【プロトレーナー監修】インクラインベンチプレスは大胸筋上部を鍛えることができ、胸板の厚みを作るのに重要です。しかし、的確に大胸筋上部に効かせるためにはいくつか注意点やポイントがあります。
インクラインベンチプレスとは?鍛えられる筋肉とその効果
◯鍛えられる筋肉
インクライン・ベンチプレスでは、大胸筋上部を鍛えることができます。
また、三角筋前部(肩)や上腕三頭筋(二の腕)も鍛えることができます。
インクラインベンチプレスの効果
インクラインベンチプレスは前述の通り大胸筋上部を鍛えるトレーニングです。大胸筋上部を鍛えることで、以下のような効果が期待できます。
・分厚い胸板を作る
・たくましい上半身を作る
・肩や腕も鍛える
バーベルインクラインベンチプレスのやり方・フォームのポイント
インクラインプレスのやり方
<手順>
1.ベンチの角度を30〜45度にセッティングします。
2.肩甲骨をしっかり寄せて、頭と肩とお尻をベンチにくっつけます。また、両足も床にしっかり付けて踏ん張れるようにします。バーベルの場合、手幅はフラットベンチプレスを行う時より2〜3cmほど狭めに待ちましょう。
3.バーベルを鎖骨とバストトップの間に下ろします。
4.バーベルを上げる時は肘が伸ばしきらないようにし、反復します。
①呼吸は上げる時に吐き、下げる時に吸う
・下げる時に吸う
また、高重量を扱う際に、腹圧を高めるという方法が有効です。
やり方は簡単です。
バーベルを下げる前に大きく息を吸い、お腹を内側から膨らませるようにします。息を止めたままバーバルを下げて上げます。そしてバーベルを上げたら息を吐きます。
②肩甲骨を寄せる
そして肩甲骨を寄せることは出来ても、肩がすくんでしまうという方がトレーニング初心者に多いです。これも肩へのストレスが大きいので気をつけましょう。
③ベンチの角度は30〜45度
まずは30度から初めて頂き、慣れてきたらMAXで45度までにしましょう。
④バーベルを持つ手幅はフラットベンチより狭く
バーベルを持つ時の手幅を広く取ってしまうと、三角筋前部の筋肉へのストレスが大きく肩の怪我をしてしまう恐れがあります。
フラットベンチプレスで行う手幅より狭く行う。で覚えておきましょう。
⑤バーベルを下ろす時に胸との隙間は5cm
⑥バーの真下に手首・肘
島津 鉄平監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者 ZUMBA®︎インストラクター
肘が少しでもバーベルの軌道からズレると、三角筋や上腕二頭筋に負荷がかかり、肩を痛めたり、重りを支えきれなくなって体にバーベルを落としてしまう危険性があります。
インクラインベンチプレスのバリエーション
①ダンベルインクランベンチプレス
あれ、伸ばしきったらダメなのでは?と疑問が飛んできそうですがバーバルを使うのとダンベルを使うのでは軌道が変わるのです。
◯バーベルインクラインベンチプレスの軌道
これだとバーベルの重さを斜めに受け止めることになり、不安定になり、バランスを維持するために肩への負担が増してしまいます。
◯ダンベルインクラインベンチプレスの軌道
ダンベルという重さをそのまままっすぐ体で受け止めてますし、大胸筋上部もしっかり収縮されている為、効果も上がります。
よって、ダンベルインクラインプレスの場合は最後、伸ばし切るようにするのをオススメします。(勢いではなくコントロールすることが大切)
【プロトレーナー解説】インクラインダンベルプレスとベンチプレスの違いがいまいち分からない…。そんなあなた必見!!インクラインダンベルプレスの正しいフォームを徹底解説します!!ベンチプレスから一歩上級のトレーニングを取り入れましょう!!
②マシンインクラインベンチプレス
しかし、注意点が二つあります。
①肩甲骨はおろそかにしてはいけない。
いくらマシンだとはいえ、肩甲骨をしっかり寄せて下げておかなければ正しく大胸筋上部には効かせられません。
②腰を反り過ぎない
思いっきり腰を反って、お尻が椅子から完全に離れたフォームになってしまうと、角度が変わってしまうので大胸筋中部を使ってしまいます。
お尻、肩、頭をちゃんとシートにつけましょう。
③スミスマシンインクラインベンチプレス
基本的にインクラインベンチプレスとしてやり方は同じなのですが、一つアドバイスです。
スミスマシンの種類に注意です。
スミスマシンは2種類あります。
・床に対して垂直な軌道を持つもの
・床に対してやや斜めな軌道を持つもの
インクラインベンチプレスのバーの軌道は床に対して垂直なので、出来れば垂直なスミスマシンが良いですが、斜めなスミスマシンしかなければ自分の頭方向に斜め向きに上がっていくようにしておこないましょう。
島津 鉄平監修トレーナーからのアドバイス
健康運動実践指導者 ZUMBA®︎インストラクター
逞しい大胸筋を手に入れようと思ったらインクライン・ベンチプレスは必ず行いましょう。
早速普段の筋トレルーティーンに取り入れてみてください。
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