スクワットのダイエット効果がスゴイ!痩せるやり方をプロが伝授!

監修者

福永 崇

NSCA認定パーソナルトレーナー ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

「スクワットダイエット」が流行したことで、女性の間にもスクワットを行う方が多くなりました。では実際に、スクワットにダイエット効果はあるのでしょうか?スクワットをすることで得られる様々な効果をはじめ、正しいスクワットの知識をご紹介します。

スクワットダイエットが流行った背景

スクワットが痩せると聞いたことがあるんですが本当でしょうか?

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

はい、間違いなくスクワットはダイエットにも効果的な運動ですよ!

スクワットダイエットは「スクワットチャレンジ」といった名前で流行しました。実際にスクワットを30日継続して行うスクワットチャレンジをした結果、40代の女性が2kg痩せたといった体験談など、スクワットによるダイエット成功談がSNSなどにあげられています。

なぜスクワットにそれほどまでの効果があるのでしょうか?

それはその消費エネルギーの高さにあります。
下半身には全身の筋肉量の約7割が存在し、スクワットはこの下半身のほぼ全ての筋肉を使う筋肉なのです!これだけ多くの筋肉を使い、しかも器具を使わずにできるトレーニングはスクワット以外に他にありません。

使う筋肉量が多ければその分消費カロリーも多く、ダイエット効果も見込めます。

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

これがスクワットが「キング・オブ・エクササイズ」と呼ばれる所以ですね。

スクワットの消費カロリーは多くない!?

実はスクワットの運動自体のダイエット効果=脂肪燃焼効果というのはそれほど高くはありません。

えっ、直前の話と違うじゃないですか!

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

決してスクワットをやっても痩せない、というわけではありませんのでご安心を!理由を解説します。

運動の消費カロリーの計算式

筋トレやランニングなど、運動で消費するカロリーの計算式は以下になります。

消費カロリー(kcal) = 体重(kg) × 運動強度(メッツ) × 時間(h) × 1.05

自重で行う筋トレは運動強度が6メッツです。
仮に体重60kgの人が1時間ぶっ通しでスクワットをしたとしても得られる消費カロリーは

60kg × 6メッツ × 1h × 1.05 = 378kcal

と378kcalだけです。

しかもそもそも1時間ぶっ通しでスクワットをやるなんて普通できないですよね。つまり、ランニングなどであれば長時間行いやすいですが、筋トレという運動の特性上、長時間行うことは難しく、筋トレ自体の消費カロリーは少ないのです。

しかし心配することなかれ!スクワットのダイエット効果は他にあるのです!

スクワットのダイエット効果は「運動後」にあった!

スクワットの本当のダイエット効果は「運動後」にあります。

スクワットのようにたくさんの筋肉を使うことで得られる効果は主に以下の2つがあります。

効果① 基礎代謝がアップする

基礎代謝とは、「何もしていなくても消費するカロリー」のことで、1日の消費カロリーの実に約70%を占めます。
ヒトは生きるために心臓をバクバクさせ、全身に血液をめぐらせ、モノを考えるためにカロリーをたくさん消費するのです。

この基礎代謝が筋肉をつけることでアップします!

筋肉量が1kg増えたら1日の消費カロリーが50kcal程度上がります。
体脂肪を1kg落とすのに約7200kcal消費する必要があるので、1日50kcal×1年でなんと体脂肪が2.5kgも落ちる計算になります!

基礎代謝!大事ですね!

効果② EPOC効果による脂肪燃焼

EPOC効果とは、運動直後に消費するカロリーが通常時よりも増えることにあります。
そしてEPOC効果は、使う筋肉量が多いほど消費カロリーが多くなります。

スクワットをするとたくさんの筋肉を使うので、その筋肉の修復に体内のあちこちでメンテナンス作業にエネルギーを使います。これがEPOC効果の正体です。

つまり、スクワットのようなトレーニングを行った後に多くのエネルギーが使われ、ダイエット効果が期待できるということなのです。

スクワットの正しいやり方・フォーム

ではスクワットの正しいやり方について解説します。
スクワットのやり方は意外と難しく、やり方を間違えると効果が半減してしまうので、正しいフォームを心がけてください。

<スクワットのやり方>
1.両足を肩幅より少し広めにとり、つま先を少し外側に向ける
2.背筋を伸ばしたまましゃがめるところまでしゃむ

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

スクワットはシンプルなエクササイズですが意外と奥が深いエクササイズです。正しい方法を身に付けて最大限の効果を引き出しましょう!

ダイエット効果を高めるために、フォームの注意点も紹介しますね。

<注意点>
・膝が過度に前に出過ぎない

しゃがんだ際に、膝がつま先より過度に前に出過ぎると、大腿四頭筋(太もも前の筋肉)に負荷がかかり過ぎてしまい、大臀筋(お尻の筋肉)やハムストリングス(太もも裏の筋肉)に刺激が入りづらくなってしまいます。
ヒップアップしたい女性は特に気をつけましょう。

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

なるべく多くの筋肉を鍛えて脂肪燃焼させるためにも、この点は注意したいですね。

・腰が丸まらない
しゃがんだ際に背中が丸まったり反りすぎると腰痛の原因になってしまいます。
常に脛と背中の角度が平行になるようにしましょう。

回数や頻度はどのくらい?

スクワットは何回くらいやればいいですか?

福永 崇監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー
ゴールドジム・オフィシャルパーソナルトレーナー

回数はゆっくり20回×3セットから始めましょう。

慣れてきたら回数を増やすのもいいですが、ダンベルなどを使って10〜20回でしっかり疲労がたまるくらいの負荷で行う方が、筋肉の成長には効果的です。

頻度は筋肉痛の回復(超回復)を待ってから行うようにしましょう。
太ももやお尻の筋肉は大きいので、超回復に2〜3日とかかります。なので、週に2〜3日の頻度でスクワットを行っていけるといいでしょう。

いつから効果は表れるの?

スクワットのダイエット効果、やり方や頻度についてはお分かりいただけたでしょう。
しかしここで気になるのは、「果たしてどのくらいやれば効果は表れるのか?」ですよね。

スクワットで筋肉量を増やして基礎代謝をアップさせる、ということは1〜2週間など短期間ではなかなか難しいです。運動初心者であればなおさらです。

その人の運動経験や遺伝にもよりますが、一般的には週2回の筋トレを3ヶ月継続することができれば、しっかりと筋肉量はついています。ご自身の一生の健康やボディメイクのために、スクワットはとてもおすすめです!今日からぜひ始めてみてください。

ちなみに、少し頻度や回数が多くなりますが「30日間スクワットチャレンジ」というダイエット方法もあります。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
また、スクワットにはで腹筋を強烈に鍛えることができるという秘密もあります。こちらの記事も是非参考にしてください。