しゅうまいのカロリーは?ダイエット向き?糖質・脂質・タンパク質比較

しゅうまいのカロリーはどのくらい?しゅうまいはダイエットに向いている食品なのか?しゅうまいのカロリー、含まれる糖質量、脂質量、タンパク質量他、しゅうまいを使ってダイエットする方法について解説します。

しゅうまいのカロリーはどのくらい?ダイエットに向いているのか?

しゅうまいとは?

しゅうまいとは、中華料理の中の点心の一つで、豚ひき肉やみじん切りしたねぎ、にんにくなどを小麦粉で作った皮で包み蒸したものをいいます。他にもえびやかに、ほたてなどを使った海鮮しゅうまいなども存在し、日本でも多くの方に親しまれた食品の一つです。

また、日本でしゅうまいというと神奈川県横浜市に本社のある「崎陽軒」のしゅうまいは歴史が古く根強い人気があります。ちなみに崎陽軒ではしゅうまいを「シウマイ」と表記されています。

しゅうまいのカロリー・糖質・脂質・タンパク質は?

食品 カロリー 糖質 脂質 タンパク質
しゅうまい(100g) 215 19.3g 11.2g 9.3g
しゅうまい(1個14g) 30 2.7g 1.57g 1.3g
しゅうまいのカロリー、糖質量、脂質量、タンパク質量を見てみましょう。
100g当たりのカロリーは215kcalですが1個当たりは30kcalと意外と低カロリーですね。一度の食事でしゅうまいを約7個食べて100g程ですのでそう考えるとカロリーが高すぎるという訳ではありませんね。
糖質量は、100g当たり19.3gありますので低糖質とはいえません。しゅうまいの皮が小麦粉で作られていますのでどうしても糖質は高くなってしまいます。
脂質量は11.2gタンパク質量が9.3g、これはしゅうまいの中身となる豚ひき肉に含まれる栄養素が主となりますがやはり高めとなります。
こうしてみると、しゅうまいは糖質量、脂質量、タンパク質量共に高めの食品であることが分かります。

しゅうまいでダイエットはできる?カロリーは高い?低い?

しゅうまいに含まれる糖質量、脂質量、タンパク質量を見てみるとどれも高めとなっています。そのため、主菜としてしゅうまいを食べるのはダイエット中には不向きだといえるでしょう。
しかし、しゅうまいを主食兼主菜として食べることでダイエットにプラスに働く可能性があります。

一般的にしゅうまいというと主菜となりますので、食事の際はしゅうまいの他にごはんや麺類などの炭水化物を主食として食べますね。
このような食べ方だとしゅうまいの糖質量が多いため糖質を摂り過ぎてしまいダイエット中は避けたいメニューとなってしまいます。

しかし、主食を抜いてみるとどうでしょう?しゅうまいの皮は炭水化物である小麦粉で作られていますので糖質を程よく摂りながら同時に脂質やタンパク質を摂取することができます。
また、しゅうまい100g当たりの糖質量は19.3gありますが、ごはん100gの糖質量は約37g、6枚切りの食パン1枚の糖質量は約26.8g、うどん100gの糖質量は25.8g、中華麺100gの糖質量は約29.2gと主食の糖質量と比べると大分低いのが分かります。

つまり、しゅうまいを食べる際は主食を抜くことで糖質の摂り過ぎを防ぐことができ、ダイエット効果を高めることができるのです。

しゅうまいは糖質制限ダイエット中にとってよい?

しゅうまいの皮は小麦粉で作られているため、高糖質のメニューとなります。そのため、糖質制限ダイエットをされている方は控えておく方が無難だといえるでしょう。
糖質制限ダイエット中だけどどうしてもしゅうまいが食べたいという場合には、1個14g程のしゅうまいであれば1~2個を目安に食べるようにしましょう。1個14g程のしゅうまいであれば糖質量が1個当たり2.7gですので1~2個程度なら許容範囲だといえます。

但し、一緒に食べる食材の糖質量を見ながら食べるものや量を調整しないと糖質を摂り過ぎてしまいますので注意が必要です。

しゅうまいと他の食品とのカロリー・三大栄養素を比較

しゅうまい以外のカロリー比較(100gあたり)

食品 カロリー
しゅうまい(1個14g) 30kcal
餃子(1個24g) 47kcal
水餃子(1個27g) 49kcal
小籠包(1個31g) 53kcal
しゅうまい同様、中華料理で良く食べられている点心のカロリーを比較してみましょう。

使っている材料はどれも同じようなものばかりですが、カロリーで見るとしゅうまいが一番低カロリーですね。
1個当たりの重量が大きく関係していますが、ダイエット中に点心を食べる際はしゅうまいを選ぶと良いでしょう。

但し、重量が大きいしゅうまいの場合はその分、カロリーも高くなりますので注意が必要です。

しゅうまい以外の糖質・脂質・タンパク質量比較(100gあたり)

食品 糖質 脂質 タンパク質
しゅうまい(1個14g) 2.7g 1.57g 1.3g
餃子(1個24g) 5.71g 1.94g 1.7g
水餃子(1個27g) 8.16g 0.86g 1.9g
小籠包(1個31g) 5.29g 1.96g 2.88g
しゅうまい同様、中華料理の点心に含まれる糖質量、脂質量、タンパク質量を比較してみましょう。

こちらもカロリー同様、使われている材料が似ているため、糖質量、脂質量、タンパク質量の割合はどれも似ていますがしゅうまいは重量が14gと低いため、やはりこの中では一番ダイエット向きだといえます。
脂質量に関しては、ゆでることで油脂がある程度抜ける水餃子が一番低くなっていますが、糖質量で見るとしゅうまいの方が低くなりますので、やはりしゅうまいが一番良いといえるでしょう。

しゅうまいの特筆すべき栄養素・ダイエット効果

豚肉に含まれる「カルニチン」で体脂肪の代謝を高める

しゅうまいの具として使われている豚肉には「カルニチン」という栄養素が豊富に含まれています。
カルニチンとは、アミノ酸の一種で脂肪を細胞の中に存在するミトコンドリアといって脂肪を燃焼させる部分に運ぶ役割を担う成分です。

つまり、脂肪を燃焼させるためにはミトコンドリアにいかなくてはいけませんが、脂肪は自らミトコンドリアにいくことはできないため運び屋となるカルニチンが必要となります。

カルニチンが不足していると、脂肪を燃焼させたくても脂肪はミトコンドリアへ移動できないため燃焼されずに残ってしまいますので、痩せることはできません。また、カルニチンの代用として働いてくれる成分が他にないため、脂肪を燃焼させるためには絶対的にカルニチンが必要となってくるわけです。

しゅうまいの具として使われる豚肉には、カルニチンが豊富に含まれていますのでしゅうまいのように豚肉を使った料理を食べることで脂肪をミトコンドリアに運ぶ手数が増え結果的に脂肪燃焼率を高めてくれます。

豚肉に含まれる「ビタミンB1」で糖質の代謝をサポート

しゅうまいの具として使われる豚肉には「ビタミンB1」が豊富に含まれています。
ビタミンB1には、体内に入ってきた糖質の代謝を促す働きがあります。糖質は体を動かすためのエネルギー源として使われる栄養素ですが、摂り過ぎてしまうとエネルギー源として使われなかった分は脂肪へと変換され蓄積されていきます。

つまり、糖質を摂り過ぎてしまうと脂肪が増える、即ち、太ってしまう訳です。

しょうまいの具として使われる豚肉に含まれるビタミンB1には、体内に入ってきた糖質の代謝を高める効果がありますので、しゅうまいのように豚肉を使った食品を食べることで糖代謝が高まり脂肪の蓄積を防ぐことができダイエットにつながります。

にんにく・ねぎに含まれる「アリシン」がビタミンB1の働きを応援

しゅうまいには、豚肉のほかににんにくやねぎといった野菜が使われていますが、にんにくやねぎには「アリシン」という栄養素が豊富に含まれています。
にんにくやねぎには、独特な香りや辛味がありますがその正体がアリシンです。

アリシンには、糖質の代謝をサポートする効果のある「ビタミンB1」の働きを持続させる効果があります。つまり、ビタミンB1とアリシンを一緒に摂ることで糖質の代謝機能が更に高まるという訳です。
しゅうまいは、糖質の代謝を促すビタミンB1を多く含む豚肉とビタミンB1の効果を持続させるアリシンを多く含むにんにくやねぎを使って作られた食品ですので、糖質の代謝力が高まりダイエット効果を期待することができます。

しゅうまいダイエットのコツ・効果を上げる食べ方

しゅうまいでダイエットするなら主食は食べない

しゅうまいには、脂肪を燃焼させる効果のあるカルニチンや糖代謝を促すビタミンB1、ビタミンB1の働きを持続させるアリシンなどダイエットにとって強い味方となる栄養素が豊富に含まれています。
しかし、これらの効果はしゅうまいの具の部分に使われる食材によるもので皮に関しては糖質を多く含む小麦粉を主として作られているため、糖質量が高くなりダイエットの妨げとなってしまいます。

具だけであればダイエット効果が高いのに皮のせいでダイエット効果を半減させてしまうのはもったいないですね。

そこでおすすめしたいのが、しゅうまいを食べる際は主食を抜くという方法です。前述した通り、しゅうまいの皮は炭水化物に分類される小麦粉で作られているため、糖質が高くなりますがしゅうまい100gに対して糖質量は19.3g、ごはん100gが約37gですので主菜としてしゅうまいを食べ、その他に主食でごはんを食べてしまうと明らかに糖質の摂り過ぎとなりますが、主食を抜いてしまえば糖質量は19.3gですのでごはんを100g食べるより遥かに低糖質になります。

主食を抜くことで物足りなさを感じるというデメリットはあるものの、その分を食物繊維を多く含む野菜などでカバーすることで物足りなさを感じなくなりますし糖質の摂り過ぎを予防することができますので、ダイエット中にしゅうまいを食べる際は、主食を抜き、物足りなさは野菜でカバーするよう意識することでしゅうまいの具の持つダイエット効果を最大限に引き出すことができるのです。

しゅうまいで太ってしまう理由

しゅうまいは、食べ方次第ではダイエットとしても有効となる食べ物ですが、場合によってはしゅうまいを食べることで太ってしまうこともありますので注意が必要です。

しゅうまいをおかずに炭水化物を食べる

一般的にしゅうまいは主菜、つまりおかずとして食べられることが多いですね。しゅうまいをおかずにごはんや麺類を食べるという方は多いでしょう。
しかし、この食べ方をしてしまうと太ってしまう可能性がありますのでダイエット中はご法度です。

しゅうまいは、100g当たりの糖質量が19.3gありますので主菜としては高糖質の食べ物となります。しゅうまいのように高糖質を主菜として更に糖質を主体とする炭水化物を主食で食べると一食当たりの糖質の摂取量が自ずと増えてしまいます。

一食当たりの糖質量が多いということは、体内では糖質の代謝が間に合わず不要となった分が脂肪に変換され蓄積されていきますので太ってしまうのです。
しゅうまいを食べる際は、主食を抜く、減らすなど高糖質にならないよう工夫する必要があるといえます。

しゅうまいの大きさに注意!

しゅうまいの1個当たりのカロリー30kcal、糖質量は2.7gと決して多くありません。しかしこの数字は1個当たりのしゅうまいの重量が14gのものの場合です。

しゅうまいの種類によっては、重量が倍以上ある大きなものもありますね。重量が多いということは、そのぶんカロリーや糖質量はもちろん、脂質量も増えますので食べ過ぎてしまうことで太りやすくなってしまうのです。
しゅうまいはその種類によって重量が異なりますので、食べる量を個数ではなく重量で見極める必要があるといえます。

しゅうまいの調理法によっては太る可能性あり!

しゅうまいの調理法は蒸すことが主流ですが、最近は皮を油を敷いたフライパンでパリッと焼いた「焼きしゅうまい」や高温の油でカリッと揚げる「揚げしゅうまい」などもありますね。
蒸したしゅうまいとはまた違った食感で美味しい調理法ですが、焼きしゅうまいや揚げしゅうまいは油を使って調理するため、その分脂質量が増えカロリーが高くなります。

そのため、蒸ししゅうまいと同じ量を食べていてもカロリーや脂質を摂り過ぎてしまうため、太ってしまう可能性があるのです。
ダイエット中にしゅうまいを食べるなら蒸したしゅうまいを食べることをおすすめします。