運動をする上で重要なのは強度よりも時間です。キツいジョギングを30分より、6〜7km/h程度の早歩きのウォーキング1時間の方が消費カロリーは多いです。
内臓脂肪が多いことにで生活習慣病のリスクが高くなるので予防の為にもオススメです。ウォーキングなどによって体力が付き運動のハードルが下がってきたら筋トレを始めてみましょう。
筋肉を増やし普段の生活をアクティブにすることで新しい脂肪をつけにくくする効果があります。運動をする時間が取れない方は駅までの歩き方を変え少し歩幅を広くしてみたり、1日1回は階段を使うようにするなど普段の生活を見直すのもビール腹改善をはじめとする、ダイエットに効果的です。
ランニングは非常にダイエットに効果的です。ウォーキングをするよりも、ランニングのほうが消費カロリーを上げやすく、ダイエット効果ははるかに高いです。今回は、こういったランニングの消費カロリーとダイエット効果について、くわしく解説していきます。
ビール腹だけの原因じゃないビールの飲み過ぎの影響
アルコールの分解は肝臓で行われます。これ以外にも消化した栄養素をエネルギーに変換する「代謝」を行うのもこの肝臓なのです。
毎日ビールをたくさん飲み続けると休む暇のない肝臓は疲労して機能が低下していきます。肝臓は休ませることで機能を回復しますので「休肝日」をもうける事は効果的です。週に1~2日はアルコールを取り入れずに肝臓を休ませ回復させてあげましょう。
アルコールだけではなく消化に悪い、肉類などもできれば避けましょう。このときに野菜食で量も控えめに摂ることで肝臓への負担を減らすことができます。
ビール好きの方には辛い日になるかもしれませんが自分の見た目、健康を気にしてあげるのも重要なことです。辛い休肝日を終えて次の日の我慢した分、格別な美味しさを感じましょう。
ビールなどに含まれる糖分は吸収されやすく蓄えられやすく、エネルギーとして使われやすいのでよくも悪くも習慣が顕著に出てきます。内臓脂肪過多は多くの病気のもとになるため少しずつ減らしビールを美味しく飲むために健康に気をつけましょう。
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