たこのカロリーは?たこでダイエットはできるのか?たこのカロリー、糖質・脂質・タンパク質等の栄養素、ダイエットに効果的な調理方法、レシピ、たこダイエットの注意点、たこで太ってしまう理由を解説します。
たことは?たこの種類と旬
たことは?
足の多い魚介類でたこと似た食材としてはイカが挙げられますが、イカ類とは異なります。
また、日本人にとってたこはとてもポピュラーな食材の一つですがたこを食べる風習のない国というのは意外と多く、たこを食べない国の人々にとって「何であんなものを食べるの?」という印象を持たれやすい傾向にあります。しかし、日本ではたこを使った料理は多く、味がたんぱくなことから様々な味付けに合うため、たこ料理はとても多いですね。
そんなたこですが、美味しく食べることのできる食材という印象はあるものの、ダイエットに適した食材というイメージはあまり持たれていない方が多いのではないでしょうか。
本当にたこを食べることでダイエットすることができるのか?たこのダイエット効果やその方法について詳しく紹介します。
たこの種類
・まだこ
最もポピュラーなたこで一番食べる機会の多いたこだといえます。
食べ方としては、刺身や煮込み、南西部地方では干した状態で炊き込みご飯などにも使われています。
・みずだこ
たこの種類の中で最も大きいたこです。北海道近海で獲れることが多く、食感としては水分が多いため柔らかいのが特徴です。
酢だこや茹でだこで食べられることが多いですね。
・やなぎだこ
たこの種類の中では小ぶりのたこで、北海道から三陸沖で獲れます。茹でた状態で流通されるため、酢の物やたこ焼き、から揚げなどに使われることが多いたこです。食感はまだこよりも柔らかい特徴があります。
・いいだこ
体長10~20cmと小ぶりのたこで、加熱しても硬くなりにくいことから、おでんや煮つけによく使われるたこです。
癖がないため、食べやすい特徴があります。
たこの旬
まだこといいだこは、冬から翌年の春頃まで、みずだこは冬、やなぎだこは秋から翌年の春までと種類によって多少異なりますが、夏以外の季節といったところですね。
たこのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?
たこでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?
以下で解説しているたこの食品分析を見ていただくと分かる通り、たこはカロリーが低い上、ダイエットの大敵とされる「糖質」の含有量も多くありません。
そのため、たこを食べる分には太りにくいため、ダイエットのサポート食材として適しているのです。
たこのカロリー・糖質・脂質・タンパク質(100gあたり)
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
たこ | 82 | 2g | 1.04g | 14.91g |
注目すべき点は含有される糖質量とタンパク質量ですね。ダイエットを行う上で大切なことは、糖質の摂り過ぎに気を付けることとタンパク質をしっかり摂ることです。
糖質の摂り過ぎは、脂肪を増やす原因となりますしタンパク質が不足すると筋肉の働きが低下するため脂肪燃焼効果が減少し痩せにくくなります。
たこは、太る原因となる糖質量が少なく、脂肪燃焼をサポートするタンパク質量が多いことから、ダイエットサポート食材として有効だといえるのです。
たこのカロリーを他食材と比較
たこと他の魚介類とのカロリー比較(100gあたり)
食品 | カロリー |
---|---|
たこ | 82kcal |
いか | 88kcal |
カニ | 65kcal |
えび | 87kcal |
ほたて | 79kcal |
これらの食材の中では、カニがやや低め程度でイカなど他の食材と比べてもあまり大差はありませんね。
たこの調理方法別のカロリー比較(1人前)
食品 | カロリー |
---|---|
タコのマリネ(小鉢一杯140g) | 135kcal |
たこわさ(小鉢一杯30g) | 21kcal |
たこの刺身(100g) | 77kcal |
たこ焼き(8個120g) | 317kcal |
たこわさやたこの刺身に関しては、たこ自体のカロリーが主となるためそこまで高カロリーにはなりません。
しかし、たこのマリネやたこ焼きとなるとカロリーが一気に高くなります。マリネに関しては、オリーブオイルを使うためどうしても高カロリーとなってしまいます。但し、オリーブオイルは油とはいえダイエットに適した油の一つとされていますので、そこまで気にする必要はないでしょう。
問題はたこ焼きですね。たこ焼きは糖質の高いたっぷりの小麦粉を使い多めの油で焼いていくため、糖質量、脂質量ともに一気に跳ね上がります。そのため、高カロリーとなるため、ダイエットには適さない食べ方となってしまいますね。
たこの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較
たこと他の魚介類との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
たこ | 2g | 1.04g | 14.91g |
いか | 0.2g | 1.2g | 18.1g |
カニ | 0.3g | 0.3g | 14g |
えび | 0.91g | 1.01g | 13.61g |
ほたて | 1.65g | 0.99g | 14.85g |
こうしてみると、カロリー同様どの魚介類もそこまで大差はないのが分かります。
たこの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
タコのマリネ(小鉢一杯140g) | 5.88g | 6.59g | 12.04g |
たこわさ(小鉢一杯30g) | 0.4g | 0.23g | 4.22g |
たこの刺身(100g) | 0.1g | 0.7g | 16.4g |
たこ焼き(8個120g) | 44.98g | 8.19g | 12.57g |
たこわさとたこの刺身に関しては、主となる食材がたことなるため、糖質、脂質共に低くタンパク質に関しても重量を合わせると大差はありませんね。
たこのマリネに関しては、糖質、脂質共にやや高くなります。これは、マリネに使う野菜の糖質とオリーブオイルの脂質によってやや高めになっているのです。
たこ焼きに関しては、1個当たりの栄養素はたこよりも小麦粉が主となるため、糖質量がグンと上がります。更に、たこ焼きを焼くために油を使用しますが小麦粉は油を吸収しやすいため、脂質量も高くなってしまいます。
たこの特筆すべき栄養素
脂肪燃焼に欠かせない「ビタミンB」を含有
ビタミンBには、体に入ってきた糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変換される働きをサポートする役割を担っており、余分な糖質や脂質を体内に蓄えることを防ぐよう働きます。つまり、ビタミンBを多く含むたこを食べることで、体に余分な脂肪をつきにくくすることができダイエット効率を高めることが期待できるのです。
また、体内でビタミンBが不足するとストレスを感じやすくなるため、ダイエットの大敵ともなるストレスを解消するためにもビタミンBを含むたこを摂ることは有効です。
血中コレステロールを下げる「タウリン」が豊富
また、血中コレステロールが高いことで血液がドロドロの状態が続くと、命に係わる重篤な疾患の発症リスクを高めるため、放っておくことはできません。
このようにダイエットの大敵であり、重篤な疾患の原因となる血中コレステロールですが、「タウリン」という成分を摂ることで正常化することができるといわれており、たこにはこの「タウリン」という成分が豊富に含まれています。
たこに含まれるタウリンを摂ることで、血中コレステロール値が正常になるということは血液がさらさらの状態となりますので、新陳代謝が高まり痩せやすく太りにくい体内環境を作ります。
また、命に係わる重篤疾患の発症リスクも下げることができるため、健康にも最適です。
たこのおすすめ調理方法・レシピ
ダイエットを目的としてたこを食べるなら「刺身」か「茹でだこ」で食べる
そのため、たこをダイエット目的として食べるなら、たこに含まれる栄養素を最大限に生かした調理法で食べることが良いといえます。
刺身や茹でだこでしたら、使う調味料は醤油やわさび、酢味噌などが主で更に少量となりますので、糖質や脂質の摂り過ぎを防ぎダイエット効果を高めることができます。
たこダイエットでおすすめのレシピ「野菜とたこのバルサミコマリネ」
<材料(4人分)>
・ゆでだこ 150~200g
・きゅうり 1~2本
・トマト 1個
・玉ねぎ 1/2個
★オリーブオイル 大さじ1
★バルサミコ酢 大さじ3
★クレイジーソルト 小さじ1
★ブラックペッパー お好みで適量
<作り方>
1.たこは塩もみ(分量外)したあと水けをきりぶつ切りにします
2.きゅうりとトマトは乱切りに、玉ねぎはスライサーでスライスして水にさらしておきます
3.たこと野菜、★の調味料をボウルに入れてざっくり混ぜ合わせたら完成です
また、バルサミコ酢には、血行促進効果や脂肪燃焼効果、血糖値上昇効果などがあるため、ダイエットにも適した調味料です。
たことの相性も良く、更にダイエット効果の高い調味料を使うことで効果的なたこダイエットを実践することができますので是非、お試し下さい。
たこでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由
たこダイエットを行う上で注意すること
たこは、その栄養素の含有量からダイエットに適した食材であることは間違いありませんが、食べ方によってはダイエットどころか逆に太ってしまう、健康を害してしまう可能性もありますので注意が必要です。
たこで太ってしまう理由
たこは、食材として幅広い料理に使われますが、たこ焼きやから揚げなど糖質が高く、また、油を吸収しやすい小麦粉を使った料理との相性も良いですね。
しかし、小麦粉を使ったたこ料理はどうしても糖質や脂質の摂取量が増えやすくなります。
たこ自体の糖質や脂質の含有量が低くても、一緒に使う食材の糖質や脂質の含有量が高いことで結果的に高カロリー且つ太りやすい食べ物となってしまうため、ダイエット効果を得ることはできません。
たこを食べる際は調理法に注意し、糖質や脂質の多い調理法でたこを食べる場合には、食べる量に気を付けることが大切だといえるでしょう。
たこを食べ過ぎて健康を害することはある?
たこには、プリン体が多く含まれています。プリン体とは、体内の細胞を動かすために必要な成分ですが、尿酸値が高い方や通風の方が摂り過ぎてしまうと症状が悪化してしまう可能性がありますので注意が必要です。
尿酸値が正常であり、通風の持病がないという方の場合であれば、それほど心配する必要はありませんが、極端に食べ過ぎてしまうと栄養バランスを崩してしまいますので食べ過ぎには注意しておく方が安心です。
たこでダイエットを成功させるために
たこは、低糖質、低脂質、高タンパク質というダイエットには強い味方となってくれる食材です。
たこを食べ続けるだけでみるみる痩せるということはありませんが、ダイエットサポート食材として優秀な働きを見せてくれますので、毎日の食事の中でうまく摂り入れていくことをおすすめします。