はちみつの糖質は?はちみつはダイエット向き?砂糖とはちみつの糖質は違う?

自然の恵みはちみつは、独特の深い味わいで大好きな人も多いでしょう。
はちみつは甘いので、カロリーや糖質量が気になるところですが、実際はどうなのでしょうか?
そこで、はちみつのメリットをほかの甘味料と比べながらまとめました。
はちみつと砂糖との違いについても、詳しく解説してます。

はちみつとは?

はちみつ(蜂蜜)とは、ミツバチが花の蜜を採取し、巣の中で加工、貯蔵したものをいいます、
ミツバチは花の蜜を呑み込んだあと、腹にある袋(胃袋とは違う専用の袋がある)に溜めて、巣に戻ると呑んだ蜜を吐き戻して巣穴に蓄えます。
独特の黄色へもこのときに変化します。

ミツバチの体内の酵素などによって蜜に化学変化が起こるため、ハチミツはもとの花の蜜よりも濃厚で甘くなりますが、これは自然界で最も甘い蜜ともいわれるほど。
甘味料としてはもちろん、とても糖度が高い蜂蜜には強い殺菌・防腐作用があるという特長もあります。

はちみつは、約80%の糖分と約20%の水分によって構成されており、ビタミンとミネラル類などの栄養素を含んでいます。
味や色は蜜が採れる植物によって異なっています。

はちみつは、基本的には採取に使用された花の種類で分類され、一般的によく流通しているのはレンゲ、アカシア、ミカン、コーヒーなどの花によるもの。
複数種類が混ぜられているものは百花蜜と呼ばれています。

はちみつの糖質、栄養成分は?

では、気になるはちみつのカロリーと三大栄養素をみてみましょう。

はちみつのエネルギーと三大栄養素

エネルギー:タンパク質:脂質:炭水化物
100g:294kcal: 0.2g (0.8kcal):0g (0kcal):79.7g (318.8kcal)
大さじ1(21g):62kcal:0.04g (0.16kcal):0g (0kcal):16.74g (66.96kcal)
小さじ1(7g) :21kcal:0.01g (0.04kcal):0g (0kcal):5.58g (22.32kcal)

はちみつには食物繊維が含まれていないので、炭水化物=糖質=79.7gとなります。
次に、ほかの甘味料と比べてみましょう。

甘味料のエネルギーと糖質

食品名:エネルギー:糖質
はちみつ:294 kcal:79.7g
上白糖:384 kcal:99.2g
グラニュー糖:387 kcal:100.0g
黒砂糖:354 kcal:89.7g

はちみつは、ほかのおもな甘味料と比べてカロリーと糖質が格段に低いことが分かります。
ダイエット中に甘味料を使うなら、はちみつを活用したいですね。

はちみつの糖質と砂糖の糖質は違う?

ビタミンやミネラルなどのが含まれ、栄養価が高いはちみつ。
最近では、はちみつを砂糖の代わりに利用するする人も増えてきているよう。
はちみつと砂糖は同じ甘味料ですが、どう違うのでしょうか?
その「はちみつと砂糖の違い」を解説します。

カロリーが違う

まず、砂糖とはちみつのカロリーの違いです。
さきほどご紹介したように、 砂糖(上白糖)100gのエネルギーが384kcalであるのに対し、はちみつは294kcalです。
はちみつの方が約25%もカロリーが低いというワケですね。
さらに、甘味度(甘さの度合い)でいうと、種類や温度によっても多少異なるものの、はちみつは砂糖の1.3倍高いのです。
つまり、はちみつ大さじ1杯で砂糖が大さじ3杯の甘みが得られるということ。
料理やお菓子作りをするとき、はちみつは砂糖の1/3量でOKなため、ダイエット中の甘味料としてはちみつはおススメです。

糖質の種類が違う

砂糖は二糖類である「ショ糖」から成り、はちみつの主成分は単糖類の「果糖」と「ブドウ糖」です。
単糖類である「ブドウ糖」は体内に蓄積されず、すぐエネルギーに利用されるため疲労回復に良いという特長があります。
また、はちみつに含まれる「麦芽糖」や「オリゴ糖」は、乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌のエサとなるため整腸作用があるとされています。
さらに、砂糖は虫歯の要因となる「ショ糖」がほとんどですが、はちみつは「ショ糖」は数%しか含まず、虫歯になりにくいともいわれています。

甘味が違う

精製砂糖は単調な味ですが、はちみつに多く含まれる「果糖」は甘さにコクがあり、「麦芽糖」にはうま味があります。
はちみつは、お菓子や料理、飲料など多岐にわたって、おいしさを楽しむことができるのです。

はちみつのGI値は高い?低い?

GIは、食品に含まれる糖質の吸収度合いを示し、摂取2時間までの血液中の糖濃度を計ったものです。
オーストラリアのシドニー大学ではグルコースを基準とした場合、GIが70以上の食品を高GI食品 56~69の間の食品を中GI食品 55以下の食品を低GI食品と定義しています。
GI値が高いものほど、摂取すると血液中の血糖濃度が急激に上がり、それを中和させようとインスリンが分泌されます。
インスリンは人間が生きる上で必要なものですが、肥満ホルモンとも呼ばれており、余分な糖を脂肪として体内に蓄積する習性も持っています。
つまり、ダイエット中はインスリンの分泌は少ない方がよく、GI値が低い食品がメリットが大きいワケですね。

甘味料のGI値

食品名:GI値
はちみつ:52
白砂糖:61
黒砂糖:61
メープルシロップ:54

こうして比べてみると、はちみつはGI値が低いことが分かります。
ヘルシーなイメージのあるメープルシロップより低いことも、意外ですね。

はちみつはダイエット向き?

はちみつは、ほかの甘味料と比べて、低カロリー・低糖質・低GI、さらに脂肪はゼロということから、カロリー制限ダイエット、糖質制限ダイエット(炭水化物ダイエット)、どちらにもおススメといえます。
とはいえ、食べ過ぎはカロリー・糖質オーバーに。
適量は、1日ティースプーンで数杯程度とされています。

はちみつの栄養価

はちみつは、上白糖やグラニュー糖と異なり、ビタミン、ミネラル、その他酵素類を豊富に含んでします。
そのため、美容・健康にさまざまなメリットがあります。

肥満ホルモン「インスリン」の分泌を抑える

はちみつは、砂糖より低カロリー・低糖質で、ダイエット中の甘味料としておススメ。
しかも、甘みも強いので、砂糖より少ない量ですみます。
また、はちみつは砂糖よりGI値が低く、血糖値の上昇が緩やかなのでインスリンの分泌を抑えられ、太りにくい身体づくりに役立ちます。

アンチエイジング・美肌効果

はちみつは、細胞の老化を防ぐビタミンを豊富に含んでいます。
中でもビタミンB群が豊富に含まれており、代謝を上げたり肌荒れを改善する働きがあります。
はちみつは、アンチエイジングと美容に効果的なのです。

オリゴ糖で便秘改善

はちみつにはオリゴ糖も含まれています。
オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり腸内環境を整える作用があります。
この整腸作用が、便秘や下痢などの予防・改善に役立つのです。

むくみ・高血圧の予防

はちみつはさまざまなミネラルが含んでいます。
中でも女性にありがたいのはカリウムでしょう。
カリウムは余分な水分を外へ出し、むくみを改善するという作用があり、スッキリとしたボディラインになれるのです。
また、カリウムは水分だけでなく、余分な塩分も外へ出すので血圧を下げる効果もあります。

これらのほか、喉の傷みや咳の改善、動脈硬化の予防、胃の不調を改善、口内炎の予防、虫歯・歯槽膿漏の予防、歯石予防、傷の回復を早めるなど、さまざまな効果が期待できるとされています。

おすすめのはちみつの食べ方

栄養価が高くて、美容・健康にメリットの大きいはちみつですが、実は熱に弱く、40℃以上の加熱で栄養成分・酵素の一部が壊れてしまうというデメリットがあります。
ダイエット・美容のために最大限はちみつのメリットを得るなら、40℃未満でいただきましょう。
間食としてそのままスプーンで食べるのもいいですが、それでは飽きてしまいますよね。
そこで、常温以下の調理で食べられるうえ、ダイエット中におススメの「はちみつアレンジレシピ」をご紹介します。

いちごとブルーベリーと蜂蜜の朝ヨーグルト

朝ご飯のヨーグルトです。

<材料>
・無糖ヨーグルト 適量
・ブルーベリー 適量
・いちご 適量
・蜂蜜  適量

<作り方>
ヨーグルトを器にいれ、ブルーベリー、いちご、蜂蜜をかける。

トマトのベジラテ

べジラテとはアーモンドミルク等の植物性ミルクと野菜や果物を合わせたラテです!忙しい朝やリラックスしたい夜におすすめです。

<材料>(2人分)
アーモンドミルク 200ml
カゴメトマトジュース食塩無添加 100ml
はちみつ  適量(小さじ1)
シナモンパウダー 適宜

<作り方>
カップに材料を入れ、混ぜ合わせて完成!お好みでシナモンパウダーをかけるのもおすすめです。はちみつの量でお好みの甘さに調整してください。

万能⋆はちみつレモン漬け*.°話題入り

甘酸っぱいはちみつレモン*.°ビタミンCたっぷりでお肌もつるつる♪使い方は色々!今日は何に使おうかな…?

<材料>(1瓶分)
・レモン 2個
・はちみつ 適量

<作り方>
1. レモンを5mmくらいの厚さで輪切りにします。
2. 瓶に入れてレモンが埋まるまではちみつを入れます。あとは冷蔵庫で1週間置きます。
3. 一晩置いたら逆さにして冷蔵庫に置きます。二日目は元に戻して冷蔵庫で5日間置いて出来上がりです!
4. そのまま食べてももちろん美味しいです!ヨーグルトにかけたり、パンケーキにのせたり、食べ方は色々です。
5. シロップは炭酸水で割ってはちみつレモンソーダができます!ビタミンCたっぷりお肌もつるつる(^^♪

黒酢のはちみつ梅フルーツ酢

梅の季節にぜひ試したい、自家製フルーツ酢。漬け込んで3週間で完成!「ミツカン
純玄米黒酢」でまろやかなおいしさ♪

<材料>(10人分)
・ミツカン 純玄米黒酢 200ml
・青梅 100g
・はちみつ  200g

<作り方>
1. 今回は「ミツカン 純玄米黒酢」を使います。
2. 青梅はヘタを取り、よく洗って十分に水気をふきとる。
3. 密封できる広口ビンにはちみつと「ミツカン 純玄米黒酢」を入れ、よくかき混ぜてはちみつを十分に溶かす。
4. <3>に青梅を入れ、フタをして涼しいところに置く。 5. 1日1回、フタをしたまま軽く振り混ぜる。3週間で出来上がり。
6. 漬け終わった果実は取り除く(お好みでお召し上がりください)。
※ 出来上がったフルーツ酢は冷蔵保管をおすすめします。
7. 冷水または炭酸水で約5倍に薄めて、さっぱりいただく。
青梅、はちみつ、「ミツカン 純玄米黒酢」を漬け込んだら、1日1回軽く振り混ぜると成分が偏らず、上手に漬けることができます。酸味が苦手な方は酢の量を減らしてください。
※金属製のフタの使用は避けてください。

かんたん美味しいハチミツ大根

風邪の季節も、これで予防です♪

<材料>(ビンに八分目くらい)
・大根 1/3~半分ほど
・ハチミツ  大根が浸る程度

<作り方>
1. 密閉ビンを消毒and乾燥させておく。大根は5mmほどの厚さで半月切りか銀杏切り。
2. ビンに入れる。好きなだけどうぞ♪ 上から、ハチミツをかけます。空気が抜けて、大根が浸ったらOK。
3. 蓋をしっかり閉めて、できあがり。冷蔵庫で保存できます。
4. 1時間もすると、大根から汁が出てきて上に溜まります。それが良いんだとか。
5. その汁とはちみつが層になるのでたまに混ぜてね♪
6. 4~5時間もすると、大根がパリポリしてきまして、これがまた甘い沢庵のようで美味しいです♪
瓶の消毒と乾燥はしっかりと♪夜作っておくと、翌朝には美味しいのができています♪