くるみのカロリーはどのくらい?ナッツがダイエットに良いという話がありますが、くるみはダイエットに向いているのでしょうか?くるみのカロリー、栄養価、ダイエット効果を分かりやすく紹介します。
くるみのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?
くるみとは?
生で食べることもできますが、一般的に販売されているくるみはローストされているものが多いですね。また、日本では地域によって「くるみ餅」や「くるみ蕎麦」など郷土料理として古くから親しまれていた食材の一つでもあります。
そんなくるみをダイエットとして用いるにはどうすれば良いのか?くるみを使ったダイエット方法を紹介します。
くるみのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?
食品 | カロリー | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|---|
くるみ(100g) | 674 | 4.2g | 68.8g | 14.6g |
くるみ(1粒4g) | 27 | 0.17g | 2.75g | 0.58g |
一般的に販売されているローストされたくるみは、大体1袋100g前後ありますが、100gで674kcalというとかなり高カロリーとなりますね。
また、脂質量がずば抜けて多いのが分かります。
但し、カロリーの割には糖質量が低いのも以外なところですね。タンパク質もしっかり含有されているので、栄養価は凄く高いといえるでしょう。
くるみでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?
1粒当り27kcal程ですので、おやつに4~5粒程食べる分には糖質、脂質たっぷりのお菓子を食べるよりは良いといえるでしょう。
また、脂質が多く含まれていますが、くるみの脂質は非常に良質なものであり、健康上大きなメリットがあります。ダイエット中でなければ積極的に取っていきたいですね。
但し、食べ過ぎてしまうとカロリーを摂り過ぎてしまいますので、十分注意が必要です。
くるみは糖質制限ダイエット中にとっても良いか?
くるみのカロリーを他食材と比較
くるみと他のナッツ類とのカロリー比較(100gあたり)
食品 | カロリー |
---|---|
くるみ | 674kcal |
アーモンド | 598kcal |
マカダミアナッツ | 720kcal |
ピスタチオ | 615kcal |
ヘーゼルナッツ | 684kcal |
くるみだけでなく、ナッツ類は脂質量が多いためどのナッツも高カロリーとなりますね。くるみだけが高カロリーという訳ではないので、ナッツを食べる際はどのナッツであっても食べる量に気を付ける必要があります。
くるみの調理方法別のカロリー比較(1人前)
食品 | カロリー |
---|---|
くるみパン(1個60g) | 188kcal |
黒糖くるみ(小鉢1杯60g) | 323kcal |
くるみパンはメインが小麦粉となりますので、くるみを使う量が少ないため188kcalとパンの中では意外と低カロリーになります。食事でパンを選ぶ際は、くるみパンを選ぶと良いでしょう。
黒糖くるみに関しては、体に良いと言われる黒糖を使っているものの糖には変わりないため糖質が高く、結果、カロリーも323kcalと高くなってしまいます。
黒糖くるみを食べる際は、小鉢1杯全て食べるのではなく箸休め程度に数口に止めておく方がダイエット中は安心です。
くるみの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較
くるみと他のナッツ類との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
くるみ | 4.2g | 68.8g | 14.6g |
アーモンド | 9.3g | 54.2g | 18.6g |
マカダミアナッツ | 6g | 76.7g | 8.3g |
ピスタチオ | 11.7g | 56.1g | 17.4g |
ヘーゼルナッツ | 6.5g | 69.3g | 13.6g |
どのナッツ類にも言えることは脂質量がずば抜けて高いということですね。また、タンパク質量はどのナッツも意外と多く含まれています。
糖質量に関しては、アーモンドやピスタチオが高めとなっており他のナッツと比べるとくるみの糖質量は少ないのが分かります。
くるみの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)
食品 | 糖質 | 脂質 | タンパク質 |
---|---|---|---|
くるみパン(1個60g) | 20.49g | 8.91g | 4.51g |
黒糖くるみ(小鉢1杯60g) | 15.14g | 27.52g | 6.1g |
くるみパンに関しては、くるみよりもパンの材料となる小麦粉がメインの材料となるため、糖質量は高くなります。但し、主食としてくるみパンを食べることを考えるとそこまで高糖質ではありませんので、食べ方に気を付ければダイエット向きの調理法だといえます。
黒糖くるみに関してもやはり、黒糖を使っているため糖質が高くなりますね。黒糖くるみの場合、主食や主菜となる料理ではありませんので食べる量に気を付けないと糖質の摂り過ぎになりやすく、ダイエットの妨げになりかねませんので注意が必要です。
くるみの特筆すべき栄養素
くるみに含まれる脂質は質の良い油
しかし、くるみに含まれる脂質は体にとって良い油であり、摂取量に気を付け正しく摂ることでダイエットに役立ってくれるのです。
くるみに含まれる油「αリノレン酸」の持つダイエット効果とは?
αリノレン酸には、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる効果があります。血液中に悪玉コレステロールや中性脂肪が多いと、血液の流れが悪くなり代謝が下がってしまいます。
くるみに含まれるαリノレン酸を摂り血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が減少すると、自ずと血液の流れが良くなり代謝が向上、結果、脂肪燃焼効果が高まりダイエット効果を高めることができるのです。
「ビタミンB1」の働きで糖代謝を高める
糖質は体にとって必要な栄養素ですが、摂り過ぎてしまうと脂肪へと変換されてしまうため、太る原因となります。
くるみに含まれるビタミンB1をしっかり摂ることで、糖代謝が高まり余分な糖を脂肪へと変換されにくくなるため、ダイエットをサポートしてくれるのです。
血行不良を改善する「ビタミンE」の働き
血液の循環が悪くなると血行不良に陥りやすくなります。血行不良に陥ると代謝機能が低下してしまうため、太りやすく痩せにくい体内環境となってしまいます。
くるみに含まれるビタミンEを摂ることで、血行不良が改善されると自ずと血行不良によって起こっていた代謝機能の低下が改善されるため、代謝機能が向上、結果、脂肪が燃焼されやすくなるため痩せやすく太りにくい体内環境へとシフトすることができるのです。
食物繊維の働きで腸内をデトックス
腸内がデトックスされ腸内環境が良好になると、代謝機能も高まるためダイエット効果も得られやすくなります。
「リノール酸」で体脂肪を分解する
それは、不飽和脂肪酸の一つである「リノール酸」です。くるみに含まれる油の約半分はこの不飽和脂肪酸の一種である「リノール酸」であるため、くるみを摂ることでくるみに含まれるリノール酸によって体脂肪を分解しダイエット効果を期待することができます。
くるみのおすすめ調理方法・レシピ
ダイエットに適したくるみレシピを紹介します。
サラダなのにお腹満足!「くるみと豆腐のサラダ」
<材料(2人分)>
・くるみ 約30g(1粒当たり4gとして7~8粒)
・木綿豆腐 1/2丁
・水菜 1株
・塩 小さじ1/3
・ごま油 小さじ1
<作り方>
1.木綿豆腐は水切りしておきます
2.くるみを粗く刻み、水菜はざく切りにします
3.くるみをフライパンに入れて火にかけ、香りが立つまで炒りましょう
4.ボウルに水切りした木綿豆腐を入れ、菜箸などで粗くくずし塩とごま油を入れてざっくり混ぜます
5.水菜とくるみを入れてサッと混ぜたら完成です
木綿豆腐の水切りはどんな方法でも良いですが、パックの一部に切り込みを入れ、切り込みをいれた部分を下にしてボウルに入れた状態にしておくと豆腐自身の重みで水切りできるのでおすすめです。
朝はあまり食べられないという方へおすすめ!「くるみバナナスムージー」
<材料(2人分)>
・バナナ 1本
・くるみ 約20g(1粒当たり4gとして5粒)
・牛乳 300cc
・シナモン 適量
<作り方>
1.ミキサにバナナ、くるみ、牛乳を入れて撹拌します
2.トロトロになったらグラスに注ぎシナモンを加えて完成です
朝は食欲がわかないという方でもスムージーなら飲みやすいのでおすすめです。バナナに含まれる糖質、くるみに含まれる脂質、牛乳に含まれるタンパク質と最低限摂っておきたい栄養素が凝縮され栄養価も高いので朝食にピッタリです。
もう少し甘みが欲しいという方は、はちみつを入れると飲みやすくなりますので是非、お試し下さい。
くるみでダイエットの注意点、健康上に問題、太ってしまう理由
くるみでダイエットをするなら摂取量に注意
くるみに含まれる脂肪分は、ダイエット効果のある不飽和脂肪酸の一種「リノール酸」がその約半分を占めますが、それでも摂り過ぎはダイエットの妨げになり兼ねません。
1日4~5粒を目安に摂ると良いでしょう。
間食で摂り入れるのもあり!
くるみには、脂質が多く含まれていますので満足感が高いのでダイエット中のおやつとしてピッタリです。
但し、この場合も摂取量には気を付けることが重要となります。
くるみは1粒当り、27kcalあります。そのため、大量に食べてしまうと高カロリー摂取となってしまうためダイエットどころか太ってしまう可能性もありますので間食としてくるみを食べる場合も1日4~5粒を目安に食べるようにしましょう。
くるみをダイエットに活用するために
くるみはあくまでもダイエット補助の食品と考え、毎日の食事や間食などから適量を摂るように心掛け、普段の食生活では栄養バランスの整った食事を意識すると良いでしょう。
食生活に気を付けながらくるみを摂ることでダイエット効果が高まりますので是非、お試し下さい。