まんじゅうのカロリーは高い?食べると太る?

最近はスイーツなどを食べる間食も取入れたダイエットが増えています。でもまんじゅうのカロリーや糖質は高いのでは?
まんじゅうをケーキ類などと比較しながら分析、検討していきます。

 

ヤマザキまんじゅうを基準にカロリーと三大栄養素を分析

まんじゅうとは?

小麦粉や米粉を原料にした生地であんこを包み、蒸した菓子を主にまんじゅうといいますが、中は栗まんじゅうのような焼いたまんじゅうもあります。
まんじゅうは14世紀半ば、中国が宋の時代だった頃、禅宗と共に伝来してきました。日本で初めてのまんじゅう屋ができた場所は奈良といわれています。
それ以来、茶道に使う和菓子として発展していきました。
この、遠い昔からあるまんじゅうは、形を変えながら、現代になっても食べ継がれています。
昔は栄養源の一つであったと思われますが、飽食時代といわれる現代では、特にダイエット中であれば、「控えたほうがいい」といわれるようになってしまいましたね。
本当に控えたほうがいいのか、まず、誰もが知っているヤマザキの各まんじゅうを検討してみましょう。

ヤマザキの代表的なまんじゅうのカロリーと栄養成分

       カロリー タンパク質 脂質 炭水化物 Na 食塩相当量
・豆大福(1個) 266Kcal 4.9g 0g 60.8g 142㎎ 0.4g
・草大福 275 4.3 0 63.6 19 0
・苺大福 223 3.3 0.5 51.4 25 0.1 
・黒糖饅頭    238 5.2 0 53.7 140 0.4
・草饅頭 226 5.0 0 50.9 132 0.3
・吹雪饅頭    283 6.6 0.9 61.9 49 0.1
・あんまん 264 5.5 7.1 44.4 110 0.3
・里見の郷 155 2.9 1.7 32.1 49 0.1
・桃山 144 2.9 1.4 30.0 6 0
・チョコまん 138 2.9 1.5 28.1 42 0.1
・月餅 224 3.6 8.1 33.7 36 0.1 
・栗まん 119 2.2 0.4 26.6 24 0.1 

成分表の説明補足
Na=ナトリウム
食塩相当量g=ナトリウム量㎎× 2.54 ÷ 1,000
※ヤマザキ栄養成分表
ヤマザキの草(よもぎ)大福とセブンのよもぎ大福を比べてみますと、セブンのほうが小さめに作られてあって、カロリーも当然、低くなっています。
セブンのよもぎ大福  208Kcal(炭水化物47.4ℊ)
ヤマザキの草大福  275Kcal(炭水化物63.6ℊ)

まんじゅうのカロリー・糖質はご飯何杯分?

次に、わかりやすくするためにヤマザキの饅頭を白ごはん茶碗一杯のカロリーと比較します。
白ごはん茶碗一杯   252Kcal(糖質56g)

茶碗一杯のごはんよりもカロリーの高い饅頭が割と多いですね。1個全部、食べてしまうと、ごはん一杯は食べたことになり、次の食事ではごはんを食べないようにと配慮しなくてはいけません。
 

まんじゅうと洋菓子とのカロリー・糖質比較

次に洋菓子とカロリーを比較してみましょう。
代表的な洋菓子であるショートケーキ1個のカロリーは、使用材料や量によって異なりますが、大体、350〜370Kcal(糖質量 27〜29ℊ)あたりです。
ヤマザキの饅頭で一番カロリーが高いのが、吹雪饅頭(117g)です。糖質量は68gです。
ショートケーキの重さはメーカーで異なりますが、大体、110〜120g。吹雪饅頭とほぼ、同量で同カロリーです。
ただ、違うのが糖質量です。吹雪饅頭の糖質量が、ショートケーキの倍以上も多いのです。
これ以外の一般的な饅頭でも、ケーキ類よりは圧倒的に糖質量が多くなっています。
ここは非常に重要なポイントで、後で再び出てきますので、しっかりと頭に入れておいてください。

ケーキ類にはチョコレートケーキやモンブランなど、ショートケーキ以上にカロリーが高いケーキがまだたくさんあることから、一般的にケーキよりも饅頭のカロリーが低いということになります。
ならば、ダイエット中、どうしても甘い物を食べたくなったら、ケーキよりも饅頭を食べればいいのか?と考えてしまいますよね。
次は饅頭がダイエットをサポートできるのかどうかを検討してみたいと思います。

ダイエット中の間食に最適なのは饅頭?ケーキ?

これまでのダイエット法は、甘い物は厳禁という風潮がありました。しかし、最近は強い空腹感からくるドカ食い、リバウンドなどを防止するということもあって、間食も活用したダイエット法が主流になりつつあります。
そこで、ダイエット中の間食には饅頭とケーキ類、どっちがダイエットの邪魔をしないのかを考えてみましょう。

饅頭とケーキ類のメリットとデメリット

饅頭とケーキ類の一番、違うところは脂肪(油脂)の量。上記のヤマザキ饅頭の栄養成分表を見ていただきましたが、饅頭(特に蒸し)にはほとんど脂肪がありません。
一方で、ケーキ類は生クリーム、バタ―などが使われており、脂肪も多く含まれています。
従って、カロリーはケーキ類のほうが高くなります。

饅頭に入っているあんこは砂糖をかなり含んでいるため、あんこは糖質の多い食品です。
このようにそれぞれの特徴を考えることで、ダイエット中の間食に適しているのはどっちかということがわかってきます。

【まんじゅう】
◯メリット
・(ケーキと比べると)カロリーが低い
・餡の原料である小豆の栄養価が高い(ビタミンB類、カルシウム、鉄分、カリウム、ポリフェノールなどが豊富)
◯デメリット
・(ケーキと比べると)腹持ちが悪い
・糖質量が多く、インスリン分泌量が増大するため、脂質が溜りやすくなる

【ケーキ】
◯メリット
・腹持ちがいい
・血糖が饅頭よりは上りにくい(インスリン分泌量を制御)
◯デメリット
・カロリーが高い
・ビタミンやミネラルなどの栄養素が極微量

先に結論を言えば、ダイエット中という条件下で考えた場合、ケーキ類のほうがダイエット中の間食にふさわしいということになります。
ダイエット中でなければ、饅頭に含まれるあんこの材料である小豆の高い栄養価は非常におススメでき、饅頭はケーキ類よりは低脂肪、低カロリーで非常に良質なスイーツです。
しかし、ダイエットの体重減少という観点からみると、前述しましたように糖質がケーキ類よりもはるかに多いということは、インスリンの分泌量を増やし、糖質を脂肪として蓄えることを意味します。その結果、体重を増やしてしまうことになります。
別に、糖質制限ダイエットではないにしても、中性脂肪の蓄積を抑えることは脂肪肝を防ぐ意味でも非常に有益なことであるため、必要以上に糖質を摂るのはダイエット全体から見ても好ましくないことです。