生理前に太る理由とは?体重は戻るの?

監修者

岩坂美緒

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

【プロトレーナー解説】多くの女性が悩んでいる生理前に太ってしまう理由や、生理前に太ってしまった分の体重は自然と元に戻るのかについて解説します。また、生理中におすすめの食事の仕方やおすすめの運動などについても紹介します。

なぜ生理前は太るの?!

生理前に太ってしまうのが悩みです。ダイエットを始めようと思っても、生理前にまた太るのでダイエットをしても意味がないような気がしています。
なぜ、生理前に太るのでしょうか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

生理前に太ってしまうということが悩みの女性はたくさんいます。なぜ生理前に太るのかについて解説していきますね。

生理前に太る理由

生理前に太るのは、女性ホルモンの影響によるもので、プロゲステロンという黄体ホルモンが増加することが原因です。黄体ホルモンの分泌増加は、体に以下のようなことを引き起こします。

●水分や栄養を溜め込む
●むくみ
●食欲増進
●便秘

また、生理前に太ったり、むくんだりするのは、月経前症候群(PMS※)の1つでもあります。
(※PMSは生理前に起こる心や体の不調のことを言います。個人差はありますが、生理が始まる約10日~3日前頃から現れます。)

このような原因から、生理前は体重が増えてしまいます。
前述したように、体が栄養を蓄えようと働き、食欲が増すだけでなく体質的にも脂肪を溜め込みやすい状態になり、食べたものがそのまま体についてしまいやすい時期ですので暴飲暴食にも注意が必要です。

なるほど!生理前に太ってしまうのは女性ホルモンの影響によるものだったのですね。生理前に太った分は、生理後、自然と元に戻るのでしょうか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

はい。基本的には、生理後にむくみがとれたり、溜め込んでいた水分が抜けることで元に戻ります。詳しくは、以下に解説していきますね。

生理前に太った分は生理後に戻る!

生理前に黄体ホルモンの分泌量が増加し、むくみなどで体重が増加していた場合は、生理後、黄体ホルモンの減少とともにむくみがとれ、体重も元に戻ります。また、水分を体に溜めこんでしまっていた場合も、水分が抜けて自然と体重が落ちます。

注意したいのは、生理前のイライラやストレスなどで、暴飲暴食をしてしまっていた場合は、食べ物や飲み物の過剰摂取で太ってしまったということですので、これに関しては、生理が終わったからといって自然と瘦せるというわけではありませんので注意しましょう。

なるほど。生理前の体重増加は何kgくらいまでは大丈夫なのでしょうか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

この時期に増える体内の水分量は2000mlにもなると言われています。増えた水分量を考えると体重が2kg前後増えるのは正常だと言えます。
4kg以上増えてしまった場合や、生理が終わっても増えた体重が戻らない場合は、生理前の食欲増加による食べ過ぎなどが原因という可能性があります。

生理前に太りすぎてしまう人や、生理後に体重が戻らない人は、生理前の食事量を意識することも大切です。

そうなんですね。私は、生理前に3~4kg太ってしまう時もあります。
私みたいに太り過ぎてしまう人は、生理前に食事量を意識すること以外にも注意点はありますか?

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

はい。以下に生理前の具体的な食べ物や飲み物の摂取の仕方や注意することなどについて記述しますね。

生理前に太り過ぎてしまう人が注意すべきこと

①カフェインを控える
カフェインは、月経前症候群(PMS)の症状を悪化させるとも言われています。特にイライラしやすい生理前は、コーヒーが好きな人はコーヒーを飲む量が増えてしまう人も多いかもしれませんが、この時期のカフェイン摂取は控えめにすることを心がけましょう。

コーヒーなどカフェインを含むものを控えることで、過食などの症状が抑えられ、太りすぎることも回避できます。コーヒーが飲みたくなったら、ハーブティを飲むようにするのもおすすめです。おすすめは、サフランのハーブティです。サフランのハーブティーの効能としては、ホルモンバランスを調整する作用があり、生理痛など女性に多い症状に効果があるとされています。

また、血行促進作用もあり、冷え性の改善にも繋がります。精神面では、心を落ち着かせる働きもあるので、飲み物はハーブティを選ぶようにすると良いです。

②甘いお菓子を控える
生理前は甘いお菓子やジャンクフードがいつも以上に食べたくなる時期ですが、できるだけ控えるようにしましょう。

生理前は血糖値をコントロールするホルモンである「インスリン」のバランスが崩れやすくなる影響で、食欲が止まらず食べ過ぎてしまう人もいます。血糖値が急激に上がるチョコレートなど甘いお菓子などは控えると良いでしょう。

③たんぱく質を摂取する!
生理前には幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質「セロトニン」が不足しがちになります。
そのため、イライラすることがあります。セロトニンの原料は、たんぱく質の一種である「トリプトファン」です。
PMSや体重増加を抑えるためにも、このトリプトファンを多く含む食べ物を摂取するようにしましょう。

●トリプトファンを多く含むもの
・豆腐・納豆・味噌などの大豆製品
・ヨーグルト、牛乳、チーズなどの乳製品
・ささみ、豚肉などの肉類
・さば、まぐろなどの魚類

トリプトファンをしっかり吸収するためには、ビタミンやミネラルの摂取も必要なので、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

④血糖値が急上昇しない食べ方を意識する!
生理前の食欲を抑えるためには、血糖値を一定に保つことが大切です。
食事と食事の間をあけすぎないようにするなど工夫し、血糖値をコントロールしながら食事をすることで食べ過ぎを防ぐことができます。

⑤食物繊維から食べるようにして満腹感を得る!
生理前の食欲をコントロールする方法の1つに、食べる順番を意識することで満腹感を得る方法があります。
食事の際は野菜などの食物繊維を先に食べることで、満腹感を得ることができ、血糖値の上昇も緩やかになるので食欲を抑制することもできます。

よくわかりました。生理前にカフェインを減らしてみたり、食事の際は食物繊維から食べるようにしてみたり、簡単に出来そうなことから実践してみたいと思います。

もう1つ気になっていることがあります!ダイエットをする場合ですが、生理中は運動をしない方が良いのでしょうか?

生理中の運動で太らないようにしよう!

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

生理中に全く体を動かさないのも、冷えやむくみの原因になってしまいますので軽めの運動をすることをおすすめしています。以下に生理中の運動について記述しておきますね。

生理中の運動

●おすすめは軽めの運動!
生理中はストレッチやウォーキングなど軽めの運動がおすすめです。
無理のない範囲で心地良く体を動かすことができるものが良いです。
体を動かすことで、生理中のイライラやストレスを緩和させることもできます。
ダイエット中の人も、生理の期間は、無理をして体重を落とそうとせずに現状を維持できたら良いかなくらいの軽い気持ちで行うことも大切です。

●激しい運動はNG!
生理中は心も体も敏感な時期です。体に負担をかけるような激しい運動は避けるようにしましょう。
ホルモンバランスが乱れているということもあり、激しい運動は体にとって余計にストレスになってしまうのです。

最後に

前述してきましたように、生理前に2kg前後太るのはホルモンバランスの関係で体が溜め込む時期であり仕方ないことなので、心配することはありません。生理前に、体重が増えたり、むくんでしまうのは自然な現象です。
また、生理前は、多くの女性がだるかったり気分も落ち込みがちなので、自分だけがこうなってしまっているなどと不安に感じる必要はありません。

岩坂美緒監修トレーナーからのアドバイス

MIO-STYLE主宰ボディメイクインストラクター、JADP認定リンパケアセラピスト、LAVA公認パーソナルトレナー、LAVA公認ホットエクササイズインストラクター

毎月やってくる生理ですので、軽い運動をしてイライラするのを軽減させたり、お気に入りのハーブティを飲んでリラックスする時間を作ってみるなどして上手く付き合っていけると良いですね。

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