【プロトレーナー解説】チートデイの正しいやり方を知っていますか?ダイエットを行っていれば必ず起こる停滞期。頑張っているのに全然痩せない!という経験をしたことあるかと思います。その停滞期を脱出するチートデイについて解説していきます。
ダイエットを頑張っているのに最近あまり体重が減らなくなってきました…
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
それは停滞期ですね。ダイエットをすると誰でも経験することです。
え!?そんなことがあるんですか?停滞期はどうやって脱すればいいのでしょうか?
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
あります!「チートデイ」というダイエットの停滞期を脱出する方法について解説します。
停滞期が起こる理由
人の身体には自分の命を守るための機能『ホメオスタシス(恒常性)』が働いています。急激に体重を減らしていくと身体は飢餓状態だと思い込み、このホメオスタシスが働いて体重減少を止めるのです。食事の量が減っても生き延びられるようにする機能であり、生きていくためには重要な機能なのです。
それでもダイエット中の方にとってはありがたくない機能に思ってしまいますよね。これが停滞期の原因になります。
停滞期が起こる時期
個人差はありますがダイエットを始めて1ヶ月前後、体重の約5%減少したくらいで停滞期になる方が多いです。糖質制限などでダイエットを始めてすぐは体重はすんなり3〜5kg落ちていきます。しかも停滞期は2週間〜人によっては3ヶ月ほど続くこともあります。順調に落ちていた体重が急にピタッと落ちなくなるのでダイエットのモチベーションが下がり、この停滞期の壁を乗り越えられずダイエットをやめてしまう方が多いのでダイエットを失敗してリバウンドをしてしまうのです。
停滞期になってしまったら
体重が落ちなくなったからといって焦る必要はありません。今までと同じ食事や運動を続けるようにしましょう。ここで焦って余計に食事を制限したり運動量を増やすとより身体は飢餓状態だと思ってしまいます。低血糖やストレスの原因にもなりかねません。停滞期が来るのはダイエットが成功している証拠なので焦らず続けていきましょう。
停滞期を乗り越える方法!チートデイとは
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
ではここからチートデイについて具体的に見ていきましょう。
チートデイとは
チートデイは簡単にいうとドカ食いをすることなので失敗をすればリバウンドの原因にもなり兼ねません。正しい方法でチートデイを行うためにしっかりと把握してから行うようにしましょう。
チートデイの効果
停滞期を脱出する以外にも効果は様々です。チートデイによって食事を摂取する量が増えるので代謝を上げる効果があります。停滞期に入ると身体は省エネモードなのでどうしても代謝は下がりやすくなります。食事を摂ることにより下がっていた代謝を上げ、カロリーの消費量を増やす効果もあります。また、ストレス発散の効果もあります。食べたいものを我慢することが多くなるダイエットですがチートデイは我慢していたものを食べることができるのでストレスを発散しながらダイエットのモチベーションを上げることができるのです。
チートデイを行なっていい人はどんな人?
まずチーティングをしていい人について以下の3つを説明していきます。
○チーティングをしていい人
①現在ダイエットをしていて停滞期に入っている方
②普段の食事やカロリーを記録して把握できている方
③チートデイ翌日からまたダイエットの気持ちに切り替えられる方
1つ目に必ず停滞期に入っていることを確認しましょう。体重の5%減量していない方が体重が減らない原因は停滞期ではない場合もあるのでしっかり把握するようにします。停滞期に入っていないのにチートデイを行なってしまうと失敗の原因になります。
2つ目にダイエット中の食事の管理がしっかりできている方です。食事や糖質制限をしている方は普段どれくらい摂取しているかを把握する必要があります。ノートやスマートフォンなどのアプリなどでも記録できますし、食事のカロリーなどは調べれば大体のものは分かります。簡単にでも記録をつけるだけでもモチベーションも上がりやすいですよ。
ダイエットを決意しても、目標体重になる前に挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、ダイエットノートを作ることです。ノートに食事内容や目標を書くことで、挫折せずに痩せることができるのです。今回はそんなダイエットノートの作り方をご紹介します。
脱停滞期!チートデイのやり方
高山 菜緒監修トレーナーからのアドバイス
日本赤十字社救急法救急員 健康運動実践指導者 オープンウォーターダイバー 一般社団法人ボディリラクゼーション従事者安全安心機構 全米ヨガアライアンス200
自分がチートデイを行なっていい条件に当てはまったらチーティングのやり方を見ていきましょう。基本的にはチートデイの日は好きなものを好きなだけ食べていい日ですが食べることにもいくつか条件があります。
①基礎代謝量の3倍のカロリーを摂取する
身体を騙すためにチートデイの日は自分の基礎代謝量の3倍のカロリーを摂るようにします。基礎代謝量が1200Kcalだとしたら1200×3=3600Kcalを摂るようにしましょう。ダイエットをしていると自然に胃の大きさが小さくなるので以前より食べれなくなっていることが多いです。お腹がいっぱいになったり食べたらリバウンドするのではないかと思い込んで中途半端な摂取カロリーしか摂れないとチーティングの効果はなく身体を騙すことができずに終わってしまうので失敗してしまいます。チートデイを成功させるためにはしっかりとカロリーを摂取するようにしましょう。
②高糖質・高タンパク・高脂質を心がける
基本的には好きなものを食べていいのですが、身体にエネルギーを入れることが目的なので普段摂らない糖質・タンパク質・脂質をたくさん摂取しましょう。しかし脂質は直接エネルギーになりにくいので脂質の多い揚げ物やケーキなどの生クリームの摂りすぎには注意が必要です。
③チートデイを行う時間・頻度の目安
チートデイは基本的に1日かけて食べ物を摂取するようにしましょう。朝昼晩で食べたいものを計画してから3食バランスよくカロリーを摂ることによって成功に繋がります。1番食べたいものを昼に食べて2番目に食べたいものを夜に食べるようにしましょう。急に食べていなかった糖質を胃に入れるとびっくりしてしまうのでスープやサラダなどを食べてからメインを食べると胃を痛めにくくなります。
また、チートデイを行うタイミングは特に決まりはないのですが2週に1度のペースで行う方が多いようです。無理矢理行う必要もありませんが仕事の付き合いや友達との飲み会などがある日にチートデイを合わせて行うようにすれば外食でもストレスなく過ごすことができると思います。毎日体重や体脂肪を記録してチートデイを行なうべき日をきちんと把握することが重要です。
チートデイ失敗!?その原因とは
失敗してしまう原因として大きく分けて3つあります。
①体脂肪率が男性25%、女性35%以上の人
②普段摂取カロリー<消費カロリーになっていない人
③停滞期になっていない人
ダイエット中でも体脂肪率が高い人はチートデイはあまり必要ありません。チートデイはあくまで痩せてからさらに減量をしやすくするための手段になるので体脂肪率が高い人は特に必要ないと言われています。
上記でもいくつか紹介しましたが中途半端にカロリーを摂るだけでは身体は騙せず失敗しやすいです。基本的に自分の食べたいものを食べましょう。食べたら太るんのではないかと量を減らしたりしても失敗しやすいのでこの日だけは食べることを楽しみましょう。
まずは自分の基礎代謝量を知っておきましょう。ネットで調べると年齢・身長・体重を入力すると基礎代謝量が計算することができます。またチートデイ翌日から元のダイエットの食事に戻せなかった方もリバウンドしやすくなります。食べることが好きで翌日からの食事に歯止めが効かない方や計画的にチートデイを実行できず適当に行ってしまうのであれば普段通りの食事制限や運動を続ける方がいいでしょう。
自身の基礎代謝の調べ方については以下の記事に詳しく解説してありますので、ぜひ参考にしてください。
ダイエットを成功させたいならまずは身の基礎代謝量を知ることが重要です。代謝量を知り、その元で食事制限などを始めると、無理なく痩せられる可能性が高くなります。また、自身の基礎代謝量を上げる方法についても紹介するのでこの機会にぜひダイエットを楽にしましょう!
チートデイを成功に導くために
○停滞期に入っていることを確認する
○体重の5%減量してから行う
○事前に計画をしてから1日だけ行う
○体脂肪率が高すぎる場合はチートデイは必要なし
○基本的に食べたいものを好きなだけ食べる
○翌日から食事制限や筋トレなどの運動を続ける
○チートデイを楽しむ
○食事の管理と適度な運動を続ける
チートデイのやり方をしっかり把握して食事を楽しみましょう。食べることを楽しむことで精神的にも楽になりますしダイエットを続けるモチベーションも上がるでしょう。もちろん食べた次の日は2〜3kg体重が増えると思いますがこれは食べたものの重さであって脂肪がついたわけではないので焦る必要はないです。食べたものは口にしてから大体3日〜2週間ほどで脂肪に変わると言われています。翌日からまた食事の管理や運動を行えば停滞期を抜けてまた体重は落ちていくと思いますよ。焦らずにしっかり自分の身体を管理しながら誘惑に負けずに理想のボディを目指しましょう。
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