【加圧インストラクターが教える！】加圧ベルトの効果とは？おすすめのベルトも紹介！

加圧ベルトには上半身を鍛える腕用のベルトと下半身を鍛える脚用のベルトが存在します。この加圧ベルトは腕や脚の付け根に適切な圧をかけた状態でトレーニングを行う事で血流を制限し、負荷かけ、通常のトレーニングと同等の効果が出るとされるトレーニンググッズになります。

主な目的としてダイエット・筋力アップ・血行促進・アンチエイジングなど様々な効果があります。
通販サイトなどインターネットで購入する事が簡単に出来るようになっているので、多くの商品があり、どれが良いのか迷うかと思いますが、一番信頼出来るのはやはり、加圧ジャパンが認定している正規のベルトになります。
購入の方法ですが、加圧ジャパンの公式ホームページでの購入も可能ですし、加圧ベルトを販売しているトレーニングジムもあります。

また、加圧ベルトを販売する委託会社もあるみたいでネットで注文する事も可能になっており、一人ひとりに合った適正圧も教えてくれるそうです。

加圧ベルトを巻いた状態でトレーニングする事で様々な効果が期待されます。
メカニズムとしては腕や脚の付け根には動脈および静脈があり血流制限が一番の目的となります。

加圧をした状態から圧を抜く除圧を行う事で、血流が流れやすくなり上記の効果が期待されます。長期的に見た時に筋肥大や筋力増強につながります。

高齢の方であったり、女性の方は関節に負担がかけづらく高強度の筋肉トレーニングは難しいです。しかし、加圧ベルトを用いたトレーニングであれば、低強度のトレーニングによる筋肥大や筋力増強が判明されました。
この事からトレーニングによる幅が広がっていきます。

・スポーツパフォーマンスの向上
加圧ベルトを使ったトレーニングで重要なのが、通常のトレーニングと比べて極めて低負荷ということです。
血流制限によって生じる、ノルアドレナリン、成長ホルモン、インスリン様成長因子Ⅰ（IGFⅠ）などの内分泌系の活性により、スポーツへのパフォーマンス向上の期待も出来ます。

個人差はありますが、短期間での効果も期待できるのも魅力の一つです。

・怪我からの早期回復
例になりますが、膝の前十字靱帯不全断裂で半年以上の練習が出来ないバスケット選手が２ヶ月間のトレーニングで試合に復帰できるまでになりました。

・メタボリックシンドロームの改善
メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満による高血糖・高血圧・高脂血症のうち２つ以上合併した状態の事で、加圧ベルトを使ったトレーニングで改善する事が可能になっています。
もちろん、運動だけではなく食事療法も必要となります。

血流制限を行い成長ホルモンが分泌される事で、脂肪細胞中の中性脂肪が分解し、遊離脂肪酸というものに変わります。これは血液中に放出する作用があります。
遊離脂肪酸は肝臓や筋肉に分解され、従来の運動療法よりもメタボリックシンドロームには有用なものとされています。

・寝たきりの方に対する効果
近年では寿命は長くなっているのに対し、健康寿命は長くなっておりません。その中でも寝たきりの状態の方も要因として挙げられます。寝たきりになる事で、循環器系だけでなく生体にも変化が生じます。

まずは、筋委縮です。
宇宙では1.0％/日、臥床では0.6％/日、筋委縮が起こるといわれています。特に抗重力筋のうち、下肢・体幹・膝の伸展筋力の低下が顕著になります。

健常の若年者は3週間の臥床後でも脚の筋力は低下しているものの、余力はあり日常生活に戻る事は可能です。ですが、高齢の方は一度、長期臥床をしてしまうと日常生活まで戻す事が困難になる場合も多くあります。

安静臥床が続くことで最大酸素摂取量も低下してしまいます。最大酸素摂取量は10日で10％、20日で15～20％低下し、運動による心拍数が高くなったり、すぐに息があがったり疲れやすくなってしまいます。そして代謝面での変化です。
基礎代謝の低下だけでなく、インスリン抵抗性の増加、血中中性脂肪の増加・HDLコレステロールの低下などが見られます。

このように長期臥床は全身諸器官に様々な機能低下を引き起こしてしまいます。

上記の身体の変化も加圧を用いたトレーニングでは進行を遅らせたり、改善することも可能です。
ただ、非常に注意してもらいたいのが血液を過度なプーリングする為、心拍出量・1回拍出量が低下することではきけ・頭痛・動悸・蒼白・脳貧血・めまい・ひどい時は失神などの症状を生じる可能性もあります。

長期臥床者は栄養状態も悪い脱水の方、高齢の方は神経心原性失神も起こりやすいので圧を低くした状態でトレーニングする必要があります。

加圧ベルトによる効果は美容面にも表れます。
良く声を聞くのが、「肌のハリツヤが良くなった」などです。

これも成長ホルモンが大量に分泌することで免疫機能の強化・骨密度の上昇・そして老化を遅らせたり皮膚の弾力が蘇り若返り効果としても期待されます。

また、全身行いたいからといって腕と脚のベルトを同時に巻いた状態でのトレーニングは良くありません。
アスリートレベルになると出来なくはないみたいですが、血液を極度にプーリングすることになるので、トレーニング初心者の方や自宅でトレーニングする位の体力の方であればおすすめしませんし、効率も悪いです。

1日で上半身と下半身のトレーニングは問題なく可能です。
上半身（腕）からのトレーニングの方が、心臓への負担も軽い為ウォーミングアップとして上半身を使い、その後、下半身（脚）のトレーニングを行って下さい。

Tシャツにくっついたタイプのものであればただ着るだけなのですが、切り離されたベルト単体の物は腕や脚の付け根に巻いていきます。この時、拍動といわれてドクドクと血液が流れている感覚があると良いです。

また特に腕なのですが、加圧をすると腕の色が赤もしくは赤黒い色に変わります。正座した後に痺れるような状態になるとさらに良い状態での加圧となります。

ただ青白い色であったり血液が止まっているような感覚の場合はすぐに加圧ベルトを外して下さい。長時間の加圧は大変危険です。目安としては最初は腕は５分、脚を15分の装着時間で行って下さい。慣れてきたら少しずつ腕の時間を伸ばしていきましょう。

加圧をしている末梢の部分に特に効果が高く見られるので、簡単にどこでも出来るトレーニングをご紹介します。

腕のトレーニング

１．掌を上に向けた状態で力こぶをつくるように肘を曲げる。
２．肘を曲げた状態で身体の後ろに肘を伸ばす（二の腕の筋肉を意識）
３．手をグーの形に握る・手を広げパーの形を作る

脚のトレーニング
１．イスに座った状態で踵がついたままつま先を上げ下げする（脛の筋肉を意識）
２．イスに座った状態でつま先をついたまま踵を上げ下げする（脹脛の筋肉を意識）
３．イスに座った状態で足の指をグーの形で握る・パーの形で開く

ご自宅にイスと加圧ベルトがあれば行えるのでお試しください。

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