もずくのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質量を比較

もずくのカロリー、糖質、脂質、タンパク質はどのぐらいか?ダイエットに適しているか?本当にもずくを摂る事で、ダイエット効果は期待できるのでしょうか。ダイエットにもずくを活用する上での注意点、もずくを食べ過ぎると起こる問題を解説します。

もずくとは?もずくの種類と旬

もずくとは

もずくとは何かご存知の方も多いと思います。海藻の種類で、褐藻綱ナガマツモ目もずく科に属しています。
形状は糸のように細く枝分かれをしていそます。
もずくの成長は、別の種類の海藻に付いて育ってきます。その容子から藻に付く、で藻付=もずくとよばれてるんですよ。
天然のもずくは、条件がそろった環境でないと育つことが出来ません。しかし、年々その生育場所が減ってきている
事が現状です。しかし、沖縄では、もずくの養殖が盛んにおこなわれていることはご存知だったでしょうか。

もずくの種類

もずくにも種類があります。オキナワもずくとイシもずくが国内の9割以上を占めています。先ほどお伝えしたように
天然のもずくは、生育場所が減ってきていることもあり、わずか1%しかとれない希少なものになっています。

スーパーなどで販売されているもずくは、養殖されたものです。
三杯酢や黒酢なので加工されたものがよく見られますね。
イシモズクは細いのが特徴です。また、沖縄モズクはもう少し太いのが特徴です。

実は、生のもずくはあまり市場には出回っていません。
あまり日持ちがしない、というのが理由のひとつになります。
しかし、お酢などすっぱい味が苦手という方もおられますよね。市販のものは酸味を少し強い目に作られているものが多いです。
ただ、数は少ないですが生のもずくも販売している店舗もありますよ。生のもずくなら、自分好みの味付け調理する事ができますね。
むしろ、ダイエットしてもずくを摂り入れる場合は、生のもずくを使用する方が適しています。ただ、調理するのが大変だ。
という人もいると思いますので、まずは市販のもずくから試してみてもいいと思います。

もずくの旬

加工されたもずくは、簡単に購入することができますが、もずくにも旬の時期があります。
春から初夏によく生存し、3月下旬から5月が旬の時期になります。夏になるとかれてしまいます。

もずくのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?

もずくのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
もずく(1パック70g) 3 0g 0.07g 0.14g
もずく(100g) 4 0g 0.1g 0.2g
もずくのカロリーは一桁です。70gで3kcal、100gでも4kcalとなっています。脂質や糖質も含まれていません。まさに低カロリーと言えますね。
では、もずくでダイエットはできるのでしょうか。もずくの成分やカロリーなどから、ダイエット効果についてご説明します。

もずくでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?

もずくのカロリーは非常に低く、糖質・脂質も低いことからダイエットに適している食材と言えます。
また、もずくにはダイエット効果を期待できる栄養素が多いのも特徴です。その1つにフコダインが挙げられます。

もずくの表面にはぬるぬるとしていますね。このぬめり成分の正体はフコダインとよばれる成分です。
このフコダインが、身体の機能を正常にする為の効果を発揮してくれます。

フコダインはぬめり成分なので、他の海藻にも含まれています。もずくは同じ海藻類の中でいちばん多くフコダインを含んでいます。
調理のアレンジなどもしやすいので、手軽でお勧めできる食べ物と言えますよ。

もずくには、フコダインの他にも、ビタミンBやビタミンE、カリウムなどが含まれています。
この成分がダイエット効果を発揮すると言えます。どういうことなのか、もう少し詳しく説明しますね。

私達が食べ物を食べた時、身体の中では血糖値が上がります。この血糖値を下げるためにインスリンが分泌されます。
しかし、このインスリンは身体の中で余った糖分を脂肪に変え、蓄える仕事をします。そのため、過剰に分泌されてしまうと、太りやすくなります。

つまり、食事の時にインスリンをたくさん分泌されてしまうと、困ったことに脂肪が付きやすい体になってしまうということです。
食べ物を食べる時、いかに血糖値を上げないか。という事が大切になります。

もずくを食事の先に食べると、フコダインの効果により、血糖値の上昇を緩やかにしてくれる効果が期待できるので、ダイエットに適した食べ物
ということになりますね。

また、このフコダインは水溶性の食物繊維です。水溶性とは水によく溶ける。という意味があるのですが、この作用として食べ物をゆっくり消化します
消化がゆっくりで、長時間胃の中に食べ物がある状態なので、お腹が空きにくくなります。その結果、食べすぎを防ぐことが期待できます。

もずくに含まれているビタミンややカリウムは、ダイエット中には不足しがちなのですが、もずくにはしっかり含まれているので安心ですね。

結論をまとめると、もずくを食べるとダイエットになるというよりも、もずくに含まれる成分により、ダイエット効果が期待できるということですね。

もずくは糖質制限に向いているか?

もずくは低カロリーで、100gあたりの糖質も比較的低めの食材です。しかし、三大栄養素の割合で見ると、脂質・タンパク質より糖質の方が多いのがわかります。
またもずくは腹持ちもよくなく、もずくで腹を満たそうとするとどうしても量を食べなければいけません。
少量であれば問題ありませんが、もずくを大量に摂取すると、結果的に高糖質となり、糖質制限に失敗してしまいます。

糖質制限中に少量であればもずくを摂取しても問題ありませんが、、糖質制限ダイエットに向いている食材とは言えません。

もずくのカロリーを他食材と比較

もずくのカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
もずく(100g) 4kcal
沖縄もずく(100g) 6kcal
もずくのカロリーは、沖縄もずくともに一桁代と、低いカロリーです。
沖縄もずくの方が、少しだけ高くなっていますが、大差はありません。

もずくと他の海藻類とのカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
もずく(100g) 4kcal
めかぶ 11kcal
もずくと同じ海藻の仲間にめかぶがあります。めかぶも、ぬめり成分のフコダインを含んでいますので、ダイエット食として
もずくと同じ効果が期待できます。ただ、めかぶのカロリーは11kcalと、もずくに比べると少し高くなります。
しかし、めかぶも決して高いカロリーとはいえないので、ダイエットには適していると言えますね。

もずくの調理方法別カロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
もずくスープ(お椀1杯836.2g) 25kcal
もずく酢(小皿1皿156.25g) 97kcal
もずくの調理方法でのカロリーを比較してみます。
もずくをスープとして調理した場合のカロリーは低いので、調理方法としてはお勧めです。

もずく酢の調理の場合、市販のタイプには砂糖や醤油、みりんなどの調味料の使用量が多く使われています。
そのため、カロリーは高くなってしまいます。
もずく酢は、ご自分で調理した方が、カロリーは抑えられるので生のもずくを使用し、もずく酢を作ることをお勧めします。
ただ、生のもずくが手に入れにくいのであれば、市販のもずく酢でも、お酢は飲みほさない、低カロリーのタイプを選ぶなどで、少しカロリーを抑えることもできますね。

もずくの糖質・脂質・タンパク質量を他の食材と比較

もずくの糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
もずく(100g) 0g 0.1g 0.2g
沖縄もずく(100g) 0g 0.2g 0.3g
もずくは、どの種類でも、ダイエットで気になる糖質や脂質もとても低い値となっています。

もずくと他の海藻類との糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
もずく(100g) 0g 0.1g 0.2g
めかぶ 3.4g 0.6g 0.9g
もずく以外のめかぶでも、糖質、脂質、タンパク質ともに低い値なので、大差はありません。
さほど気になる値でもないと言えますね。

もずくの調理方法別の糖質・脂質・タンパク質量比較(1人前)

食品 糖質 脂質 タンパク質
もずくスープ(お椀1杯836.2g) 3.01g 0.08g 2.76g
もずく酢(小皿1皿156.25g) 21.25g 0.14g 1.73g
調理方法はどうでしょうか。もずくスープの場合はどの値もさほど高くはありません。
しかし、もずく酢の場合は、砂糖やみりんを使用する量にによって値が高くなってしまいます。
ご自分で調理される場合は、お砂糖の量などに気を付けられるといいですね。市販のもずくにも調味料が使われています。
調理するのが難しい場合、市販のもずくの方が手に入りやすいのですが、糖質が低いタイプを選ぶ、またお酢は飲みほさない
などで工夫してみてください。

もずくの特記すべき栄養素

もうずくのヌルヌルは食物繊維のフコダインが豊富を多く含んでいる。

もずくのフコダイン含有量は、他の海藻類と比べると高くなっています。このフコダインですが、ダイエット効果はもちろんの
ことですが、それ以外にも、身体の調子を整えてくれる効果が期待できます。まずは、フコダインに付いて説明します。

◯フコダインの効果

・腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える作用
・コレステロールを減らす作用(腸の中にある余ったコレステロールを外へ出す機能がある)
・血糖値の急な上昇をおさえる作用
・胃の粘膜を保護する作用

など
もずくに含まれる食物繊維のフコダインだけでもこれだけの効果が期待できます。
フコダインの整腸効果で便便秘の解消や、血糖値の上昇をゆるやかにする効果、空腹感や食欲をおさえる効果など、ダイエット
効果が期待できる作用が多いですね。その他、抗酸化能力もあるので、アンチエイジング効果も期待できます。
肌を再生、回復しようとする効果にも期待がかかります。

その他の栄養素(ビタミン、鉄分など)が豊富

もずくにはこの他にもたくさんの栄養素を含んでいます。次は、他の栄養素についてご説明します。
炭水化物、ビタミンB群(ビタミンB1.B2,B12,葉酸、ナイアシン、ビチオン)、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、
カリウム、ヨウ素、リン、マンガン、鉄、銅、亜鉛、(食物繊維フコダインも含む)

もずくには、これだけたくさんの栄養素があります。葉酸やカルシュウムなども含んでいるので、妊婦さんにもお勧めです。
食べ物ではなかなか摂りにくい無機質も含まれています。カリウムなどは余分な塩分を身体の外へだす働きもするので、血圧
の低下にも効果が期待できます。
ただし、調理方法によっては塩分を摂り過ぎる事になり、血圧に対して逆効果になる場合もあるので注意してくださいね。

髪や肌の新陳代謝を促進するヨウ素

この他、フコダインと同じく、もずくに含まれるヨウ素の効果にて、髪や肌の新陳代謝を更新させる働きが期待できます。
また、ビタミンCやカルシウムもその効果を手助けします。

もずくは、ダイエットにも美容にもうれしい効果が期待できるうれしい食べ物です。食事にうまく摂り入れてみてくださいね。

もずくのおすすめ調理方法・レシピ

もずく酢もおいしいのですが、身体を冷やしてしまう作用があるので、冷え性の人や風邪をひいている時などは調理方法には
気をつける必要があります。ここでは暖かくして食べる調理方法をお伝えします。

もずくスープ

生のもずくを使用する場合、塩漬されているタイプのもとは塩抜きする必要があります。30秒ほど水洗いしてください。
あまり塩が残っているのはよくないのですが、ヌルヌルの成分を摂り過ぎてしまわないように気を付けてくださいね。
また、塩が残っているのであれば、味付けの際の調味料の量を減らしましょう。

<材料> もずく100g 出汁の素 小さじ1(ご自分のお好みのお出汁を使っても大丈夫です、鶏がらや中華味など) 水 400CC しょうゆ、酒(お好みの量で、味をみながらいれてください) 小葱 <作り方> 出汁を作り、調味料で好みの味付けに調整します。 器に塩抜きしたもずくをいいれ、その上からスープを注ぎ、小葱を散らして出来上がりです。お好みで豆腐を入れてもいいですね。

塩抜きのした生のもずくは日持ちがしないので、気を付けてください。また、調理方法は、スープの他にすまし汁に入れたり
一緒にいれる具材を変えると飽きなく食べられると思います。もずく自体の味はさほど料理の味の邪魔をしないので、アレンジが
ききやすいと思います。いつものお味噌汁に入れてもおいしいですよ。よかったら試してみてください。
ここでは、生のもずくを使用することを前提にしています。味付けのもずくを使うと味が変わってしまうので注意してくださいね。

市販のもずくカップを使うスープ 

市販された味付けのもずくを使う場合は、カップのもずくをすべて鍋にうつし、お湯を注ぎます。味をみながら少し薄いようであれあれば濃くなりすぎないように調整しながら調味料をたしてみましょう。最後にしょうがを散らしてできあがりです。もともと味が付いているので、あまり濃い味になってしまうことは気をつけてくださいね。

もずくでダイエットの注意点、もずくを食べ過ぎると起こる問題

もずくが身体にいいことを説明してきました。しかし、どの栄養素にも言えるのですが、食べすぎるとその効果が期待できる
どころか、逆に身体に負担をかける結果になってしまいます。どういうことが、詳しくご説明します。

食物繊維やヨウ素の過剰摂取で起こる影響

いいことづくめの食物繊維ですが、食べすぎることにより、便秘や下痢を起こしてしまうことがあります。
どういうことかと言いますと、食物繊維が消化できない、また消化に時間がかかり過ぎる事で、胃もたれや消化不良を起こして
しまいます。元々胃腸など、消化器官の弱い人や、体力が落ちている時などに食べすぎてしまうことで起こりやすくなります。
他には、ヨウ素を摂り過ぎると甲状腺を刺激し、ホルモンの分泌が過剰になってしまいます。
その結果、甲状腺の異常や、妊婦の場合胎児に対して悪い影響を与えてしまいます。

ダイエットの逆効果、太ってしまう理由

もずくの調理方法により、砂糖などの糖分を摂り過ぎてしまう事にで逆に太ってしまった。という結果にもなりかねません。
また、もずくのダイエット効果に期待し過ぎる事で安心してしまい、カロリーの高い物を食べ過ぎてしまう事が考えられます。
いくらもずくにダイエット効果が期待できるとはいえ、全体にバランスの取れた食事内容にすることが大切ですね。
では、もずくの1日の摂取量はどのくらいでしょうか

もずくの1日の摂取量

もずくの1日摂取量の限度は200gです。市販のもずくのパックが80~100gだとすれば、2パックまでが適量と言えますね。
くれぐれも、摂り過ぎには注意をしてくださいね。なにごとも食べすぎないことが大切です。