ベンチプレスの体重別平均重量とは?100kg上げるにはどのくらい筋力が必要?

監修者

松岡羊輔

NSCA認定パーソナルトレーナー、FSEMダイエットトレーナー、JCCAひめトレアドバンストインストラクター、JCCAベーシックインストラクター

ベンチプレスはどれ位上げられたら良いのか?男女別・体重別の平均値は?100kgは挙げたいけど本当に上げることが出来るのか?トレーニングしている人は普通どれ位挙げるの?トレーニング初心者の皆さんの疑問にお答えします。

ベンチプレスの平均重量は?どれ位上げられたらいいの?

ベンチプレスの平均ってどのくらいなんでしょうか?ジムで100kg以上のベンチプレスをしている人を見るととてつもなく遠い存在に見えたりします。

松岡羊輔監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー、FSEMダイエットトレーナー、JCCAひめトレアドバンストインストラクター、JCCAベーシックインストラクター

ベンチプレスの男女別、体重別平均重量は以下になります。

体重別ベンチプレスの平均重量

体重別平均重量の一覧を参考にすると、自分の最大挙上重量の目安が分かりやすいと思います。
ただしこれはあくまでも目安です。実際には体格、筋肉量などで挙上出来る重量は変わります。誰でもこの表の通りとは限りませんのでご注意ください。

ベンチプレス体重別平均重量一覧表
◯男性の場合

 体重   初心者   中級者   上級者   エリート 
50kg 39kg 57kg 79kg 103kg
55kg 45kg 65kg 88kg 113kg
60kg 51kg 72kg 96kg 122kg
65kg 57kg 79kg 104kg 131kg
70kg 63kg 85kg 112kg 140kg
75kg 68kg 92kg 119kg 148kg
80kg 73kg 98kg 126kg 156kg
85kg 79kg 104kg 133kg 164kg
90kg 84kg 110kg 140kg 171kg
95kg 89kg 116kg 146kg 178kg
100kg 94kg 121kg 152kg 185kg
◯女性の場合

 体重   初心者   中級者   上級者   エリート 
40kg 18kg 32kg 50kg 70kg
45kg 21kg 36kg 54kg 76kg
50kg 24kg 39kg 59kg 81kg
55kg 26kg 43kg 63kg 86kg
60kg 29kg 46kg 67kg 91kg
65kg 31kg 49kg 70kg 95kg
70kg 33kg 52kg 74kg 99kg
75kg 36kg 55kg 77kg 103kg
80kg 38kg 57kg 81kg 106kg
85kg 40kg 60kg 84kg 110kg
90kg 42kg 62kg 87kg 113kg
平均重量がわかったところで、では100kgを上げるにはどのくらいのトレーニングが必要なのでしょうか?

ウェイトトレーニングを行う上で、1RM(最大挙上量)を知る必要があります。この1RMを基準としてトレーニングを計画すると、ベンチプレス100kgの近道になるでしょう。

1RM(自身のマックス重量)を推定する方法

1RM(=1回ギリギリ挙げられる重さ)を測定するための方法として、1番安全な計算式を使って測りましょう。

計算式を使う場合は、重量と係数を確認していきます。挙げた重量の回数と係数の関係性は以下の通りになります。

1回:100%
2回:95%
3回:93%
4回:90%
5回:87%



8回:80%
9回:77%
10回:75%
12回:70%

今回は大まかな数値を記載しました。この数値から1RMを算出する計算式は以下の式になります。

1RM=重量(kg)÷係数(%)

例として、30kgの重量で8RMベンチプレスができたとすると、その時の1RMは「30kg÷80%=37.5kg」、つまり1RMは37.5kgとなります。

この数値を知った上で、トレーニングに取り組むようにしましょう。

ベンチプレスで100kg挙げるためのステップ

現在の1RMが分かりましたが、初心者が100kgを挙げることが出来るようになるにはどのようにしたら良いのでしょうか?また誰でも100kgのベンチプレスは出来るのでしょうか?

松岡羊輔監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー、FSEMダイエットトレーナー、JCCAひめトレアドバンストインストラクター、JCCAベーシックインストラクター

もちろん誰にでも可能性は十分にありますよ。トレーニングを始めた当初からベンチプレスで100kg挙げていた人はまずいないと思います。今は軽々と挙げている人でも最初は20kgのバーでさえ重たく感じていたはずです。

最終目標は100kg、まずはもう少し手が届くところを目指す

ベンチプレスに限らずトレーニングの原則として、筋力は大きい筋肉の方が力をより発揮します。
ベンチプレスでは大胸筋が一番働くので、大胸筋を大きくすることが100kgの挙上の近道になります。

まずはご自身の推定1RMの80%の重量で10回のトレーニングからはじめます。体力に合わせて2~4セット、インターバル60~90秒でトレーニングします。
この重量が筋肥大に最も適した重量設定になります。

3~4セット10回挙上出来るようになったら重量を10%程度増やして同じことを繰り返します。
このようにして徐々に重量を上げていきましょう。また、定期的に(月1回程度)推定の1RMをチェックし、筋力の伸びを確認しましょう。

トレーニングだけでは筋肉は成長しない!

筋トレをしていれば筋肉が大きくなると思っていませんか?実は筋トレだけで筋肉を成長させることは出来ません。

では筋トレの他に何が必要でしょうか?
筋肉が大きくなるのは新たに筋肉を作る必要があります。そのための材料が必要になります。
筋肉の材料を補給するのが「食事」や食事を補完する「プロテイン」などのサプリメントという事になります。

どれだけハードにトレーニングしていても筋肉の材料を補給しないと身体は疲労し、消耗していきます。しかし、まだこれだけでは不十分です。トレーニングして筋肉の材料も補給したら、筋肉を作るための時間が必要です。これが「休養」という事になります。

休養は身体を回復し、大きな筋肉を作る大切な時間になります。

松岡羊輔監修トレーナーからのアドバイス

NSCA認定パーソナルトレーナー、FSEMダイエットトレーナー、JCCAひめトレアドバンストインストラクター、JCCAベーシックインストラクター

筋肉作りは「トレーニング」、「栄養」、「休養」の3つの要素が揃ってはじめて可能になります。がむしゃらにトレーニングするだけではなく、その後の栄養補給、休養まで意識して取組んでください。

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