独特の食感が楽しいさけるチーズは、おやつやお酒の友として引っ張りだこです。そんなさけるチーズですが、気になるカロリーはどれくらいあるのでしょうか。また、ダイエットをするときには積極的に食べた方がいいのでしょうか。それとも避けた方がいいのでしょうか。その辺りの事情を考察します。
さけるチーズってどんな食べ物?
さけるチーズの歴史
1980年に、現在のさけるチーズの前身である「ストリングチーズ」が発売されることとなりました。1995年には商品名をさけるチーズに変更し、現在に至っています。途中、2009年にはプレーンタイプのさけるチーズのほかに、「雪印北海道100 さけるチーズ とうがらし味」が販売開始されました。
以降も、2012年に「雪印北海道100 さけるチーズ ガーリック味」が東日本エリアで販売開始され、2013年には全国で発売される運びとなりました。2014年には「雪印北海道100 さけるチーズ ほたて味」が販売されましたが、ガーリック味とほたて味は、2015年に生産を終了しています。
その後、2015年には「雪印北海道100 さけるチーズ バター醤油味」と「雪印北海道100 さけるチーズ ローストガーリック味」が新たにさけるチーズの仲間入りをしました。現在販売されているさけるチーズのシリーズは、プレーンタイプのさけるチーズに加え、とうがらし味、バター醤油味、ロースとガーリック味、スモーク味の5種類となっています。
さけるチーズの作り方
まずは、80度の熱湯にチーズをつけて柔らかくします。柔らかくなったチーズを一方向のみに伸ばしては畳んでいくという作業を繰り返します。その後、水の中で直径1cm程度になるよう形を整え、味付けをしたらさけるチーズの完成です。
何度もこねることによってあの独特の「もちもち、きゅっ」とした食感が生まれ、また、何度も折って重ねることで、「裂ける」という、さけるチーズならではの特徴が生み出されているのです。
さけるチーズの栄養価
さけるチーズは、25gのスティックが2本入っており、1本あたりのカロリーは80kcalとなっています。タンパク質は6.8g、脂質は5.7g、炭水化物は0.2g~0.7g、食塩が0.49g、その他、カルシウムが143mgと、ナトリウムが193g含まれています。
さけるチーズのカロリーは高い?低い?
さけるチーズのカロリーは高い?低い?
ほかのチーズとの比較
チーズ(100g):カロリー(kcal)
さけるチーズ:320kcal
モッツァレラチーズ:249kcal
マスカルポーネチーズ:442kcal
プロセスチーズ:340kcal
ゴーダチーズ:381kcal
パルメザンチーズ:474kcal
チェダーチーズ:423kcal
ほかのお菓子との比較
お菓子(100g):カロリー(kcal)
ポテトチップス:554kcal
アイスクリーム:180kcal
大福:235kcal
ショートケーキ:349kcal
チョコレート:588kcal
バタークッキー:517kcal
ダイエットを成功させるためには、一日の消費カロリーとバランスを取れるように摂取カロリー量を決めること大切です。そのためには、一日の消費カロリーを把握し、食事制限により摂取カロリー量を決めましょう。本記事では、消費カロリーの計算方法や、摂取カロリーの目安、基礎代謝をあげる方法を解説します。
さけるチーズを食べると太る?
1袋食べてもそれほど太ることはない
さけるチーズは1袋当たり160キロカロリリーであり、ごはんを100g食べた場合と同じ程度のカロリーとなっています。ただし、栄養面で考えた場合、さけるチーズには白米をはるかにしのぐ栄養価があります。
白米は玄米から糠と胚芽を取り去ったものです。糠という字には、健康の「康」が入っていますし、胚芽にはそこから芽が出て花が咲き、実を成らせるためのパワーが秘められています。つまり、白米は、玄米から栄養を取り除いたものだと言えるのです。
白米という漢字を反対にすると「粕」という字になります。玄米から栄養を取り除いた残りカスが白米ということなのです。一方、さけるチーズの原材料である生乳には、身体にとって有益な成分がたくさん含まれています。同程度のカロリーでも、太りやすい食べ物と太りにくい食べ物があるのです。
カロリーと糖質はどちらを重視したらいいの?
糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたもののことを言います。ご飯やパン、麺類といったいわゆる「主食」に糖質は多く含まれています。ちなみに、100gのごはんには、およそ37gの糖質が含まれています。
ごはんを軽くいっぱい食べるときの標準的な量は140gから160g程度とされており、その量のご飯に含まれる糖質はおよそ52gから59gとなります。一方、さけるチーズ100gに含まれている糖質は、わずか0.2gから0.7g程度です。
世の中には、カロリーが高いのに健康食品として取り上げられているものがたくさんあります。代表的なものがナッツやごまなどの油分を多く含む食品です。たとえば、100gのアーモンドには54gの脂質が含まれています。
アーモンドの半分以上は油分でできているということです。そのため、アーモンド100gあたりのカロリーは606kcalと、とても高い数値となっています。では、アーモンドを食べ続けると太ってしまうのでしょうか。
これに関しては興味深い実験があります。アメリカのハーバード大学で18歳から50歳までの50人を対象に、6ヶ月間にわたってアーモンドを毎日食べてもらうという実験をしました。その結果、全員が5kg以上の減量に成功したということです。
これは、アーモンドに含まれている脂質の特性によります。脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類がありますが、アーモンドに含まれている脂質は、92%以上が不飽和脂肪酸なのです。
不飽和脂肪酸というと青魚に含まれていることで有名ですが、不飽和脂肪酸には簡単に言うと、血液をサラサラにしてくれる働きがあるのです。また、脂肪の吸着を抑制したり、脂肪の燃焼を助けたりする働きもあるのです。
つまり、ダイエットをするときに注目すべきは、カロリーの大小ではなく、糖質含有量の多寡や、脂質の種類だということなのです。カロリーが低くても、糖質が高いものを食べれば太りやすくなってしまうのです。
さけるチーズにダイエット効果はある?
ダイエット効果はある
先ほども説明したように、さけるチーズには太ってしまう原因となる糖質がほとんど含まれていません。また、原材料に生乳を使っているため、良質のたんぱく質が含まれています。ただし、脂質に関しては飽和脂肪酸を多く含んでいるため、食べすぎには注意が必要です。
筋力の低下を抑制する
ダイエットをするときにもっとも一般的な方法が、食事の量を減らすということだと思います。この方法でダイエットをすれば、体重の3%から5%程度はすぐに落とすことが可能です。ただ、その際に体脂肪だけでなく、筋肉も落ちていることを知っておきましょう。
最近はやっているダイエット法が、「糖質制限ダイエット」と呼ばれる方法です。太ってしまう原因となる糖質の摂取量を減らすことで痩せるという方法で、実際に糖尿病患者さんの食事療法としておこなわれることもあります。
ただ、糖質制限ダイエットをおこなって、糖質の摂取量を過剰に減らしてしまうと、肝臓が筋肉を分解して糖質を産生するといわれています。なぜなら、糖質は脳や頭を働かせるための大事なエネルギー源だからです。その結果、筋力が低下することとなります。
私たちは普段、何もしていないときにもエネルギーを消費しています。そのことを基礎代謝と呼んでいます。1日に消費されるエネルギーの6割から7割を基礎代謝が占めており、さらにそのうちの2割強を筋肉が占めています。
筋肉は単に運動をするときに使うだけでなく、血液を心臓へと送り返したり、呼吸をおこなったり、体温を産生したりとさまざまなことに使われています。その筋力が減少してしまうと、結果として基礎代謝も低下して、太りやすい体質になってしまうのです。
チーズは生乳から作られており、良質のたんぱく質を含んでいます。筋肉はタンパク質からできているため、さけるチーズを食べることで、筋肉の原料となるたんぱく質を補うことができるのです。
さけるチーズで効率的にダイエットをするためのコツ
適度に身体を動かす
ダイエット中にさけるチーズを食べるときには、適度に身体を動かすように心がけましょう。カロリーはあくまでも目安でしかありませんが、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回れば、痩せやすくなることは間違いありません。
さけるチーズを1袋食べると160kcalを摂取することとなるので、その分だけ運動をしてカロリーを消費するとよいでしょう。160kcalを消費するには、37分程度歩くか、26分程度走るとよいでしょう。また、普段から階段を使うなど工夫するとよいでしょう。
ランニングなどで体を動かし始めたは良いもの「あまり効果が得られない…」と感じる人が多いようです。ランニングの消費カロリーを見ながらダイエットにどのような影響があるのか解説します。
炭水化物と一緒に食べない
一説によると、炭水化物とタンパク質を同時に摂取すると、消化がスムーズにおこなわれなくなるといわれています。そもそも炭水化物に含まれている糖質が太る原因なので、さけるチーズを食べるときには、炭水化物を一緒に摂らないようにしましょう。