ローストビーフのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質比較

赤身の肉はダイエットにもおすすめと言いますが、ローストビーフはダイエットに向いている食品なのでしょうか?ローストビーフ1枚のカロリーや糖質は?やっぱりカロリーは低い?その他の肉類についてもカロリーを比較してみます。

ローストビーフとは?カロリーや栄養素も調べてみよう!

ローストビーフとは

ローストビーフはイギリスの伝統料理の1つです。牛肉のかたまりを丸ごとオーブンで焼き、薄くスライスしたものにグレイビーソースをかけて食べます。日本でもオードブルやビュッフェなど、パーティーまたはお祝いの場に登場する機会が多いでしょう。イギリスではメインディッシュとして登場するメニューとなっており、野菜を添えて食べるという食べ方が定番になっています。作った翌日にも別のアレンジで楽しむことができるという点から、ローストビーフは一度に大きなかたまりを焼くことが多いのです。

ローストビーフのカロリーのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
ローストビーフ(100g) 196 0.9g 11.7g 21.7g
ローストビーフ(1枚13g) 25 0.12g 1.52g 2.82g
ローストビーフは1枚を13gとすると、25キロカロリーとなっています。糖質は0.12gと低くなっており、脂質は1.52gとなっています。ローストビーフ100gになると、196キロカロリー、脂質は11.7gとなります。糖質は0.9グラムと低い数字です。

ローストビーフのカロリー・糖質・脂質・タンパク質を他の肉と比較

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
ローストビーフ(100g) 196 0.9g 11.7g 21.7g
牛サーロイン(100g) 498 0.3g 47.5g 11.7g
牛もも肉(100g) 246 0.5g 17.5g 18.9g
牛肩ロース(100g) 411 0.2g 37.4g 13.8g
ささみ(100g) 105 0g 0.8g 23g
鳥もも肉(100g) 116 0g 3.9g 18.8g
豚もも肉(100g) 183 0.2g 10.2g 20.5g
ローストビーフは赤身の牛肉を使っているという点から、カロリーを低く抑えることができます。

100gあたりの他の肉のカロリーを比較してみると、牛サーロインで498キロカロリー、牛もも肉でも264キロカロリーあります。牛肩ロースになると411キロカロリーと、牛サーロインに追いつく勢いとなっています。

全体的に牛肉はカロリーが高くなっていますが、そんな中でもロースは低カロリーな食品なのです。ささみで105キロカロリー、鶏もも肉で116キロカロリーと鶏肉に近いカロリーになっているのが、ローストビーフです。

脂質はやはり牛サーロインや牛肩ロースが平均40gと、高い数字になっています。

また、肉類以外の食べ物ともローストビーフのカロリーや糖質を比較してみましょう。
たとえば、肉によく合うご飯、茶碗一杯だと約250キロカロリー前後となるため、ローストビーフを100g食べてもご飯一杯分にはなりません。

ちなみに糖質は茶碗一杯分で50g以上なので、ローストビーフが1gに満たないことを思うと糖質の量に大きな差があることがわかります。

ローストビーフにはどんな栄養素が含まれている?

低カロリーであるためダイエットの際にも活用しやすいローストビーフ、カロリーが低い以外にどんな栄養素が含まれているのでしょうか?

1 タンパク質が豊富
赤身の肉にはタンパク質が豊富と言いますが、ローストビーフにもたくさんのタンパク質が含まれています。体を動かすエネルギー源になるタンパク質は、免疫力の向上や高血圧予防にもなるので、現代の私たちの健康を維持する上では欠かせない栄養素となっています。さらに、筋肉や皮膚、内臓を作り上げる機能も持っているため、タンパク質なくしては私たちの体は成り立たないのです。

2 鉄分たっぷり
ローストビーフには、鉄分もたっぷり含まれています。ローストビーフに含まれる鉄分はヘム鉄と呼ばれる種類になり、体内に吸収されやすいという特徴があります。そのため、血液を作る元となり、貧血予防にも効果が期待できます。ダイエット中は食事制限によって栄養素がバランスよく摂取できない場合もあるので、そんな時にもローストビーフの鉄分は助かります。

3 ビタミンB12やビタミンB群
ローストビーフに含まれるビタミンB12は、葉酸と合わさることで血液中の赤血球を作ります。鉄分と合わせて、貧血予防ができるのです。
さらに、ビタミンB群が豊富に含まれているため、二日酔い予防や粘膜や皮膚を健康に保つ役割も持っています。ローストビーフを食べるだけでたくさんのビタミンBを摂取できるため、体はより健康的になっていきます。

ローストビーフはダイエットに向いている?

ローストビーフはダイエットに向いている食品?

ローストビーフは、それ自体ではダイエットに向いている食品と言えます。牛肉の赤身を使用しているのでカロリーを抑えることができ、ビタミン類や鉄分も豊富に含むため貧血予防もできます。油を使わずに調理されているため、他の肉料理よりも低カロリーなのです。よって、ダイエットの際にお肉を食べたい、満足感を得られるものを食べたいというときにローストビーフはおすすめメニューと言えるのです。

腹持ちが良いのでダイエットにおすすめ

ローストビーフはタンパク質が豊富な肉であるため、腹持ちが良いという特徴を持っています。タンパク質は消化に時間がかかるので、一度食べるとしばらく空腹感は感じずに済みます。しっかり噛んで食べないといけないという点から、ダイエット中に嬉しい満腹感を早い段階で得られるのです。空腹感をいかに紛らわすかがダイエットでは課題となるため、ローストビーフのように腹持ちの良い食品は強い味方になってくれます。

ローストビーフでダイエットを行なうポイントや注意点について

高タンパク低カロリーであるローストビーフは、ダイエットの際にもおすすめの食品です。そこで、ローストビーフをおいしく食べながらダイエットを成功させるために、以下のポイントを抑えて食べるようにしましょう。

ソースのカロリーを極力抑える

ローストビーフはそのままで食べるよりもソースをかけて、野菜と一緒に食べることが多いでしょう。定番のソースといえばローストビーフを焼いたときに出る肉汁で作ったグレイビーソースですが、このソースを上手に選ぶことでより摂取カロリーを抑えることができます。グレイビーソースは肉汁にバターを合わせているので、脂肪分も多く含みます。そこで、こってりソースよりはさっぱりソースで食べてみましょう。ポン酢やハーブソルトをかけるだけというシンプルな食べ方で食べると、また違ったローストビーフの美味しさを発見できます。胃もたれもせずに食べられるので、ダイエット中にローストビーフを食べるのならソース選びにもこだわりましょう。

鉄分の吸収を高めてくれる食材を一緒に食べよう

ローストビーフは鉄分を豊富に含むメニューです。この鉄分をしっかり体に吸収するには、ビタミンCの存在が欠かせません。そこで、ローストビーフと一緒にブロッコリーを食べる、ローストビーフにレモンをかけて食べるといったようにビタミンCを一緒に取り入れられるよう工夫してみましょう。ローストビーフを食べる時には数種類の野菜も用意すると決めて、ビタミン類が豊富なものを選ぶとばっちりです。

適度な運動で筋力アップ

ローストビーフにはタンパク質が豊富に含まれているため、運動も合わせて行なうと筋肉をつけることができます。筋肉が適度についた体は代謝が高まるので、痩せやすい体に近づけます。激しい筋トレではなく、自宅で簡単に実践できるストレッチやウォーキング、水中ウォーキングなどの有酸素運動くらいで十分です。毎日続けられる運動を選んで体を動かすことで、より効率よくダイエットを進めることができます。

ローストビーフはダイエットに向いている食品なので、食べ方や体の動かし方を意識して、ぜひダイエットを成功させましょう。