冷麺の糖質は?糖質制限ダイエット中におすすめの冷麺の食べ方

韓国風焼き肉屋さんでおなじみの冷麺の糖質やカロリーはどのくらい?冷麺のダイエット効果は?冷麺のカロリーや糖質制限ダイエット中におすすめの食べ方などをご紹介します。

冷麺とは?冷麺の種類

冷麺について

冷麺といえば、韓国風焼き肉屋さんでおなじみの食べ物ですよね。締めとして食べる方も多いのではないでしょうか。冷麺というと韓国の美味しい麺類ですが、大まかには「韓国冷麺」と「盛岡冷麺」とが存在します。

冷麺は朝鮮半島由来の冷製麺料理ですが、日本には平壌出身の韓国人が神戸市にお店を開店したことで伝わりました。その後冷麺は日本中に広まり、日本人の口に合うように味が徐々にアレンジされてきました。アレンジされていったものの中の1つに岩手県盛岡市の盛岡冷麺がありますが、盛岡冷麺は、わんこそば、じゃじゃ麺と共に、盛岡3大麺として愛されています。

韓国冷麺の麺は「そば粉」を主原料にしていますが、盛岡冷麺の主原料は「小麦粉」です。

・韓国冷麺の具材

平壌発祥のものは、肉類、ゆで卵、キムチ、錦糸卵などがトッピングされます。その上にダシと大根と水キムチの汁トンチミを加え、透明で淡泊な冷たいスープをかけていただきます。

咸興発祥のものは、コチュジャン、酢、ごま油、砂糖などの合わせた調味料で麺を和え、肉類、ゆで卵、胡瓜の千切りなどを具材をトッピングします。

・盛岡冷麺の具材

キムチが具材の主体となる盛岡冷麺。キムチ、牛肉のチャーシュー、ゆで卵、三杯酢漬けのきゅうりがトッピングされます。

冷麺の糖質は?糖質制限ダイエット向き?

冷麺の糖質は?

韓国冷麺も盛岡冷麺も、麺の主成分はそば粉や小麦粉などの炭水化物なので、どちらも糖質を多く含んでいます。小麦粉は100gあたり366~368キロカロリー、そば粉は100gあたり359キロカロリーなので、具材などを含めると冷麺1杯500キロカロリーほどになります。ヘルシーなイメージがある冷麺ですが、そこそこカロリーはあるのです。具材のキムチやスープなどに唐辛子などの香辛料が使用されていますが、唐辛子などの香辛料には食欲を増進する働きがあるので、ついつい食べ過ぎてしまうという可能性もあります。

盛岡冷麺(1食):94g
韓国冷麺(1食):105g

冷麺1食あたり、100g前後の糖質が含まれています。糖質100gというのは、糖質制限ダイエット中には厳しい数字です。

ロカボダイエットとは糖質制限ダイエットのことですが、ロカボダイエットでは1日の糖質摂取量を70g~130gほどに抑えることを目標にしています。1日の糖質摂取量70g~130gを守れば、体調不良を起こしたり、エネルギー不足になる可能性は低いと言われているのです。冷麺1食で糖質100gもとってしまったら、他で糖質を抑える必要がありますね。

他の食べ物と糖質を比較してみましょう。

白米(茶碗1杯)    :55.2g
食パン(6枚切りの1枚):26g
カツ丼(1食)     :116g
バナナ1本      :30g

量にもよりますが、冷麺1食でお茶碗1〜2杯分の糖質を摂ってしまうことになるので気をつけましょう。

冷麺を食べると太る?冷麺は糖質制限ダイエット中に食べてもよい?

糖質制限ダイエット中は控えたい食べ物です。香辛料をたくさん使っているため食欲が増進して食べ過ぎてしまえばもちろん太ります。焼肉の締めとして食べるのは控えたほうがいいです。どうしても冷麺を食べたいのなら、シェアするなどして工夫しましょう。

冷麺のダイエット効果は?

糖質やカロリーだけをみるとダイエット中には避けたいですが、良い面もあります。実は、冷麺などの「冷たい炭水化物」には、「レジスタントスターチ」というものが含まれます。レジスタントスターチとは、「消化されにくいでんぷん」のことで、加熱した炭水化物を冷やすことで量が増えます。

普通のでんぷんだと小腸で消化されて体に吸収されるのですが、レジスタントスターチは消化されにくいためすべてを吸収することができません。炭水化物でも冷やすことで血糖値の急上昇を抑えられますし、消化されにくいものに変身することができるのです。

レジスタントスターチは、加熱された後4~5℃程度の温度で冷やされることによってできるものですが、しっかり冷えている冷麺なら効果が期待できそうです。

冷麺のGI値は高い?低い?

韓国冷麺はそば粉を使用しているのでGI値が低いです。盛岡冷麺のように小麦粉で作られているものはGI値が高くなっています。

GI値とは、糖質を摂取した後に、体内の血糖値が増減する割合を数値で表したもので、
GI値が高いほど体内の血糖値が急上昇しやすく太りやすくなります。反対に、GI値が低い食べ物は、血糖値の上昇が緩やかで太りにくいと言われています。

糖質制限ダイエット中におすすめの冷麺の食べ方やレシピ

糖質制限ダイエット中におすすめの冷麺の食べ方

・麺を置き換える
自分で作る際は、麺のをこんにゃく麺などに置き換えて、ヘルシーな冷麺にしましょう。ダイエット麺を上手に利用すれば、おいしくダイエットできます。置き換える麺には、なるべく歯応があるものを選んでくださいね。噛む回数が増えるほど、満腹中枢が刺激されます。

・麺の量を減らし具材を増やす
カロリーや糖質が高くなる原因は、そば粉や小麦粉で作られた麺です。なるべく麺の量を減らし、糖質の少ない具材を増やすように心がけましょう。糖質の少ないお肉をプラスすると、ボリュームが出て満足感も得られます。糖質制限ダイエットでは、カロリーよりも糖質を気にする必要があるので、食べ過ぎなければお肉のカロリーはそこまで気にしなくていいでしょう。

・酢をプラスする
お酢をプラスすることで、腸内環境を整えてくれる効果が高まります。酢には、酢酸やクエン酸という有機酸が豊富に含まれており、これらが腸内環境を整えるのに役立つのです。また、お酢には利尿作用もあるので、むくみ解消も期待できます。

糖質制限ダイエット中におすすめのレシピ

・糖質ゼロ麺を使った簡単冷麺

材料 (1人分)
糖質ゼロ麺(丸麺) 1袋、麺つゆ、水、ごま油、レモン汁、カイワレ大根、サラダチキン

1. 糖質ゼロ麺を軽く洗う
2. 器に移して麺つゆをお好みの薄さに薄める
3. レモン汁、ごま油をお好みで入れる
4. カイワレ大根とサラダチキンをトッピング

糖質ゼロ麺とサラダチキンを使うことで、ほとんど糖質が含まれない冷麺が完成します。糖質制限ダイエットが定着してきたことにより、糖質ゼロ麺のような糖質が大幅にカットされた商品は簡単に手に入るようになりました。これらを利用すれば、麺類を我慢することなくダイエットできるので、上手に利用してみてくださいね。

・白滝ピリ辛豆乳冷麺

材料 (1人分)
白滝 一袋、お好みの野菜

★豆乳:1カップ弱
★胡麻だれ:大さじ3
★2倍濃縮麺つゆ:大さじ3〜4
★お酢:小さじ1〜2

1. 白滝は一度茹でてから水にさらして冷やす
2. ★の調味料を器に入れて混ぜる
3. 器に白滝と好みの野菜をトッピング

トッピングには、ネギ、みょうが、きゅうりがおすすめです。お好みでラー油やすりごまをふりかけてもいいですね。