そもそも酵素とは何?酵素の働きと原材料

そもそも酵素とは?酵素の働き

編集部

最近よく聞く題の酵素ですが、一体どんなものなんですか?

鈴木里奈 監修トレーナーからアドバイス

予防医学士、理学療法士、ファスティングマイスター、ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター

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まずは酵素とはどんなものなのか、噛み砕いて整理をしていきましょう。

酵素とは、生体で起こる化学反応に対して触媒として機能する分子のことです。
触媒とは化学反応の際に、それ自身は変化せず、他の物質の反応速度に影響する働き、つまりは反応を促進する物質のことです。

簡単に言えば、発酵食品である味噌。味噌は大豆をほおっておくだけでは味噌になるまでにものすごく時間がかかります。そこに酵母菌をいれることで発酵が促進され通常よりも早く味噌になることができます。
この酵母菌がまさに触媒の役割です。

また酵素は、諸説ありますが約3000種類ほどあると言われています。生物が物質を消化する段階から吸収・輸送・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせないものです。

多くの酵素の原材料はタンパク質

注目すべきは多くの酵素は生体内で作り出されるタンパク質の一種であるということ。酵素は酵素ではなく、タンパク質が原材料なのです。したがって、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失うといった特性などは、他のたんぱく質と同様です。

酵素の種類「食物酵素」と「潜在酵素」

編集部

酵素がタンパク質から作られることに驚きました。

鈴木里奈 監修トレーナーからアドバイス

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そうなんです。多くの方は酵素を補うためにしきりになって酵素ドリンクや酵素サプリメントを摂取しようとしていますが、それでは目的によっては根本的な解決にはならないのです。

数ある酵素の中で、馴染みのあるものをご説明します。

①外部から摂取する酵素「食物酵素」

「酵素」と言われたら一般的にどんなものをイメージしますか?

最近では、ローフードと言われるような加熱処理をしていない、野菜や果物、または発酵食品というイメージが浸透してきているように感じます。
実際に野菜や果物には酵素が含まれています。

野菜や果物、発酵食品のように、外部から摂取可能な食品に含まれる酵素の1つが食物酵素といって、消化をサポートする酵素になります。

消化とは、タンパク質をアミノ酸に、糖質をデンプンへなど、吸収されやすく分解する反応のことです。

後からご説明しますが、消化を促す酵素は、唾液のアミラーゼ、胃酸のペプシンなどがそれに当たります。食物酵素は、それらのサポートです。あくまでもサポートしかできません。”ハンバーグに大根おろし”はよく目にする光景ですね?
実は、お肉であるタンパク質の分解を食物酵素を含む大根おろしが助けているという、栄養学的にも理にかなった組み合わせになっています。こうして消化を助ける役目のある、食物酵素は私たちが外部から摂取できる酵素になります。


<食物酵素が多く含まれている代表的な食べ物>
・加熱処理をしていない野菜・・・大根
・加熱処理をしていない果物・・・パイナップル
・発酵食品・・・納豆


②体内で作られる酵素「潜在酵素」

①の食物酵素は、食品から摂取することが可能で、消化を助ける役目でした。

一方で反対に体の中で作られる酵素があります。それを潜在酵素といいます。潜在酵素の代表的なものに、消化酵素と代謝酵素があります。

◯消化酵素
消化酵素は、その名の通り食物の消化・吸収に不可欠なもので腸から栄養素を吸収しやすいように分解する役割を果たします。食物酵素はこの消化酵素のサポート役ということです。

◯代謝酵素
代謝酵素は、生命維持を担う上で欠かせないものです。腸で吸収された栄養素が各細胞へ運ばれた後、エネルギーに変える役割をしています。
食物を摂取したら、その栄養素は消化酵素によって腸で吸収されやすい形になり、吸収された栄養素はエネルギーに変換しなければなりません。そこで代謝酵素が働くのですが、代謝酵素はそれ自体では活性化せず、代謝酵素に加えて、補酵素が結合することで活性化する構造になっています。

◯補酵素
補酵素はビタミンB群がそれにあたります。代謝酵素とビタミンB群によって、栄養素がエネルギーに変換されるための代謝反応が円滑に行われます。
この代謝酵素の働きなくしては、私たちはエネルギーを作り出すことができません。

潜在酵素は、先に挙げた食物酵素とは、全くの別物ということです。

ダイエットと酵素の関係は?

編集部

巷ではダイエット方法の1つとして、酵素ドリンクや酵素サプリメントなどの酵素ブームがありますが、それはどうなんでしょうか?

鈴木里奈 監修トレーナーからアドバイス

予防医学士、理学療法士、ファスティングマイスター、ヨガインストラクター、ピラティスインストラクター

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酵素とダイエットの関係は気になる部分ですよね。解説していきます。

これまでご説明してきたように、酵素には外部から摂取する食物酵素と、体内で作られる潜在酵素があります。体内で作られる潜在酵素はタンパク質から作られるので、消化酵素や代謝酵素の力を活性化させたければ、タンパク質を摂取することが重要です。それと同時に代謝酵素を働かせるためには、ビタミンB群の摂取も併せて必要になります。

ダイエットに酵素ドリンク・サプリは効果が少ない理由


一方、いわゆるダイエット方法として知られるようになった酵素ドリンクや酵素サプリには、仮にも本当に酵素が入っていたとすれば、あくまでも消化を助けるためのものに過ぎないということになります。

ダイエット目的で摂取するのなら、代謝酵素を活性化させたいはずですよね?ですが繰り返しになりますが、酵素ドリンクや酵素サプリに入っているであろう酵素は、外部から摂取可能な食物酵素になります。

これはあくまでも消化酵素のサポートのみ。ダイエット目的に必要な代謝を上げるための代謝酵素は、体内でしか作れないため、酵素ドリンクや酵素サプリでは補えません。

そもそも酵素が含まれていない酵素ドリンク・サプリも!

さらには酵素は加熱処理でその働きは失活するため、酵素ドリンクや酵素サプリのように加熱処理しているものでは食物酵素すら含まれているのか疑問です。
それよりも、ダイエット中にはむしろ、代謝酵素を活性化させるべく酵素の原材料であるタンパク質や代謝酵素を活性化するためのビタミンB群の摂取が1番の近道となります。
いかがでしたか?酵素の正しい理解とともに、巷の情報に惑わされず日々選択をしてきたいものです。

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