糖質制限ダイエットの味方「エリスリトール」とは？成分や血糖値が上がらない理由

エリスリトールは、葡萄や梨などの果物に含まれているブドウ糖を発酵させて作る糖質のアルコールです。カロリーと糖質がゼロである事が最大の特徴です。甘みがあるので、ダイエット中の砂糖の代用品として利用されています。

後ほど詳しく解説しますが、エリスリトールはカロリーがゼロ、糖質量もゼロです。その為、糖質制限ダイエット中でも、摂取量を気にする必要がありません。甘いものを我慢するのは大きなストレスになりかねません。そして食によるストレスの蓄積はダイエットの失敗や挫折に繋がりかねません。エリスリトールを利用すれば、糖質を摂取しないでも、甘い物を食べられるでしょう。カロリーもゼロですので、摂取カロリーが増える心配もありません。

口の中には、ミュータンスと言う虫歯菌が無数に存在します。この虫歯菌が口内の糖質を吸収すると、口内が酸化してプラークと呼ばれる歯垢になります。この歯垢が虫歯の主な原因です。
エリスリトールには糖質が含まれていないので、虫歯菌が虫歯を引き起こす原因である歯垢に変化する事がありません。また、口内が酸化する事もない為、歯がキシキシする事もないでしょう。

エリスリトールには、水に溶けると熱を吸い取る働きがあります。その為、口の中の熱分を吸収する事で、さわやかな味わいがあります。砂糖にはないサッパリ感を甘さとともに演出できるでしょう。ちなみにエリスリトールは清涼飲料水やガムにも利用されていてます。

エリスリトールは、科学的な手法により、工場で大量生産が可能です。その為、他のダイエット食品に比べると安い値段で手に入れる事が可能です。エリスリトールと言う聞き慣れない横文字や、工場での大量生産と聞くと、添加物の量が気になりますが、エリスリトールは無添加で天然の調味料と言えるでしょう。エリスリトールはブドウ糖の発酵による糖アルコールですので、添加物の摂取による身体の悪影響を心配する必要はありません。

エリスリトールは、熱に強い特性があります。その為、アツアツの料理に加えても甘味が上手く引き出されます。また、エリスリトールは湿気に強い特徴があります。砂糖は、長期保存をすると湿気を吸い取ってしまう事がありますよね。エリスリトールは湿気90％でも吸湿しにくいので、長期的な保存にも適しています。

エリスリトールのデメリットは、砂糖に比べると少し甘味が薄い事です。エリスリトールの甘さは砂糖の約75％です。その為、砂糖の代用として同じ甘味を出すためには、砂糖の1. 4倍程のエリスリトールを加える必要があるでしょう。また、味の癖や微妙な匂いの違いから、味覚に敏感な方は料理の風味に違和感を覚える方もいるようです。

エリスリトールは、なぜ食べてもゼロカロリー＆糖質ゼロなのでしょうか？ここではそのメカニズムを解説します。糖質や脂肪、その他の口から入った栄養素は消化器官を通り、その後血液に取り込まれます。血液は全身の細胞に運ばれて、細胞がその栄養素を受け取る事で吸収＆消費されていきます。

ところがエリスリトールは、摂取後に消化器官を通過して、腸でも吸収されません。そしてそのまま尿として体の外へ放出されるのです。口から胃、腸などの消化器を通過しますが、摂取されたエリスリトールの90％以上は体内へ吸収されずに排出される特徴がポイントです。エリスリトールは、「食べても消化器を通過してそのまま体外に出てくる」特徴があるのでカロリーも糖質もゼロなのです。

実際には、摂取されたエリスリトールのほんの一部は腸から血液に取り込まれてしまいます。しかし、エリスリトールは細胞によって吸収される割合が非常に低い為、再び肝臓を通って尿となります。つまり、血液に流れ出た数%のエリスリトールも、時間の経過と共に対外へ排出されるのです。

エリスリトールのカロリーと糖質がゼロですので、摂取エネルギーも低く抑えられます。ダイエットを成功させる為には、摂取カロリーを抑えて消費カロリーを増やす事が重要ですよね。摂取カロリーを抑える事でより少ない運動量でも痩せやすくなるでしょう。また糖質ゼロは、体内のグリコーゲンの蓄えを必要以上に増やさない事に繋がり、脂肪の燃焼率の低下や脂肪への転換量を軽減してくれるでしょう。

エリスリトールにはスッキリとした甘みがありますが、糖質量がゼロです。その為、エリスリトールを摂取しても血糖値もコレステロール値も上昇しません。これは血糖値の上昇によって分泌されるインスリン分泌量が抑えられる事を意味します。インスリンは、血液中の糖質と脂肪を体内に貯め込み、体内の脂肪の燃焼を防止する働きがあります。エリスリトールの糖質ゼロは、インスリンの分泌を促さないので、脂肪を貯め込む働きや、脂肪の燃焼率を下げる心配がありません。その為、甘いエリスリトールを摂取しても一切ダイエットの妨げにはなりません。

砂糖に比べると甘味が少ないので、食事から満足感を得られにくい為、食事量が増えてしまう事があります。せっかくカロリーゼロ＆糖質ゼロのエリスリトールを使用しても、食べる量が増えてカロリーや糖質の摂取量が増加しては本末転倒ですよね。そんな時には、エリスリトールの使用量を少し多めにして甘みを堪能できるよう心がけましょう。また、砂糖と全く同じ甘さを食事や食品に求めるのではなく、少し異なる食品を食べていると考える事で、甘さの違いに対するストレスを軽減する事ができるかもしれません。

また、エリスリトールは糖質がゼロですので、摂取後にも血糖値が上がりません。これは脂肪の蓄積を防げるのでダイエットには嬉しい効果です。しかし、食事の際に血糖値が上がらないと、脳に糖質が運ばれず、満腹感を刺激する物質の分泌量が少なくなります。すると、満腹感を満たすために食事の量が増えてしまう事があります。食事にエリスリトールを利用する際は、炭水化物と一緒に摂取する事で、緩やかに血糖値を上げて、満腹感も刺激すると良いでしょう。

カロリーゼロで糖質ゼロだからと言っても過敏摂取は良くありません。エリスリトールは腸で吸収されずにそのまま消化器官を流れます。その為、大量にエリスリトールを摂取しすぎると腸に負担がかかり、お腹を壊しやすくなり、下痢を引き起こす場合があります。長期的な下痢はストレスの原因になりかねません。また、腸の働きが弱ると、栄養素の吸収率が低下します。効率よく栄養素を吸収して身体に取り込む為にも、長期的な度を越したエリスリトールの摂取は控えて下さいね。

もしエリスリトールを摂取し始めあ直後に、お腹の調子が悪くなっても、少量であれば問題ありません。継続することで身体が慣れてエリスリトールに順応できるようになるでしょう。

エリスリトールを摂取すると、発ガン性のリスクが上がると耳にしたことがあるかもしれません。これはエリスリトールの生産過程で使用される塩化メチレンと言う発ガン性のある物質が使用される場合があるからです。現在の日本で生産されるエリスリトールの多くには塩化メチレンは使用されていませんので、発ガンの危険性が高まるリスクはありません。 もしも海外製のエリスリトールを購入する場合、表示や成分を確認するよう意識してください。

海外でも、エリスリトールはダイエットに効果的と言う理由で、話題になっています。その為、私たちの周りには非常に豊富なエリスリトールの選択肢が存在します。中には低コスト実現の為に、遺伝子組み換えトウモロコシなどの様に、安全性の低い原料を使用している商品もあるので、この点は注意が必要かもしれません。日本の厚生労働省による食品衛生法をクリアしている人工甘味料 は安全性が高ので、可能な限り国内の信頼できる商品を選びましょう。

天然の砂糖に比べると、工場で合成された人工甘味料 の安全性が気になる方もいるかもしれません。そんな方は、日本製の信頼できる商品を使用してみてはどうでしょうか？SAYAYA株式会社のラカントSと言う商品の質が高く、安全性も確認されていますよ。日本国内で勝ち取った信頼が海外でも評価されていて、アメリカや中国を含む世界中の国にも輸出されています。人工甘味料 ですので工場で合成しますが、原料は天然素材のラカンカと言う植物です。少量ですが、食物繊維も含まれています。そしてラカンカSは他のエリスリトールと比較すると、砂糖に近い甘味を実現しています。色や味も砂糖に限りなく近づけてあるので、違和感なく食品や料理に加えられるでしょう。ちなみに、砂糖の代用になるエリスリトールだけでなく、液体タイプやジャム、健康食品も販売していますよ。

エリスリトールの甘みはコーヒーや紅茶などの飲み物に利用可能です。お好みの飲み物にエリスリトールを通常の砂糖の1. 4倍程の量をに加えましょう。甘みのある無糖コーヒーや無糖紅茶の出来上がりです。ちなみに、コーヒーは脂肪の燃焼率を上げる、満腹感を刺激するなどの効果があるので、ダイエット中に摂取したい飲み物です。しかし砂糖を加えて糖質量とカロリー量が上がってしまっては意味がありません。苦いコーヒーが苦手な方は、エリスリトールを利用しながらコーヒーを飲んで賢くダイエット中に取り組んでみては如何でしょうか？

エリスリトールは砂糖を使うどんな料理にも利用できます。砂糖を1. 4倍程の分量のエリスリトールに置き換えるだけです。例えばブリの照り焼き、煮物、生姜焼きやきんぴらごぼうは、エリスリトールを使って料理できるでしょう。他にも砂糖を多く使用するケーキやプリン、スイートポテトなどのスイーツにも利用できますよ。

高カロリーな食べ物を低カロリーな食品に置き換える、置き換えダイエットが流行していますが、エリスリトールも部分的な置き換えダイエットとして使用可能です。高カロリーで糖質の塊である砂糖を、エリスリトールに置き換えるのです。このアイディアを使用すれば、どんな料理でもエリスリトールの利用によってカロリーと糖質の摂取量を抑える事が可能になるでしょう！もう高カロリーで高糖質の砂糖は不要ですね。