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動物性植物性タンパク質摂取

質問者


25歳
70kg
168.5cm

筋トレでタンパク質は体重×1.5が良いとアドバイスを頂きました。
動物性や植物性など気にしなくてもよろしいのでしょうか。また、両方摂取した際のデメリットもお願いいたします。

トレーナーの回答

萩原智之

JATI-ATI 健康運動実践指導者

こんにちは。
西新宿にて活動を行っている萩原です。
以下タンパク質の種類についてまとめです。
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①腎臓への負担
『タンパク質の摂取量を増やすと、腎臓への負担が増える。』
と言われていますが、最近では『量』よりも『内容』ではないかと言われています。
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白身肉=鶏肉や卵、乳製品、大豆製品は摂取量が増えても負担が増えない。
赤身肉=牛・豚・羊の摂取量が増えると負担が増える。
と言われています。
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②大腸がんの原因
上記と同じように赤身肉の摂取が大腸がんのリスクを高めると言われています。
研究者は赤身肉の摂取に関しては週に1度程度を勧めているようです。
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③アミノ酸スコア
タンパク質は『アミノ酸』の集合体です。
そしてそのアミノ酸は単体では働きづらく、理想の摂取バランスがあります。
それを数値化したものがアミノ酸スコアです。
これに関して言えば、動物性たんぱく質の方が優秀とされています。
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(大豆に関しては、現在はスコアが高く修正されましたが、低めに評価されていた過去があります。)
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④ロイシン
アミノ酸には各々に働きがあり、筋肥大に関しては『ロイシン』というアミノ酸が強く関わっているとされています。
ロイシンを多く含むプロテインは『ホエイ』です。
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⑤タンパク質以外に何が摂取できるか。
タンパク質以外の栄養素に着目した場合、優秀なのは『鶏卵』です。
減量中に卵白のみを摂取するボディビルダーさんもいるようですが、筋肥大の作用に関して言えば全卵のほうが優秀との研究結果が報告されています。
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⑥脂質の差
タンパク質源の多くは、脂質を同時に摂取出来てしまいます。
特に脂身の多いお肉の部位に関しては、質の悪い脂質の摂取に繋がりますので、避けた方が良いでしょう。
卵や魚の脂質は質が良く、大豆製品に関しては可もなく不可もなくとなります。
魚に関して言えば、赤身の魚は脂質が多い傾向にあり、白身の魚は脂質をほとんど含みません。
鮭はその点で優秀ですね。
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【まとめ】
目標の摂取カロリーやPFCバランスに収めていれば、差はほとんど無いと思って頂いて構いません。
メリット・デメリットでに関して言えば、目的によっても様々。
脂質が不足していれば赤身の魚は重宝しますし、摂取カロリーがオーバーしそうな日はデメリットにもなりかねません。
植物性1:動物性1が理想と言われますが、①②⑥が理由だと思いますので特に気にする必要は無いでしょう。
基本的には『鶏卵』『鶏肉』『魚類』をメインに。
『ホエイプロテイン』や『大豆製品』を補助として考えると無難だと思います。

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