いろんな料理に活用できる万能食材とも言えるベーコン、糖質制限ダイエットには向いている食品なのでしょうか?ベーコンやその他の加工肉の糖質、脂質、タンパク質などを比較しながら、ベーコンがダイエットに向いている食品と言えるのかどうか探ってみます。
ベーコンとは?カロリーってどれぐらい?
ベーコンとは?ハムとの違いって何?
ベーコンは炒めても煮ても、蒸しても美味しい食べ物で、困った時のお助け食材として冷蔵庫に常備している家庭も多いでしょう。どんな食材とも合い、ベーコンの旨みを味わうことができます。そのベーコンとは、豚バラの部分を使用し、燻製熟成で仕上げてあるのが特徴です。塩漬けして熟成させてから燻製にするので、程よいしょっぱさを感じられます。ベーコンは燻製されているので、保存食としても重宝されます。
一方、ハムはというと、ハムに使用される部位は豚もも肉やロース肉となっており、塩漬けし熟成させた後に型に詰めて燻製させます。その後スチームで蒸してボイルされたものが、ハムなのです。ベーコンと違い、ハムは一度加熱された加工食品となっています。
ベーコンにも種類がある
ベーコンというと肉を燻製加工したものというくらいしか思いつきませんが、使用している部位によって種類が異なります。一般的にベーコンに使用される部位は、豚バラ肉となっています。しかし、豚バラ肉以外の肩部分やロースでもベーコンは作ることが可能です。ベーコンの脂が気になる時には、豚バラ肉ではなく肩部分から作られているものを選ぶとカロリーを抑えることができます。ベーコンにも種類があり、それぞれカロリーが異なるので、ダイエットに向いている部位を知ってベーコン選びをしてみましょう。
ベーコンのカロリーはどれぐらい?
食品 |
カロリー |
糖質 |
脂質 |
タンパク質 |
ベーコン(1枚17g) |
69 |
0.05g |
6.65g |
2.19g |
ベーコン(100g) |
69 |
0.05g |
6.65g |
2.19g |
塩分や脂味をしっかり感じられるベーコン、カロリーが高いように思われますがどうなのでしょうか?ベーコンは豚バラ肉を使用して作られているため、高カロリー食品と言えます。ロースベーコンになると、100グラムあたり211キロカロリーにもなります。ベーコン1枚だと平均50~60キロカロリーとなっているので、高カロリーな食品です。ベーコンに使用される部位によってもカロリーは異なり、ダイエットをしているときにどうしてもベーコンを食べたいのならカロリーが低い部位を選ぶ必要があります。
ダイエット中は一日の摂取カロリーはどのくらいにするべきか?
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
ベーコンやその他の加工肉、糖質や脂質、タンパク質量はどれぐらい?
ベーコン以外の加工肉、糖質や脂質、タンパク質量をチェック
食品 |
カロリー |
糖質 |
脂質 |
タンパク質 |
ベーコン(1枚17g) |
69 |
0.05g |
6.65g |
2.19g |
ベーコン(100g) |
69 |
0.05g |
6.65g |
2.19g |
ロースベーコン(1枚25g) |
53 |
0.8g |
3.65g |
4.2g |
ロースベーコン(100g) |
211 |
3.2g |
14.6g |
16.8g |
ショルダーベーコン(1枚20g) |
37 |
0.5g |
2.38g |
3.44g |
ショルダーベーコン(100g) |
186 |
2.5g |
11.9g |
17.2g |
魚肉ハム(1パック130g) |
205 |
14.43g |
8.71g |
17.42g |
魚肉ハム(100g) |
158 |
11.1g |
6.7g |
13.4g |
ウインナー(1個18g) |
58 |
0.54g |
5.13g |
2.38g |
ウインナー(100g) |
321 |
3g |
28.5g |
13.2g |
サラミ(1枚7g) |
35 |
0.15g |
3.01g |
1.78g |
サラミ(100g) |
497 |
2.1g |
43g |
25.4g |
部位によってカロリーが異なるベーコン、脂質はロースやショルダーといった部位になると高くなりがちですが、糖質が意外にも少ないのが特徴的です。また、魚肉ハムに関してはベーコンよりは低カロリーになっており、糖質を多く含んでいるのが特徴となっています。サラミは497キロカロリーと高カロリーになっていますが、タンパク質量も25.4グラムと他の加工肉に比べると多く含まれています。同じ加工肉であっても、使われている部位や加工方法によってカロリーや糖質、脂質、タンパク質量は少しずつ異なるのです。ベーコンよりもさっぱりと食べられる魚肉ハムは低カロリーに思われがちですが、実際は高カロリーな食品になるので覚えておきたいですね。こうしてみると、ベーコンは高カロリーな食品ではあるものの、糖質は他の加工肉ほど含まれていないのです。
ベーコンは糖質制限ダイエットに向いている?
高カロリーな食品とされているベーコン、糖質制限ダイエットには向いている食品と言えるのでしょうか?
意外にもベーコンは糖質制限ダイエットに向いている食品
ベーコンは高カロリーですが、低糖質な食品となっています。よって、糖質制限ダイエットを行う際には向いている食品と言えるのです。たとえばロースベーコンには100グラムあたり糖質が3.2グラム含まれていますが、他の加工肉の方が多く含まれているケースも多いです。加工肉全体が糖質が高めとなっている中、ベーコンは比較的低糖質になっています。。ジューシーな脂と旨みが凝縮されているベーコンは、毎日の食卓で大活躍する存在です。糖質制限ダイエット中には避けたい食品なのでは?と思われがちですが、食べ過ぎを控えて上手に食べると大丈夫です。
糖質制限ダイエット中、ベーコン以外の加工肉には注意しよう
ベーコンは高カロリーでありながらも低糖質となっているため、糖質制限ダイエット中には活用できる食品です。食べすぎに注意して利用すると、糖質制限ダイエット中も安心して食べられるベーコン、日々の料理でも使用することができるので助かります。しかし、ベーコン以外の魚肉ハムやサラミなどは糖質がやや高めとなっているので、糖質制限ダイエット中にはできるだけ避けるようにしたいです。ベーコン以外の加工肉にはどんなものがあるのか、どの加工肉に糖質が多く含まれているのかを把握し、ダイエットに役立ててみましょう。
ベーコンを食べながら糖質制限ダイエットを成功させるコツ
高カロリーでありながらも低糖質なベーコン、糖質制限ダイエットのときにも食べられる食材として嬉しいですよね。そんな糖質制限ダイエットを無事成功させるには、ちょっとしたコツがあります。そのコツを守ることで、糖質制限ダイエットがよりスムーズに続けられるのです。
糖質制限ダイエットでは糖質の摂取を控えないといけないので、炭水化物の食べ過ぎには注意しましょう。たとえば、夕飯のご飯を半量にしたり、おかずをしっかり食べるようにするだけでも、糖質の過剰摂取は避けられます。ベーコンを適度に食べながら、糖質が多い食品(ご飯やパン、麺類)の摂取をコントロールすることで、糖質制限ダイエットを成功させることができるのです。
糖質制限ダイエット中に注意したい肉類とは?
ベーコンは上手に活用することで糖質制限ダイエット中にも食べて良い食品となっています。では、反対に肉類で避けるようにしたい食品には何があるのでしょうか?
ポイントはジューシーで脂がたくさん含まれている肉類です。牛カルビや豚バラ肉、牛サーロインに鶏ももにく、想像しただけでも脂がたっぷりなのがわかるでしょう。このように脂を多く含む肉類は、カロリーが高くなってしまうので頻繁に食べるのは控えたいです。脂がたっぷりのお肉はご飯ともよく合います。そのため炭水化物も食べ過ぎてしまうことになるので、糖質制限ダイエットは続けられなくなります。ベーコンの食べ過ぎに注意しながら、その他の肉類を選ぶ際にも慎重になりましょう。
ベーコンのおすすめレシピ&食べ方
糖質制限ダイエットに向いているベーコン、おすすめレシピを2つ紹介します。合わせて、どのような食べ方をするとダイエットができるのかも解説します。
糖質制限 豆乳スープ
ここに紹介する野菜以外にも残り物でスープが作れてしまうので、ベーコンを少なめ、野菜多めといった配分にして作っても良いでしょう。
材料(2人分)・・・ブロッコリー1/2房、しめじ1/2パック、ベーコン1パック、水400cc、豆乳300cc、塩コショウ少々、コンソメ小さじ1、ガーリックパウダー少々、オリーブオイル大さじ3/4
作り方
①しめじ、ブロッコリー、ベーコンは食べやすい大きさに切る。
②鍋にオリーブオイルをしき、ベーコンを塩コショウで味付けしながら炒める。
③ベーコンに火が通ったところでしめじ、ブロッコリー、水、コンソメを加え沸騰させる。弱火にしてから豆乳を入れて、塩コショウ、ガーリックパウダーを加えたら完成。
低糖質ペペロンチーノ
パスタやベーコンを糖質0のものにすると、糖質制限ダイエットにはおすすめです。唐辛子やニンニクの風味で、ダイエット中も満足できるパスタです。ダイエット中でも麺類を食べたいという時には、満足できるパスタになっています。
材料(1人分)・・・パスタ(糖質0であると良い)100グラム、ベーコン2枚、アスパラ2本、にんにく少々、赤唐辛子1/2本、オリーブオイル小さじ2、コンソメ少々、塩コショウ少々
作り方
①アスパラは食べやすい大きさに斜め切りにする。ベーコンは1センチ幅くらいに切っておく。ニンニクと唐辛子はみじん切りに。
②フライパンにオリーブオイル、ニンニク、唐辛子を入れて炒めたら、ベーコン、アスパラを入れる。
③最後にパスタを加え、塩コショウ、コンソメで味付けする。少し薄味にすると、ベーコンの塩気と香辛料のスパイシーさが引き立つ。
どの調理法が糖質制限ダイエットには良い?
ベーコンは炒めて美味しいというイメージがありますが、糖質制限ダイエット中は調理法にも注意していきたいです。では、ベーコンを調理する際、どの方法がよいのでしょうか?
ベーコンは糖質は低めでもカロリーは高い食品です。そこで、ダイエットをしているときはできるだけ余分な脂を落とした状態で食べるようにしたいです。ベーコンは炒めるというのが定番の調理法になりますが、いろんな野菜と一緒に蒸してみましょう。ベーコンは蒸すとふんわり柔らかくなり、野菜に何もつけなくてもベーコンの塩気で食べることができます。炒めるという調理法からちょっと変わって、蒸してみることをおすすめします。
ベーコンで太る理由や食べる際の注意点について
糖質制糖質ダイエットの際にも有効活用できるベーコン、太ってしまう理由や食べる際の注意点もあるので紹介しましょう。
ベーコンで太ってしまう理由とは
ベーコンで太ってしまう理由として、カロリーが高いこと、添加物がたくさん含まれていることが挙げられます。低糖質であっても高カロリーなので、食べ過ぎると太ってしまうのです。ベーコンは1枚では物足りなくて、つい2枚3枚と食べたくなってしまうので危険です。食べ過ぎを防ぐために、ベーコンと一緒に野菜も多めに食べるようにしましょう。ベーコンを食べたい時には1枚と決めて食べるのも良いでしょう。
ベーコンだけでは栄養不良になる場合もある
ベーコンは万能食材で、食卓が寂しいときにも活躍してくれます。しかし、食べ過ぎると太りやすくなってしまうので量には注意したいです。さらに、ベーコンはパッケージの成分表示を見てもらってもわかるように、添加物がたくさん入っています。添加物を多く摂取することになるので、ベーコンだけ食べていると栄養不良になってしまいます。太らないように注意するポイントと重複になりますが、ベーコンだけでなく野菜や大豆製品なども積極的に食べるようにしましょう。
ベーコンを調理する前に熱湯にくぐらせる
ベーコンを美味しく食べながらダイエットを成功させるには、余分な脂を極力取り除くことがポイントとなります。そこで、調理に入る前に、熱湯にくぐらせて余分な脂を落としておきましょう。この一手間を加えるだけで、ベーコンのカロリーはぐんと下がります。熱湯にくぐらせた後に炒めたり、煮たり、今まで通りの調理法で料理をできるので、熱湯を使って脂を落とすようにしてみましょう。